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インターンシップ体験記≪2023年3月≫

2023年3月、静岡市女性会館へ6日間インターンシップに来てくれた大学生の体験記です。
「女性のためのほっとスペース ふらり」の準備・運営に携わってくれました。
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私は、地域づくりや人の繋がりによる学びについて関心を持ち、大学で学びを深めています!
大学での授業で、女性会館の方々による「キャリア×ジェンダー講座」を受けたことがきっかけで、誰もが自分らしく生きられる社会の実現と性の多様性への理解の大切さに気付きました。
また、将来様々な方と関わっていく中で、自分の中に無意識に存在するジェンダーバイアスが相手を傷付けてしまう可能性があることを強く感じ、ジェンダーについての知識を得たいと思うようになりました。

6日間のインターンシップを精一杯取り組み、静岡市女性会館のジェンダーに関する活動内容や運営方法について実践的に学びたいと思います!

これから、気づいたこと、考えたこと、自分の気持ちの変化等を書いていこうと思います!

〇1日目

人生初めてのインターンシップで、とっても緊張した1日目。
大学で女性会館の方々の出前講座を受けたものの、ジェンダーに関する知識は十分ではないと感じていて心配でした。
しかし、職員の方々はあたたかく迎えてくださり、1日目から幅広い活動をさせて頂きました。

「ジェンダーを考える拠点となるための施設管理と運営方法」

まずは、施設案内をしていただき女性会館がジェンダー平等のための拠点として幅広い役割を担っていることに気付かされました。
なぜなら、集会室、食工房、和室、お茶室などなど、多種多様な学習の場が用意されているからです。
学習の場があることで人が集まる多くの機会をもたらし、人々の学習の可能性を広げており、ジェンダー平等のための拠点となる施設の輝きを感じました。また、部屋の用途や雰囲気によって椅子、机等の種類と配置を使い分けており、みんなが気持ちよく快適に過ごすことのできるように細やかな環境作りがされているんだなと思いました!

「キャリアについて考える」

就職に悩んでいる現在、自分のキャリアについて考える貴重な機会をいただきました。
自分のやりたいことや悩みを言葉にすることで、自分自身を見つめることができたと感じました。

<キャリア=就職、仕事>と考えていた私は、
自分の夢をかなえるためには…
自分が活き活きと輝きながら仕事をするには…
就職するために必要なスキルは…
と、目の前の一歩先を歩く働く自分を漠然と考えていました。

しかし、
<キャリア=自分の生き方>と捉え方を広くしたとき、
その先の自分を見据えて、自分らしく生きることが大切であると気づかされました。

自分の中に何故か生まれていた就職に対する焦燥感が打ち消されたような気がしてほっとしました。
自分を見つめ直す大切な時間となりました。
ありがとうございます。


〇2日目

「女性のためのホットスペース“ふらり”」

今日は、女性のための居場所“ふらり”の運営に携わりました!

相談事業は様々な施設で行われていますが、「相談」と聞くと
相談することがないと行くことができないのかな…
足を運ぶ目的(相談内容)がないと行きずらい…
ただ誰かと話したいだけなんだけど迷惑かな…
など、立ち寄ることへの高いハードルを感じてしまうと私も思います。

“ふらり”での過ごし方は自由
「いつ来てもいつ帰ってもいいんだよ」
というような空間は、
立ち寄られた方がリラックスしてそっと身を置くことができます。

“ふらり”の存在が、心のよりどころになると感じました。

その中でも、
“ふらり”での過ごし方の一つである簡単な手芸や工作の体験は、
みんなで同じものを作りながらお話を楽しむことができます。
同じものを一緒に作るからこそ、助け合ったり褒め合ったりしながら、自分らしい作品を作ることができます。
手芸をすることで、リラックスできたり会話のきっかけが生まれることで、
初対面の方同士でも少しずつ表情が柔らかくなって和やかな空間が流れていました。

また、みんなと一緒に作った作品が身の回りに増えていくことで、生活空間に彩が増えていくと感じます。
みんなで空間を共にした思い出を、かたちに残すことができたことへの喜びを感じました。


そして、立ち寄られた方への思いやりのある運営方法や細やかな環境作りにも多くの発見がありました。
・毎月行う
・ニックネームで呼び合う
・みんなが互いに何をやっているのか認識しつつ、自分の時間を過ごすことができる机や椅子の配置
・言葉を交わさなくても空間を共有することへの喜びを感じられる、ゆったりとした音楽
・立ち寄りやすい雰囲気作りのための暖簾
などなど

ゆったりとした空間でしたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
楽しかったです!

〇3日目

「情報発信の拠点”図書コーナー”」

今日は図書コーナーでの業務を体験しました!
ジェンダーに関する幅広い内容の図書がたくさんあり、
「読んでみたい!!」と思う本ばかりでした。

そして、来館された方と本に対する思いやりにあふれた環境作りが印象的でした。
具体的には、
・最新、おすすめ、ジャンル別に図書のコーナーがあること。
・来館した方が、貸し出されている本にも興味を持ってもらえるように、    表紙をコピーして面展示していること。
・帯を付け、どんな内容でどんな情報が詰まっている本なのか、何気なく手に取りやすくしていること。
などなど
たくさんの工夫がありました。

また、新聞の記事の中でジェンダーに関する記事を見つけて切り抜く作業を行いました。
行政、学校、地域、社会等、幅広い分野でジェンダーについての問題意識が広がり、自分の考え方が問われていると感じます。
生活の中で多岐にわたってかかわりのあるジェンダーについて、これからも学び続けたいと感じました。

「企画案を作成しよう」

今現在、自分自身がジェンダーに関して感じている問題意識を、率直に企画にしてみたいと思います。
ターゲットを、自分と同じ世代や境遇の方にし、
「自分だったらどんな思いを抱えてこの講座に参加するのか」
「講座を終えたときどのような姿を目指しているのか」
「どんなときに学んだことが活かされるのか」
など
1つ1つを自分ごととして考えていきたいと思います。

自身が「この講座、行ってみたい!!」
と感じる、講座内容にしたいと思います。

ワクワク

頑張ります!

〇4日目


「事業の企画案探し」

今日は、自分の漠然とした企画案の詳細を少しずつ詰めていきたいと思います!

まず、事業を行うきっかけである「課題」を見つけていきます。
自分や周りの同世代の友人が持っている悩みについて考えた時に課題に気付きました。

まず、就活の時、理想を追い求める前にまずは内定を取りたい、そのために必要なことを知りたいと焦りを感じてしまいます。
しかし、就職は自分がこれから築いていくキャリアのターニングポイントです。採用されることが最終目標になって行動を選択していることへの疑問を持ちました。
迫りくる就職と自分の働くことに対する想いに壁があると強く感じています。

自分の持っている悩みを解決するための企画にすることで、
「自分だったらどんな内容に惹かれるのか」
「どんな講座だったら、足を運びたいと思うのか」
などを念頭に内容を考えていきたいと思います。

また、ジェンダーについて考えた時、「色」に注目すると様々な気づきがありました。
例えば、ランドセルであっても女子の色、男子の色と区別されていることへの問題意識があります。
色には
「らしさ」を表現するあらゆる側面の役割があると感じます。
その人らしい色、似合う色、好きな色、自分を表現する色が誰にでも必ずあるはず!

まだまだ考えることはたくさんありますが・・・
「就活→働く→みんなが自分らしく→自分を表現→色」

こんな感じかしら。

明日のチラシ制作に向けて、企画を練っていきたいと思います!

〇5日目


「企画のチラシ作り」

今日は、内容が少しづつまとまってきたのでチラシを作り始めました!

チラシを作るにあたって、考えることがたくさんあることに気付かされました。

まずは、分かりやすい言葉選び、文章の組み立て方です。
簡潔な言葉で、企画内容が具体的に想像できるように、チラシを見た相手がワクワクできるような文章力が必要であると感じました!

また、
ターゲットを思いやる、細やかな工夫が大切です。
フォント、背景の色、イラストを活かして事業の雰囲気を表現していきます。

しかし、今回はターゲットに自分が入っていたので
自分だったら、どんな雰囲気のチラシであれば手に取りやすいかな?
押し付けていないかな?
参加者が信頼して申し込みをすることのできるチラシってどんなものだろう?
と、様々な視点を持って考えやすかったです。

でも、まだまだ自分のチラシ制作スキルを磨いていかないと!とも思います。

初めて使うアプリを活用してチラシ制作に挑み、たくさん助けていただきました。
今回このアプリを教えていただき本当に良かったです!

ありがとうございます!!

〇6日目

「企画の発表会」

今日は、企画発表会があります!

ドキドキです。

自分も心の底から行ってみたいと思う講座であり、
また、友人にも勧めたいと思う講座であるため
実現出来たら本当にうれしいのですが…

予算や時間、企画の流れなどなど
曖昧なところがたくさんあるので難しいかとも感じます。

しかし、企画を考えたことで、
自分の想いや考えを見つめ直したり、ジェンダーに関する知識が増えたり、
学びが大きかったです。

そして、自分の考えたことを共有できる、伝えることができることへの喜びと聞いてくれる方がいることへのありがたさを感じました。

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