猫さまの健康診断
毎年2月は猫さまの健康診断です。
1月になると、かかりつけの動物病院から健康診断のハガキが届きます。
1月は犬の、2月は猫の健康診断月間のようです。
ワンワンで、1月が犬。
ニャンニャンで、2月が猫だそうです。(笑)
今年は検診費用が大幅に値上がりしていて驚きました。
しかしこれまでが安すぎたので、おそらくこれが相場なのだろうと思います。
コースは3つ。
猫さまは13歳なので一番高いシニア用の検査をお願いしました。
予約した10日(土)午前10時に間に合うよう、前日から準備です。
いつもキャリーはリビングに置いてあるのですが、さりげなく部屋の真ん中にスタンバイ。
猫さまはクンクンと匂いを嗅ぎながらも、こちらの企みには気づいていないようです。
しめしめ。
朝もいつも通りぐーたらします。
猫さまを警戒させないように、いつもと変わらない感じを醸し出します。
この日は朝から天気が良く、窓辺に陽があたりはじめると、猫さまは定位置の窓辺の殿様座布団に移動してお昼寝です。
キャリーに入れたり、寒さ対策の毛布を準備したり、猫さま用のベビーカーをセットしたりと、さりげなく速攻で動ける準備を整えます。
何も知らない猫さまは窓辺でまったりお昼寝。
予約時間の30分くらい前に、なぜか猫さまがむくっと起き出し、下僕に向かって頭突きを喰らわしにやってきました。
なんでタイミングがいいのでしょう。
撫でながらスルッと脇に手を入れ抱き上げると、抱っこ嫌いの猫さまは
「やめろにゃ!」と、下僕に蹴りを入れます。
それはそれは、華麗な半回転捻りで見事に下僕の腹筋を直撃します。
しかしここで負けるわけにはいきません。
こちらも10年一緒に暮らしていますから、猫さまの油断している瞬間をとらえ、すばやくキャリーに押し込みます。
しかし、キャリーの上部を開けずに、扉から入れようとしたのは甘かった。
軟体を駆使し、すり抜けようと試みる猫さま。
なんとか片手で扉を閉め、片手で上部を開けますが、その隙に脱走を企てる猫さま。
体全体で猫さまを抑え、なんとか脱走を阻止し、なんとか開けたキャリーの上部に後ろ足から入れていきます。
半回転ひねりをよけながら、なんとかキャリーに入れ、そのまま玄関へ。
「にゃんだよー、扉開けるにゃー、ここから出すにゃー」
と、近所の人が聞いたら虐待しているのではないかと疑われそうな雄たけびを上げ、抗議する猫さま。
これから動物病院迄、ずっとなきっぱなしなのだろうと覚悟しつつ歩き始める下僕。
しかし! 予想に反して、なぜか歩き出したとたんサイレント猫さまに変身!
え? どうした?
こんなこと、初めてなんですけど!?
猫さまも10年も下僕と一緒に暮らしていれば、もう逃げられないことを悟ったに違いありません。
雄たけびを上げても無駄だと知った猫さまは、エネルギーの消費を抑えるべく、だんまりを決め込んだのでしょう。
さすが、猫さま! 賢い! 天才!
などと親バカぶりを発揮しつつ、動物病院に向かう下僕。
この日の先生は若い女性の先生でした。
そういえば、いつからか健康診断の日はこの先生が診てくれるようになった気がします。
先生もお年を召してきたからでしょうか。
猫さまもこの先生が好きなようです。
触診から始まり、体重測定、爪切りのあと、採血です。
ところが猫ちゃんは血管が細いですから採決は結構大変。
最初はうまく採血できず、腕を変えて2度も針を刺される羽目になった猫さま。
がっしり先生におさえられ、エリザベスカラーをした猫さまは、はかなげに「にゃん、にゃーん」とひと鳴きしましたが
後はじっと耐えていました。
えらい! なんていい子なの!?
と、先生にも下僕にもホメられまくりましたが、目はうつろでした(笑)
健診が終わると、さっさとキャリーに入る猫さま。
ご褒美はちゅーるに決まっています。
首すじの肉(皮?)をつままれ、「少し脱水気味かも」と言われたので、水分補給のおやつを増やすことにしました。
スコティッシュなので関節に不具合が出やすいのですが、後ろ足の指が少し外側に曲がっているようでした。
指が大きいのもスコの特徴らしく、抱っこが嫌いなことも関節に何らかの違和感が出やすいせいかもしれないとのことでした。
猫さまは自分からは何も語ってはくれないので、推測するしかないのですが、体に痛みとかがないといいなあと思います。
暮れに、近所でスコを飼っている方から13歳で亡くなってしまったというのを聞き、そのときスコの寿命が平均13歳ということも知りました。
猫さまは今年13歳なので、少しでも長生きしてもらうために、これまで以上に下僕は猫さまに尽くすことを心に誓ったのでした。
健診を受けたのは1週間前。
そろそろ結果が出る頃です。
奥歯の歯茎が赤くなっていたのが気になりますが、しばらくは様子見で大丈夫そうです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2022年のクリスマスに、抜歯をした猫さま。
そのとき血液検査をしたり、しばらく通院したこともあり、昨年は健康診断は受けませんでした。
猫さまにとっては久しぶりに悪夢の一日となったことでしょう。
頑張ったご褒美にちゅーるを捧げましたが、それくらいではご機嫌が直るはずもなく
その日は一日、拗ねた様子でした。(そんな猫さまも可愛い♪)
もうすぐ猫の日です。
今年も一年、元気でストレスなく過ごしてもらいたいと願う下僕です。
世界中の猫ちゃんに幸あれ💕