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波乱万丈な5日間なインターンシップ

2024年9月、静岡市女性会館へインターンシップに来てくれた大学生の体験記です。「アイセル女性カレッジ」や女性会館公式HPのリニューアルに関する企画に携わってくれました。

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はじめまして!私は普段、デザインを学んでいる大学2年生です。
放課後等デイサービスでのアルバイト経験から「社会と障がいのある方の関り」「社会と女性との関り」に興味があったので5日間のインターンシップに参加させていただきました!

1日目

朝時間に余裕をもって来たにもかかわらず、道に迷ってしまいギリギリの出勤でした。2日目からはもっと余裕をもっていこうと反省しました。インターンシップ期間中に関わる女性会館職員の方々や葵生涯学習センターの方々、利用者さんに挨拶を済ませた後、ガイダンスを受け、早速お仕事がスタートしました。

イベント補助(えほんの広場)
来館したママさんたちを1階にある図書コーナーへ読み聞かせイベントに誘い、イベント中の見守りをしました。普段の生活の中では赤ちゃんに関わる機会が少ないので、すごく癒されました。図書コーナーにある図書の数と、来館するママさんの人数が想像よりも多く、驚きました。

施設管理(防災用品チェック)
お昼を食べた後、女性会館職員さんからリスト表をもらい、図書コーナー・事務室の防災用品の備品チェックを行いました。目につきにくい意外な場所に懐中電灯があったり、空間に馴染みすぎて気が付かなかったりしました。その後、リストに記入したものを場所ごとエクセルでデジタル上にまとめました。防災用品チェックのおかげで、家の中の防災用品について見直そうと思えた良い機会でした。また、大学内では事務の方たちが管理しているので、社会人になったら自分たちで把握し、管理していくのかと感じました。

HP提案の準備
インターンシップ最終日に発表する新しいHPの提案について、他のインターンシップ学生とデスク調査を行いました。ホームページと午前中の館内案内で見たことを比較して気付いた点やイベントや講座のポスターを見て感じた点を話し合い付箋にまとめました。最終日の発表に活かそうと思います。
1日目があっという間に終わりました。残りの日々も、学内では学ぶことが出来ないことを体験し、たくさん吸収しようとおもいます!

2日目

今日は大雨で電車が遅延してしまい、大幅に遅れてしまいました。電話のかけ方やメールの送り方など、この遅延から社会人としてのマナーも学ぶことができました。
そして事務室に着き机を見てみると、なんと職員さん手作りのレーズンパンが...!!しかもバター付きで!お昼にペロリといただきました。売り物レベルで美味しかったです。

図書のサイン(POP)作り
図書コーナーには「戦争」「パラリンピック」のように、月に1回テーマが変わるおすすめコーナーがあります。そのコーナーのサイン(POP)を他のインターンシップの学生と一緒にイラストレーターを使って作りました。私たちが作ったテーマは「わたしの一押しの本」です。「デザインを学んでいる学生として役立てるぞ!」と思い、貼り切りました!
制作するにあたり、①女性会館の温かみを活かして黄色を基調とし、柔らかいイラストを使う②本のイラストを大きく載せることでインパクトを持たせるこの2点を工夫しました!司書さんや担当して頂いている職員さんに見てもらったところ、すごく喜んでいただけたので嬉しかったです。
10月ごろ掲示予定とのことだったので、見にまた来館したいと思いました。これからアイセル21に来館する予定があれば見てみてください!(笑)

お昼
お昼は気になっていた喫茶あいせるにご飯を食べに行きました。値段はリーズナブルであるのに、すごくおいしかったです。アイスクリームをサービスしていただきました(^^)

カレッジのミーティング
明日行われるアイセル女性カレッジJo-Shizu防災講座のミーティングを行いました。具体的な当日の流れや、テーマについて教えていただきました。「防災」と「女性」は一見あまり関係のないように感じますが、実は避難所での性被害や女性にとっての困りごとが男性たちにはなかなか理解されず、受け流されてしまうなどといった課題があることを初めて知りました。その課題について聞くことができたおかげで、避難所での生活や防災のことを身近に考えることができたように感じます。

3日目

インターン3日目は上記にも書いた「アイセル女性カレッジJo-Shizu防災講座」2回目の講座がありました。私は会場設営や受付などの運営補佐だけでなく、実際に講座に参加させていただきました。すごく印象的だった内容が被災地でボランティア活動をされている方が話されていた「ボランティアは重機を動かすようなことだけがボランティアなのではなく、傾聴してただ話し相手になることだったり、普段の自分の技術を活かすことことだったりも十分なボランティアなんです」という言葉です。正直今まで、ボランティア活動に対して、「行ったところで自分にできることって限られているし、かえって邪魔になるのではないか」と思っていました。けれど、できることは限られていたとしても、何をするかではなく、被災された人に寄り添う気持ちが大事なのだと気付かされました。この講座は自分自身の災害に対する危機感だけでなく、ボランティアという誰かを支援する視点からも考え方を変えることができた良い機会でした。 

4日目

インターン4日目はまさかの台風...のんびりな台風によって在来線は夕方まで運転見合わせているため、急遽自宅勤務という形になりました。オンライン上で他のインターンシップの学生とHP提案の発表の準備を進めました。奇跡的に前からオンラインツールの中に情報を入力していたので、作業ができました...!


5日目

いよいよHP提案の発表の日です! が、最終日も昨日に続き台風の影響でリモートでの状況でした(台風め...)
リモートということもあり、最初は緊張していましたが女性文化会館職員さんたちの元気で優しい包容力のおかげでだんだんとリラックスして発表することができました。自分たちが考えたHPの提案について職員さんと他のインターンシップの学生さんが伝えたいことを聞き取りながら、頷いて丁寧に聞いてくれてすごく嬉しかったです。かなり真剣に新しいHPを考えてみたので、少しでも自分たちの提案が反映されたらいいなと思います。
 
女性文化会館職員さんからのFB(一部抜粋)
・女性文化会館がもっと多くの人に知ってほしいという思いが伝わった
・ジェンダーという社会問題にデザインでアプローチできる、課題解決にデザインの力を使うこともできる
・HPを使う人がHPを見るに至るまで考えられていた
・今回は割合が少ない20代をターゲットにしているが、普段利用することのない若い世代(学生)だったらどんなペルソナ・ニーズを持っているのかも見てみたくなった

インターンシップを通して

5日間のうち2日はリモートワークというイレギュラーなインターンシップではありましたが、このインターンシップを通して得たことが2つあります。
1つ目は、ジェンダーに対する考え方です。以前は、「男女で平等な立場」「性別関係ない」などしか出て来ませんでしたが、アイセル21に通い、職員さんたちとお話をするうちに、「女の子っぽい、男の子っぽいという言葉によってその人の可能性の幅を狭めてしまう恐れがあるのではないか」とより深く考えることができるようになりました。
2つ目は、社会人としての基礎です。初日から道を間違えてしまったり、リモートワークになったりしたことで、メールの書き方や電話の掛け方といった社会人マナーをよりも体験することができました。
 
初めてのインターンシップでしたが、大学外でしか学べない学びがすごく大きく充実していました。そして何より、インターンシップを終えた今、どこか職員さんの温かみに寂しさを感じるほど素敵な職場でした。

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