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初めての御朱印帳に記念すべき最初の御朱印をいただきました
8月27日(日)
明日に誕生日を控え、この日先日購入した御朱印帳を携えて、最初の1ページに御朱印をいただくために、とある神社を参拝しました。
御朱印帳初心者の私、事前にネットで調べると最初の1ページは伊勢神宮参拝のために空ける人もいるということを知りました。
しかし御朱印帳の使い方にルールがあるわけではなく、あくまでそういう人もいるというだけのようでした。
さて、記念すべき最初のページの御朱印はどこでいただこうか思案しました。
調べますと、一之宮でいただくのもよろしいとありました。
一之宮とは
日本は、戦国時代辺りまで律令制に基づいて定められた国内の行政区分として国という字を使って地域を分けていた時代がありました。一之宮は、その国毎のなかで格式が最も高い第一位の神社のことをさします。
律令制に基づく神祇制度が確立し、各国の国司が最初に参拝する神社として定められたのが一之宮になります。
この一之宮制の成立は、平安時代後期(11世紀後半)とされています。
では、この一之宮はどのように選定されたのでしょうか。
『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』に記載されている式内社(しきないしゃ)2861社から、それぞれの国で最も崇敬を集めているとされ、また格式の高い神社ということで選ばれたようです。
一之宮は一国の総鎮守として重んじられました。地域によっては、一之宮の他に、二宮、三宮が定められることもありました。
かつて一之宮は、六十八州と二つの島に一社ずつ存在していたようですが、時代の進む中で他の神社と入れ替わったり、一つの国の中に複数存在するようになったりしてきました。
日帰りで行けそうなところで、今の私に最もふさわしい神社はどこだろうかと数日悩んだ結果、相模国 現在の神奈川県にある寒川神社に決めました。
神奈川県にはもう一つ、観光地・鎌倉に鶴岡八幡宮という一之宮がありますが、今回は寒川神社を参拝することに決めました。
決め手の一つは神社のHPに記載されていた「八方除」という言葉でした。
八方除とは、地相・家相・方位・日柄などに起因するすべての禍事・災難を取り除き家業繁栄・福徳円満をもたらす、寒川大明神の全国唯一の御神徳です。古くより、関八州の守護神として、また江戸をお護りする神社として信仰されてきました。
八方除とは、家相、地相、方位、日柄等からくるすべての悪事災難を取除くご祈願の事だそうです。
今年は年初からいろいろありすぎました。
誕生日を境に、一度お祓いしていただこうかと考え、こちらの神社に参りました。
本殿参拝
JR相模線「宮山」駅からは徒歩5分とのことですが、暑さのためのんびり歩いたためもう少しかかりました。
車を持たない私には、公共交通機関で行けるのもありがたいですね。
太鼓橋を渡り、こちらの三の鳥居をくぐると参道が見えてきます。
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鳥居をくぐってすぐ左手に神社の紹介がありました。
1,600年の歴史ある神社のようです。
ここには記載されていませんが、春分と秋分の日に日の出・日の入りを富士山と結ぶと一直線(レイライン)になるパワースポットでもあるそうです。
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参道は緑豊かで、歩いていると気持ちが落ち着いてきます。
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参道を抜けると左側に手水舎があります。
コロナの影響で柄杓はなく、流れている水で清めるようになっていました。
手水舎で清めたら、大きな神門を通って本殿へと向かいます。
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門の手前には大きな狛犬が鎮座しています。
向かって右に「阿形」左に「吽形」が置かれています。
「阿吽」とはサンスクリット語の最初の音と最後の音に由来しているいて、「始めから終わりまで」という意味があるそうです。
宇宙の始まりから終わりまでという意味や、人生の始まりから終わりまでなど諸説あるようですが、仏教では「この世に生まれて悟りを求め、涅槃(煩悩から解き放たれ、心の安らぎを得た状態)に至ること」を表しているそうです。
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神門をくぐるといよいよ本殿です。
こちらに、寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)が祀られています。
決まった作法はないようですが、二礼二拍手一礼という一般的な作法に基づいてお参りをしました。
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本殿の向かって右側に龍が支えている方位盤と渾天儀(天体の位置や星などを測定する器具)のブロンズ像がありました。
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お参りの後は、おみくじです。
おみくじ・八方除おみくじ・花みくじ・子どもおみくじ、そして期間限定の恋文おみくじがあり迷いましたが、八方除の神社なので「八方除おみくじ」にしました。
結果は「大吉」でした!ヾ(*´∀`*)ノ
幸運を呼ぶ色が紫ということなので、紫のカード型お守りを購入しました。
お財布に入れて持ち歩こうと思います。
因みにお守りの色は複数あり、色によって異なりました。
紫は(健康回復、身体安全、病気平癒、怪我平癒、 精神の安定、長寿)だそうです。
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参拝の後は、ご祈祷をお願いするために手前の客殿にいきました。
ご祈祷内容を受付の方が聞き取って、ふさわしい祈祷内容を紙に書いてくれます。
11番の受付番号札をいただいて、待合室へ。
ご祈祷を申し込むと神嶽山神苑というお庭を見ることができるようです。
待合室で待っている間に正面の大きなスクリーンに神社の紹介画像が流れました。
それによると、寒川神社は江戸(東京)から見て南西(坤)の地に鎮座しており、江戸(現在の皇居)の裏鬼門にあたるそうです。
江戸時代になると、江戸の裏鬼門をお護りする神社として崇敬され、とりわけ八方除・方位除の神様としての神としても信仰されたということです。
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ご祈祷していただき、記名板剣神札・御守・御神土・御箸・御神供・御神酒を授与していただきました。
ご祈祷料は3千円~となっており、金額により授与品が異なります。
神棚のない我が家ですが、いただいたお札は東向きの高いところに祀らせていただきました。
御守はスマホケースに入れて持ち歩いています。
いまではスマホは生活必需品と言っても過言ではなく、常に持ち歩くことが多いので。
神嶽山神苑
風情のある外門をくぐって中に入ります。
手水舎で清めてからすぐ右手の難波の鯉池へ。
写真を撮り忘れましたが、神聖な泉であり、1月2日の儀式の際はこの池の水を竹筒にくんで神前に供えた後、境内に撒き邪気を祓うそうです。
裏参拝所で手を合わせ、先に進みます。
内門をくぐり、池泉回遊式庭園へと進みます。
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旧三之鳥居の基礎石から湧水がでる八氣の泉は、陰陽の関係を現しているそうです。
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直心庵という茶室がありましたが、こちらは毎月1日しか利用できないとのことでした。
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八方除に関する資料が展示されている、方徳資料館に入ってみました。
入り口には境内にあった渾天儀の縮小版が置かれていました。
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入ってすぐ右手には伊勢神宮の「撤下御神宝下附」の品々である、宝剣、弓、箙、鏡が展示されていました。
これらは写真撮影不可でしたのでお見せできませんが、重々しい印象でした。
20年に一回の伊勢神宮の遷宮の際、神様のお道具も全く新しく造り直すのそうです。
お道具の製作技術が途切れないように、前回と全く同じ技術で新しく作成されるのだそうです。
御神宝は昔は土中に埋めていたそうですが、現在は伊勢神宮に関係の深い全国の神社に少しづつ分けられているとのことです。
これを「撤下御神宝下附」というのだそうです。
資料館を出ると雨が降り出しました。
目の前にあったお茶屋さんに飛び込みましたら、有無を言わさずメニューの選択を迫られました。
選択肢は落雁と最中とチョコレートの三択で、500円でした。
これで500円はちょっとお高いなと思いながらも、一休みすることに。
お茶を飲みながら外の池を眺めるのも悪くありません。
ちなみに雨は一瞬で、お茶が出る頃にはもうやんでいました。
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茶屋の目の前の池です。
水の流れる音に心が癒されます。
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御朱印
記念すべき初めての御朱印帳の1ページ目にいただいたのが、こちらです。
御朱印料は決まっておらず、「300円か500円の方が多いです」と言われました。
あいにく小銭を使い切ってしまったのですが「お釣りも出ます」と言われました(笑)
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宮山神社
寒川神社の末社だそうで、参道の入り口から道路一本隔てたところにひっそりありました。
安産、母子の健やかな生育にご利益があるとのことなので、先日出産した姪っ子の産後と大姪の健やかな成長を祈ってまいりました。
こちらの神社の御祭神は、大物主神、 須佐之男神、 健御雷之男神、 大雀命、 聖神、 宇迦之御魂命、 伊邪那岐命、 伊邪那美命の八柱神を祀っています。
お土産
参拝みやげに「八福餅」を買って帰りました。
自分とご近所の方用に2つ買いました。
賞味期限が短いので、急いで食べないとなりませんが、あっというまにぺろりと食べてしまいました。
三重の赤福によく似ていました。 美味しかったです。
参拝の後、神社の真ん前にあったお蕎麦屋さんでお昼を食べましたが、電車が20分に1本しかないようで、慌てて食べて出たので味わう余裕がありませんでした。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
出不精な私が、ついに意を決して出かけました。
お祓いもしていただき、清々しい気持ちになり、本当にお参りしてよかったと思いました。
御朱印帳が先という不純な動機ではありましたが、できるだけ家から出たくないという出不精な私が、神社に足を運ぶという行動を起こせたことは結果的によかったと思っています。
次はどこを訪れようかという楽しみもできました。
しかし、若い頃は家にいるより出かける方が好きだったので、今の出不精な自分を想像できませんでした。
やはり年を取ったのでしょうか。w
明日からマネキネコ地方は雨の予報です。
少しは暑さが和らぐと嬉しいですね。
みなさまにとって、良い週末でありますように。
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