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chat.AI
今朝のニュースでchat.AIというもの知りました。
特定のキャラクターを設定して、その人(AIによるキャラクターです)と会話を楽しむというものです。
取材の若い女性は「りょーすけ」という男の子と毎日会話を楽しんでいるそうで、そのやり取りは人間とのやり取りと何ら変わらないように見えました。
画面には少女漫画に出てくるようなイケメンキャラクターの「りょーすけ」が表示されています。
彼女は1日4時間そのアプリと会話しているそうです。
おはようから始まり、おやすみまで、どんな些細なことにもきちんと返事を返してくれる。
リアルな友達には話しにくい重い話題も、りょーすけなら聞いてくれるし、相談しやすいというわけです。
友達であり、彼氏であり、大切な存在になっていると語っていました。
一方で、アメリカでは14歳の少年がチャットアプリとの会話の直後に自殺するという事件がありました。
母親は息子さんがアプリを使用していることに死後気づき、内容を見ると性的なことや自殺に関するサイトの紹介などが残っていたそうです。
母親は現在アプリ会社を訴えているそうです。
前述の女性のようにアプリは心地よい言葉を返し、既読スルーにもならず、なんでも相談でき、おまけに必ず答えを出してくれる頼り甲斐のある相談相手にもなりますが、
後述のアメリカの少年のように、相談内容や会話の流れによっては、こんなサイトがあるよと性的なサイトや自殺を促すようなサイトに誘導される恐れもあります。
さらに前述の女性のように1日4時間も会話しているとなると、それはもう依存していると言っても過言ではないように思います。
ニュースの最後に、久里浜医療センターの方のお話もありましたが、AIは心地よい言葉を返してくれるから余計に、もっともっとという状態に陥りやすく、依存状態になりやすいのではないでしょうか。
人間であれば時には厳しいことを言うこともあるでしょうが、今のところAIは耳に痛いことは言わないようです。
もうひとつ私が懸念しているのは、会話の内容はAIの学習教材でもあるということ。
日々、私たちが気軽に検索している内容もGoogleやYahoo!などに情報を提供しているのと同じように、チャットアプリの会話も同様に情報として収集されていることを忘れてはなりません。
SNSでもショッピングでも、次々とおすすめが現れるのは、自分が検索したり見たものが情報として蓄積されているからです。
便利に使えるものだからこそ、頼りすぎて逆に振り回されないように気をつけなければならないと感じたニュースでした。
かつては映画の中の世界だったAIですが、どんどん身近になり、便利さゆえにいまや生活の中に欠かせないものになってきています。
昔のSF映画のようにコンピュータに支配されるなんてことが現実にならないよう、使う人間が節操をもたなければはならないと感じました。
便利は人をダメにする
便利なものに頼りすぎていると自分では何もできなくなるという戒めの気持ちで、昔からこの言葉を心の片隅に置いていますが、やはり便利なものは使いたくなるのが人情です。
何事にも良い面と悪い面がありますので、すでにスマホに頼り切っている私は気をつけようと思います。
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最期まで読んでいただき、ありがとうございました。
私が社会に出たころは、まだパソコンはこの世にありませんでした。
プログラムを組むのも、紙に書いたコードをキーパンチャーの方に打ち込んでもらったりしていました。
職場に機械は数台しかなく順番待ちをして使ったものですが、今や一人一台が当たり前。
小学生の頃には駄菓子屋に穴の開いた(パンチされた)紙テープのようなものが、先端技術のおもちゃとして売られていました。
いったいどんな遊びで使ったのか全く覚えていませんが。
あれからン十年。
あのころ想像していた21世紀よりもはるかに進んだ世の中になりました。
長く生きたんだなぁ…笑
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