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【移住に向けてNo.1】オランダへ引っ越しをしました。|移住時期を秋冬にした結果。

 2024年の11月、オランダへ引っ越しをしました。
オランダへ移ることに関しては、息子が生まれてからの4年間、夫婦で何度も話し合い、日本とオランダの経済状況や国の状況、教育や私たち夫婦の仕事に至るまでいろんなトピックを踏まえながらどうするかを検討しました。
今日は、①引っ越し時期について・②引っ越しにあたって準備したこと、大きく二つに分けて記録していきたいと思います。

①引っ越し時期について

 Noteで記録を書き始めた頃には、オランダへ移る見通しが少しずつ出来ていました。最終判断は、息子のオランダでの義務教育が始まる4歳〜5歳までに判断する。そう決めて話し合いを進めてきました。結局、移住を決断し実際に引っ越すまでに最低でも1年以上前から情報収集や準備にかかりました。

 最初は、息子の4歳の春頃を目指そうとしていました。引っ越し内容を考え、オランダの春から夏にかけた方が買い物や外にも出やすく、行政もあまり混雑しない。しかし日本側では、息子の新しい保育園のクラスが始まるタイミングでもあり、日本のお友だちとの思い出もないままに日本を出てもいいのかどうか迷いました。
 また私たちの税金関係もとても中途半端に切り替えをしなくてはなりません。色々と踏まえると準備不足になりそうで、引っ越しを春頃に設定すると少し無理があることがわかってきました。そして数ヶ月後の秋、両国の行政が休みになりやすいクリスマス時期や年末年始を避けた時期にしようと決まりました。

11月後半。オランダではクリスマスよりも早くシンタクラースがやってきます。

 引っ越し時期を11月にしたのは、我が家にとって結果的にとても良かったと思います。息子の心の準備、私たちの下準備(家探し・事務的手続き・仕事についてなど)、どれをとってもひとまず最低限できました。またオランダの秋・冬の天候は厳しいものと聞いていました。生活に最低限必要なものは家が決まり次第できるだけ前もって決めておく。色々工夫しながらやることで、秋・冬の天候を経験しながら忙しさに紛れてやり過ごすことができています。生活が安定してきた頃に春夏を過ごせることは、私たちにとっても気分が盛り上がりプラスになります。春夏に向けて頑張ろうとも思えます。
(でもやはり精神は不安定になりやすいです。無理は禁物…。)

②引っ越しあたって準備したこと

息子の理解力の発達と、心の準備と安定はとても大事なこと。

 息子は2024年の春に4歳になりました。春から少しずつ成長し、引っ越しをすること、お友だちと遊ぶこと、発達と共に理解が少しずつできるようになりました。加えて、我が家は同じ年の春に1ヶ月オランダに滞在し、住む街の候補、人々の様子、息子の小学校の下見を行いました。

 これがあったのもあり、本人も今の家からオランダの新しい家へ移動するとはどういうことなのか、飛行機に乗って別の国に行くということ、本当に少しずつですが心の準備ができるようになっていました。4月から10月にかけて、オランダへ行くことを話す、オランダに行ったらこんなことが待っているなどポジティブな面もネガティブな面もバランスを探りながら話しをしていました。
 家族で引っ越しをするのに、こんなに子どもに時間かける必要ある?子どもは柔軟だから大丈夫よ、という声もありました。もちろん環境の変化に素早く対応できる子もいると思います。でも息子は違いました。日本の保育園ですら1歳からの3年間、玄関でバイバイするときには悲しくなり泣き出す子でした。環境の変化に敏感で、安心感がないと不安になる息子。だからこそ時間をかけて理解し、オランダに移っても安心だよ、と言えて、実際に存在する環境が必要でした。オランダの現地の学校に入学するまでの1ヶ月、思っていたよりも安定していた息子にとても感謝です。
 そして私たち両親にとっても、息子の精神安定は私たちの精神安定に大きくつながります。だからこそ息子に春から秋にかけてたくさんの時間をかけました。私は時間をかけて息子に話してきたことはとても良かったと今でも思います。

食べるもの、料理するもの、食事の準備。

 これは引っ越しを春から秋に移した理由ではないのですが、移住の話が本格的になってきた頃から意識していたのが我が家の食事内容です。
オランダの秋・冬はとても寒く、家庭料理は煮込み料理やスープ料理がメインになると聞いていました。それを踏まえ、現地で日本の食材や調味料は買えるに買えるのですが高額になります。オランダのスーパーにも比較的安く売っている野菜で、お鍋でできるスープ料理やシチューを作る回数をたくさん増やしました。また炊飯器をやめてお鍋で炊く習慣をつけました。オランダにも炊飯器は売っていますが、やはり日本製のものとは違います。そして日本製のものはやっぱり高額に…。お鍋で使い慣れておけば、他の料理も同じ鍋で作れるので炊飯器の思考をやめました。またパスタやじゃがいも料理も回数を増やし、取り入れるようにしました。家族が日本食じゃなきゃやってられない!!という思考だとかなり生活費が大変になります。
 この甲斐あって、特に引っ越ししたての1ヶ月は、やってて良かったと思いました。スーパーに行くにも、なんの食材・調味料がどこにあるのかわからない、パッケージの見た目は似てるけど同じような味だろうか…?判断をするのに時間がかかります。日本で使い慣れた調味料がすぐに手に入らない、息子も一緒にいるので思い通りに買い物できない期間がとても長かったのです。結果、オリーブオイル・胡麻油・塩・胡椒・チキンブイヨン・醤油の調味料とニンニク、生姜、レモン、バジルを加えた味付けで2週間近く過ごしました(笑)オランダ移住を想定した食事を準備しておくことで、息子も日本食が少なくても安定した日々が続きました。
 最低ラインで料理していたので、スーパーで思いもよらない日本の調味料や食材を見つけると喜びも倍増に。(笑)カレールー、お米、ライスヌードルを買い足し、後から鶏ガラ、あご出汁が加わって、もうとっても豪華な食事になりました。また今は寒い時期。煮込みやスープ料理をやってきた甲斐があり、手早く料理できるようになってきました。色々と思いもよらないハプニングもありますが、食事は今のところ順調に進められています。

 結果的に、我が家は秋・冬に向けて準備し、引っ越しをしてきて良かったと思います。想定しながら準備をし、結果違ったー!ということもあります。でもやはり準備しておいて良かったのは間違いありません。息子の小学校が1月から始まり、想定していたよりも過酷な自転車通学の送り迎えが始まりました。過酷を経験した次の週には、今までに見たことない美しい朝を見ることもできました。山あり谷あり、きっとこれからもそう。ゆっくりと今住み始めた街をいろんな角度から好きになっていけたらいいなと感じています。

住み始めて早1ヶ月半。街の美しさ、天候の厳しさを同時に体験しています。

 

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