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退院日の話

忘れないうちに。

退院日、夫(当時)と小学六年になったばかりの娘が迎えに来た。

帰り支度はひとりで全て済ませ、皆とお喋りして待っていた。土曜日に退院。

高額医療制度に必要な何かしら(はい、忘れた〜)を退院の時に休日受付に出しておいてね、と看護師さんから言われていたので夫に連絡しておいた。

「あれ持ってきた?」と言うと「車の中」
「帰りに出さなきゃだから。」
「え〜、、、今じゃなきゃダメなん?」
「ダメ?今。取ってきて」

と、娘とふたりになる。キャリーに入った重い荷物を全て持ってくれて、夫は何故かティッシュ一箱だけ持っていった。
もうひとつのリュックを私が持とうとしたら娘が「私が持つから」と全部持ってくれた。

2人になり、娘から
「あんたにひとつ謝らなきゃならないことがあるんだけど。」と神妙な面持ちで話し出した。

なんだ?どうした?と聞くと
「タオル干すハンガー(回転式の。20枚干せる)2本折っちゃった」

なんで?
「一昨日みんなの洗濯物、洗濯機かけて干す時にM(姉▪高校3年)に『自分のくらい自分で干せよ!』って言ったら『え〜!なんでウチがやらなきゃダメなん!自分(妹の事)が干してよ!』って言ったんよ!パパにも『寝っ転がってないで一緒に干せよ!』って言ったら干し始めたんだけどさ、、、もうあったまきてハンガー折っちゃった!」

よかよか。何本でも折りなさい。気が済むまで。謝ることではないぞ。

「パパにMの事言ったら『可愛いねっか。干してやれや』って。」

アホか。

「パパに干させたら全然できないから『もういい!一人でやる!』って、結局一人でやったけどさ」

ということで、私の入院中のゴミ捨て、洗濯、洗い物、風呂掃除など家事全般を小学六年の娘がこなした。

2日間、姉が遠方から手伝いに来てくれて料理の作り置きをしていってくれて、掃除もしてくれた。

何故、夫がやらないのか、と不思議に思う人がほとんどだろう。

「頼めばやったのに」と後から言ってきたが、頼まなきゃやらない人には言いたくなかった。それまで何度、色んなことを頼んでみたか。その度に「え〜、俺がやらなきゃなん?」とか「頼み方が悪い。もっと低姿勢で頼めばやる」とか。

そんなことを言う奴には何一つ頼みたくないので、快く引き受けてくれる下の娘にお願いした。

家に着くと同時に部屋の掃除。あちこちに散らばった洗濯物を集め、小さめの(5.5kg)洗濯機のため4回まわすことになった。

まだまだお腹の痛みはあるので、1週間位は重いもの持たないでって言われていた。なので洗濯カゴに入れてベランダに運ぶのは娘がやってくれた。率先して。気が利く。

私が掃除機をかけ娘が大量の洗濯物を一緒に干してくれた。

一通りのことが終わり、疲れきったのと安心したのとで娘は数時間のお昼寝をした。

幼稚園の頃から滅多にお昼寝をしない子だったから、よっぽど疲れたんだなと思い、寝たいだけ寝かせた。

宿題もちゃんとやって家のことも全部やって、文句言われて。そりゃ疲れきる。

その2日後、夫は私に「もうダメだ」と決め手になる一言を発する。そして家庭内別居6年が始まる♪♪円満離婚へGO!


離婚への道は去年書いたような気もするんだけど、自分の記事をダーッと下までスクロールしてみたら2024年2月までしか遡れない。今年分しか見れないの?noteのシステムわかってないから教えて(*´³`*) ㄘゅ💕


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