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続▪恋バナ(片想い)

中学までの可愛らしい恋心に続き、高校でも1人の男子に3年間の片想い。それでもこの片想いで少し大人になった。

一目惚れ

彼はなんせ今まで生きてきた中でも出会ったことがないくらいのイケメンだった。当時はまだイケメンなんて言葉がなかったから「めちゃくちゃカッコいい人♡」

中学の頃からモテモテだったらしく、ちょっとヤンチャだったという話を聞いたことはあるけど、ヤンチャといえど卓球部。悪いことをしていたわけでもないはず。タバコは高校でやめたと言っていた(笑)

同じ卓球部で隣のクラスだったのに、夏の大会まで存在を知らなかったのが不思議。


大会の日

体育館の廊下で話しかけられた。
何て話しかけられたのかをすっかり忘れたが、その時の彼の周りを包むキラキラ感と笑顔は忘れない♡♡




坊主頭だった。強制的に。学ラン。


心臓バクバク。ドキューン。どストライク。
こんなかっこいい人が私に話しかけている!どういうことなんだ!

いつ部活を辞めてやろうかと思うほどキツイ日々が一転、彼の存在で部活を辞めないことにした。恋のマジック♡


モテ男

男子から見てもカッコいい。気さくに話すので親受けもいい。電話で親と話していると「お母さんと喋ってる?代わって」とかいう人だった。誰にでも。 

他校から電話や手紙も来ていた。当時は卒アルに住所と電話番号が載っていたので知らない人から直接ご連絡がある。

「○○高校の○○さん知ってる?あと、△△高校の人も。手紙と電話来たんだけど、俺この人たち知らないからさぁ」と、私のところに電話が来る。

そういう意味ではじゃんじゃんモテていただけば自動的にコチラに転送されるのでシメシメ♡♡

既に「コミおば」ぶりを発揮していて良かった。○○さんも△△さんも地区が違うので高校の大会では会うことがないが、中学時代に強化練習会かなんかで対戦したことがあったので知っていたのだ。

秘めた想い

でも。告白しようなんて思わなかった。
毎日同じ場所で練習するのに、恥ずかしくて練習どころではない。ポーカーフェイスを装わなければ「ファイトー!!」だの「がんばるよっ!」だの、練習しながら声を張り上げて叫んだりできない。

内緒


3年で同じクラスになった。

彼は高校一年で県大会優勝して国体にも出たのだが、同じく国体に出場したひとつ上の他校の女子と付き合っていた。めっちゃ可愛い人。

「それは内緒ね」っていう、その内緒事を私には話してくれることが嬉しい。
そして彼女に関してのことなんかをノートをちぎって書いた手紙が授業中に回ってくる。
これぞ青春なシチュエーション♡

彼女に嫉妬するとか、そんな感情など起きないくらい可愛くて強い人だったので、嫉妬ではなく「隠していること」が辛かった。

カッコいい女

そんな時、スカートが長いワンレンストレートロングヘアのカッコいい女子に「WAKUちょっと」と教室の後ろに呼び出された。

なになに〜!なんかした〜?

「アイツと付き合ってる?」って聞いてきた。

彼女は妙に大人な感じがあって、特定の人と連むことはなく、かといって人を遠ざけて孤独を好むようなことはなく、私としては憧れの存在。


「付き合ってると思ってるならばそれで良しだけど♪」と答えた。

「皆はあんたたちが付き合ってると思ってるけど、付き合ってねーよなと思って。でも好きだろ」って。

さすが。私の憧れの女史。わかってらっしゃる。全てお見通しではないか。

「いいよ。わかってるから。誰にも言わねーよ」

もう♡カッコいい。ここにもいた。かっこいい人♡

成長

「好き」という気持ちは自由に持っていてもいいんだ。迷惑かけてるわけじゃないんだから。と 、ふと思った高3の授業中(先生の話など聞いていからね)。心が軽くなった。

この日、少し大人になった気がした。


次回予告

卒業して彼が県外の大学へ進学することになったので、卒業テスト後の2月14日のバレンタインデーに約3年間の気持ちを伝えることにした。

その胸きゅんエピソードはまた次回♡♡


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