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エースになる

広報企画「新シーズン幹部に聞く、今年の意気込み」

4月を迎え、卒業生が去り、新たなスタートを切った長崎大学フットサル部FORZA。
新たなシーズンで幹部を務める4人に、今年の意気込みを聞きました。
彼らがこの1年でどうチームを変えていくのか。どう行動するのか。
拙い文章ではありますが、どうぞお読みください。

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2年 #10  小原光稀
※今シーズンより#99から変更


「今心の底から好きと言えることは何か?」
一年前だったら何て答えていただろう。

今ならはっきり言える。

「FORZAでフットサルをすること!」

なぜこんなにFORZAのこと、フットサルのことが好きになれたのか。
これからの決意と共に綴っていこうと思う。


と、その前に、少し過去のことを正直に話させてもらいます。

僕は6歳からサッカーを始めた。
ただただ、ボールを蹴るのが楽しくて、毎日1人でも練習した。
負けるのが本当に嫌いで、自分が一番になるために誰よりも努力した。

試合に負けた時には、よく泣いてた。
一人じゃ頑張れない時もあった。

だから、両親にはとても感謝している。

母さんは毎日「練習したんか!?今日走ったんか!?」って言ってくるし、父さんはほとんどの試合を見に来て、動画撮って文句つけてくる。

あの時は相当嫌だった。

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自分で言うのもあれだけど、そのおかげもあって周りよりは上手くなった。

中学校に上がる際には、高いレベルでサッカーをするために、部活ではなくクラブチームを選んだ。

決して強いチームではなかったけど、負けるのが嫌で、誰よりも上手くなりたくて、本気でサッカーに向き合った。

チームの中心として試合に出て、自分が点を取って勝ち、自分のせいで負ける。今考えれば自己満だったかもしれない。

そして高校時代。
もっと上手くなるため、選手権に出るため、全国常連である強豪校に進学した。

親元を離れての寮生活だった。
試合に出れていた時期、Bチーム以下にいた時期、いろいろあった。

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最後は選手権にも出れた。
みんなには、選手権に出た、とかカッコよく言いたいけど、高校時代を振り返ると恥ずかしくて言えない。

なぜか。

それは、

サッカーをするのが嫌になったから。

練習はつまらない。理不尽に怒鳴られる。
上手いとも思わないやつでも監督のお気に入りなら上のチームにいるし、坊主は何回したことか。

それまでは練習が面倒だなんて思ったことなかったけど、「今日も練習かよ。だるいな。」と毎日文句ばかり言っていた。

ただただ、嫌だった。

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こんな高校来なかったらよかった、サッカーしたくない、って何回も思った。

でも本当は、試合に出れずうまくいかない自分が、恥ずかしくて、悔しくて、逃げ出していたことはわかっていた。

高校のせいにしていたけど、自分が弱いだけだった。
でも、もうこれ以上サッカーを続ける意味が分からなくなっていた。

だから自分の中では決めていた。

「高校でサッカーは辞める。」

そして大学受験。長崎大学に合格した。さあ、待ちに待った大学生活。
サークル何に入ろうかなと探した。サッカー部以外で。

そんな時、フットサル部を見つけた。
全国大会出場、練習は週に3回。え、めっちゃいいじゃん。

国立のフットサル部とか、全国出てるって言っても、大したことないだろうし、俺が一番上手いだろ。って始めは思ってた。

面白くなかったら辞めよう。そんな軽い気持ちだった。

入部して少し経つと、トップチームに上がった。試合にも出れるようになった。

単純に試合をするのは楽しかったけど、その頃はただそれだけ。
そんな僕の心が大きく動かされた試合がある。

それは大学選手権九州大会の準決勝。相手は北九州市立大学。
ライバル校との対戦で、勝てば全国。楽しみだった。

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結果は負け。

僕はと言うと、ずーーっとベンチ。一秒も試合に出れなかった。

負けたことよりも、自分が試合に出られなかったこと、重要な場面で必要とされなかったことが悔しかった。

でも、ベンチに座って試合を見ていたから、なんとなくわかっていた。
この試合はまだ僕には出れない。出ても何もできない。

こんな思いをするのは初めてだった。

ある程度自分の実力には自信を持っていたから、かなり屈辱だった。
忘れられない試合になった。


この試合をきっかけに僕は変わったと思う。

フットサルのことをもっと知りたいと思ったし、誰よりも上手くなりたいと思った。

外から見ることで、それまで軽く見ていた先輩たちの偉大さも知った。

4番(柴田)は理不尽に相手を抜いていくし、15番(園田)は同い年みたいな人なのに誰よりも強くて、27番(和田)は来たボール全部収めるし、他の先輩たちもみんなそれぞれ強みがあって、すごいと思った。

でも、負けたくないと思うようになった。
俺が一番上手いって思えるように頑張った。まだまだだけど、、

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それに、もう一つ変わったことがある。
僕はFORZAのみんなが大好きになった。

先輩たちは優しくて面白くて、けど練習や試合には真剣で。
おかげで何でも言い合えるようになったと思う。(生意気なのは許してください。笑)

一年生の皆はとても仲良くて、プライベートでも一緒で、プレーではお互いに高め合える仲間。もっと積極性は持って欲しいと思ってるけど。


こんないいメンバーとフットサルできる今が本当に幸せだなって感じる。

特にそれを感じたのは、やっぱり九州チャレンジ。

みんなで九州リーグ行くぞ!って、本当にいい雰囲気で試合に臨めて、一点、一勝にみんなで喜び合えて、本当に最高だった。

今でも試合の動画を見返すことがあるくらい。

本当にいいチームだと思った。
点とっても喜ぶな、切り替えて早く戻れって言われてた高校時代とは大違い。

大学生になってこんなに本気やれるものに出会えると思ってなかったし、FORZAに入って本当に良かった。

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と、自分語りが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
これからの意気込みを話します。

まず幹部について。

僕は一年生で唯一、FORZAの幹部に選んでもらいました。
幹部は僕と、キャプテンの翔太さん(#6 麻生)、副キャプテンの昂大さん(#27 和田)、新4年生の慶季さん(#5 松橋)の4人。

なぜ僕がFORZAで一番重要ともいえる幹部に選ばれたのか。

自分なりに考えた答えは、

「フットサルに対する本気度」と「立場関係なく意見を言えること」

だった。

本気度について言うと、フットサルを上手くなりたい、フットサルのことを知りたい、全国で上位にいきたい、って一番本気で思ってるのは、たぶん僕で、それをプレー内外で表現してるのも僕だと思う。

人それぞれ思ってることが違うのは当たり前だけど、勝てるチームを作る上で、上に立つ人間は誰よりも高い目標設定や意識を持っておく必要があると思う。

意見を言えること、これは上の立場である上で大切なことで、今の一年生にはないものだと思ってる。
単純に話が上手い人は多いけど、学年や立場を超えて、プレーを良くするために、チームがうまくいくために、意見が言えるのは今の僕の強み。(ただ生意気なだけじゃないんです。笑)

これが僕が幹部になった理由かな。
自分なりに考えた結果だから、この2つはブレずにやり続けないといけない。

そして、FORZAのためにプレー内外で高い意識を持ち、仲間と本気でぶつかる。

キャプテンと副キャプテンがチームをまとめてくれるから、僕は自分のできることをやる。
この一年はそこを頑張りたいと思う。

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次に強化部。
忘れてもらっちゃ困るのが強化部だ。

今シーズンから選手兼指導者という形で選手の指導も行っていく。
監督の奏太さんの今年の目標として、指導者も育てることも一つの目標だそうだ。

でも僕はいつも考えてしまうことがある。

まだフットサル歴一年足らずで、知識も戦術理解度も先輩たちに比べたら圧倒的に少ない僕が、みんなを指導して大丈夫なんだろうか。

あと、単純にきつい。

一回の練習をするために、何時間もかけて練習メニューを考えて、実際に指導してみて、それをフィードバックして次に活かす。

本当にきつい。他のメンバーが遊んでる時や寝てる時に、自分はわからないなりにメニューを考えて、強化部のメンバーでそれを共有する。

知識が少ないから余計に時間もかかる。

こんなこと毎週やるのか、と思ってしまう。

けど、それは奏太さんが今までずっとやってきてくれていたことだった。
本当に感謝しないといけないと思った。

ずっと僕たちのためにお金と時間を費やしてくれてたんだって考えると、頑張らなきゃって思う。

経験値がどうとか、知識がどうとか言う前に、自分なりにメニュー組んで教えたいと思った。

正直めっちゃきついのは事実だけど、FORZAのためって考えたら頑張れる。間違ってることを指導してたらごめんなさい。
でも僕は自分なりに考えて指導するので、間違ってても自信持ってやります。

FORZAのためにも、自分のためにも。


そして最後は、もちろん選手として。

今年どうなりたいか、一言で言うと

「エースになる」

去年はたくさんの経験を積めたし、自分でも成長できたって感じてる。
でも肝心な試合では点を取れなかったり、活躍できなかった。

だから今年は絶対的なエースになる。
全国でも通用する選手になりたい。

ここぞと言う時に、チームに頼られる存在になりたい。
誰よりも点を決めたいし、アシストもしたい。

チームを勝たせたい。

思い描くエース像はたくさんあるけど、そのためにはまず今の自分に向き合って、一つ一つできることを増やしていくことが大切だと思う。

もっとフットサルのことを知ること、自分のできないこと、できることを知ること。

課題はたくさんあるけど、目指すところまで辿り着けるように頑張りたい。

人一倍、いや人二倍くらい努力する。

誰にも負けません!

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最後にもう一回言うけど、

僕はFORZAが大好きです。フットサルが大好きです。

それに、

FORZAの一員である自分、フットサルをしている自分が、僕は一番輝いていると思うし、一番好きです。

将来のことなんてまだわからないけど、今みんなでフットサルできてるこの幸せな時間を大切にして、

本気で自分に、FORZAに、フットサルに、向き合っていこうと思う。

これからFORZA新体制。頑張っていこう!!

長々とお読みいただき、ありがとうございました。

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注:この記事は3月中に執筆されたものです。

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