広報企画「新シーズン幹部に聞く、今年の意気込み」
4月を迎え、卒業生が去り、新たなスタートを切った長崎大学フットサル部FORZA。
新たなシーズンで幹部を務める4人に、今年の意気込みを聞きました。
彼らがこの1年でどうチームを変えていくのか。どう行動するのか。
拙い文章ではありますが、どうぞお読みください。
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新3年 #6 麻生翔太
僕は、フットボール(サッカーとフットサル)が大好きだ。
自分がプレーする事はもちろん、Jリーグや海外サッカーを見ることも大好きで、これまでもずっと生活の中心にはフットボールがあった。
小学1年からボールを蹴り始めて、今年で早くも15年目を迎える。
フットボール人生の中で、最も大事な1年間。
自分は他のFORZAのメンバーと同じように、大学生になってフットサルと出会うまで、小学校から高校までずっとサッカーをしてきた。
改めてそのサッカー人生を振り返ってみると、悔しさと不甲斐なさ、もっと出来たのに、という後悔を感じることばかりだ。
特に忘れられない試合がある。
それは、高校3年時の県総体1回戦。相手は優勝候補の強豪。
今思うと、高校のサッカー部のメンバーは特に仲が良くて、勉強がきつかったり、サッカー部の待遇や環境が良くない中でも一緒に頑張ってきて、めちゃくちゃ思い入れがあった。
1日でも長く一緒にサッカーをしたかった。
でも、1回戦で何も出来ずにチームは大敗した。相手チームは準優勝まで行った。
進学校である母校の大分舞鶴では、県総体が最後の大会として位置づけられていて、大会後は引退。
今更ながら、どうしてもっと本気でサッカーをしてこなかったのだろうかという後悔。プレーで何も出来なかった悔しさ。12年間もサッカーをしてきて、こんな終わり方か。
そう考えると自分が情けなくて、涙が止まらなかった。
引退後、受験勉強をして長崎大学に入学した。
サークル何に入ろうかなーと悩みながら過ごしていると、同じ教育学部でたまたま同じクラスになり、FORZAへの入部を決めていた小森(#23)が「一緒にフットサルしない?」と誘ってくれた。
断る理由もなかったし、なんとなく練習の見学に行ってみた。
何ヶ月も勉強したあとで、ボールを蹴れる環境が欲しかったし、フットサルとかミニサッカーみたいなもんやろ、週3の練習って程よく遊べるやん。当時は、そんな軽い気持ちで入部を決めた。
最初の1年間。本当にモチベーションがなかった。フットサルの楽しさがあまり分からなかったのもあるし、思っていたよりも時間を拘束されて、お金もかかる。
こんな生活がしたくて、大学に入ったんじゃない。そう思って、徐々に練習をサボり始めた。
あの頃は本気で辞めようかなと思っていたし、それを同級生にも言っていた。今考えると真面目に頑張っていた昂大(#27 和田)や小森をはじめ同じ学年の仲間にとても申し訳なかった。チームにとっても悪影響な存在だったと思う。
自分でもモヤモヤした気持ちを抱えたまま、辞めることすらも決断できずに、2年になった。
そんな自分が変われたきっかけとなったのは、やっぱりサテライトのキャプテンを経験させてもらったこと。
2年の6月に諒さんから、サテライトのキャプテンを頼みたい。と言われた時に、「これしかない。」と思った。
チームにこれ以上迷惑をかけられない。ここで頑張れなかったら、また高校の時と同じ思いをする。単純な思考だし、他人からきっかけを与えられてしか頑張れないって、今考えると本当にダサいけど、やるしかないと思えた。
でもそんな上手くいくわけもなく、シーズン序盤は、新1年生とも連携が上手く取れず、全然勝てなかった。
啓貴(#19 木原)と一緒に腐りそうになった時期もあったし、自分のせいだと気負いすぎてた時もあったけれど、徐々にチーム全体が試合に慣れてくると、雰囲気も良くなり、リーグでも勝ち星をあげることができるようになった。
フットサルってめちゃめちゃ楽しいやん。
自然とそう思えるようになっていた。
そして九州選抜に選んでもらえたことで、ちゃんと見てくれているんだと嬉しかったし、この1年間は間違ってなかったんだと自信になった。
だけど、それ以上にトップチームは結果を出した。
県1部リーグを優勝し、九チャレでも勝って大学生チームとしては初の九州リーグ昇格を決めた。
大学リーグでも、北九州を倒して自力での優勝を決めた。1年生もめちゃくちゃ活躍している。
そんなチームのキャプテンとして本当に自分が相応しいのか?
現状、答えはノーだ。
この2年間、トップチームでの出場機会はほとんど無い。
キャプテンとしてのピッチ外でのマネジメントの能力、リーダシップも全然足りないと思う。
じゃあキャプテンとしてチームの為に何ができるのか?
1ヶ月考えたところで到底答えは出ない。
悩みながらも、自分らしく本気でフットサルに向き合うことで、1年後に翔太がキャプテンやって良かったとみんなから言われるようにありたいし、自分自身でもそう思えるくらいにやりきりたい。
上にも書いたけど、2年間やってきて、楽しいことだけじゃない。きつくてしんどいこともたくさんある。
週に3回、6時半から朝練して、授業を受けて、夜は2時までバイト。土日は試合。
大学生になってまで、ハードだった高校の時よりもしんどいスケジュールで生活している。
遠征も多い。お金も時間も相当かかる。
たまに帰省して地元の友達の話を聞くと、好きなだけ旅行したり、トリニータの試合観戦で遠征したりなど、羨ましく感じることも多々ある。
きついのは日々の練習だけではない。
今シーズンはキャプテンとしてはもちろん、幹部、強化部としての役割がある。
幹部はよしきさん、自分、昴大、みつき。
ミーティングして、チームの運営・仕事をして、またミーティング、その繰り返し。まあ楽じゃない。
そして強化部が本当にきつい。
昨年佐賀まで20回通って取得したサッカーC級ライセンス。
それを持っているおかげ(?)で今季は選手兼指導者として、自分がプレイするだけでなく、フットサルを教える立場としてチームの練習を指導する役割が与えられている。
強化部メンバー8人で、毎週、夜中までミーティングして、フットサルを学んで時間をかけて練習メニューを考える。
フットサルというスポーツは、本当に不思議で、学べば学ぶほど分からなくなる。やる前にはサッカーと同じだろくらいに思ってたけど、全然違う。いくら勉強してもさっぱり分からない。難しい。沼にハマるとは正にこのことだと思う。
そんな中でも何とか捻り出したメニューを実際に自分1人で指導する。終わったあとは、改善点をフィードバック。1年間これの繰り返し。
こうやって、文字にしてみると1年間体が持つのか不安だ。笑
全てはFORZAが強くなるため。全国で勝つために必要なこと。僕らは、それだけのものを目指してやっているのだから、きついのなんて当たり前だと思う。全力でやりきりたい。
どんなにきつくても頑張れる理由がもう1つある。
それは一緒に頑張るFORZAの仲間。応援してくれる家族、友達の存在。
1年の頃、辞めたくても辞められなかったのはやっぱり、FORZAの仲間が好きだったからだと思う。目標に向かって努力できるFORZAの仲間が本当に好きだ。このメンバーでもっと練習がしたい。全力でぶつかり合ってもっと強くなって、全国で勝ちたい。
この思いは日々強くなっていると思う。当たり前のことだけど、フットサルは1人ではできない。人数が揃わないとそもそも練習もできない。サッカーに比べて競技人口が少なく、人数不足に悩むチームも多くある中で、30人近くのフットサルが大好きなこのメンバーで、ボールを蹴っている時間が自分は大好きだし、恵まれた環境に感謝しなければいけないと思う。
そして小学校の頃からずっとサッカーをやらせてくれて、応援してくれる家族。試合結果を気にかけてくれる長大の友達。地元に帰ったときには話を聞いてくれたり、試合前には頑張れとLINEをくれる大分の友達。
本当にありがとう。
そんな人達のためにも頑張りたい。
すべてはFORZAのために。勝つために。と思って1年間やっていく。
どれだけ努力したのかなんて関係ない。大事なのは結果を出すこと。
どこかで見かけてからずっと心に残っている言葉だ。
キャプテンとして迎えることができる来シーズン、健さん(#4 柴田)・新四年生のラストイヤー、絶対に今年以上の結果を残したい。
そしてチームが点を取った時のあの感情、バチバチの試合をしている時の一体感・格上相手との試合に勝つ喜び。僕の人生において1番輝いている時間だし、これまでもこれからもなくてはならないものだと思う。
フットサルへの熱量が半端なく、常にFORZAのことを考え、僕らにとっての最高の指導者である奏太さん・星次さんがいて、自分のこと以上にサポートしてくれるマネージャーもいる。そして何より30人のフットサルを愛する仲間と一緒にボールを蹴って、大学選手権全国ベスト4という高みを本気で目指すことができる。
大学生になってまでこんなに熱くなれるものに出会えると思っていなかったし、そんな環境が整っているFORZAでキャプテンをやらせてもらえることを誇りに思う。
本当に恵まれている。
良いこと楽しいことだけじゃない。辛くてしんどいことも、心が折れそうになることもこの先たくさんあると思う。その時には、このノートを読んで初心に帰って頑張りたい。
全国ベスト4を成し遂げる。
本気でフットサルに向き合う。
キャプテンをやって良かったなと思えるくらいに成長する。
大好きなFORZAのみんなとともに。
そんな1年にしたい。
VAMOS FORZA
新3年 #6 麻生翔太