普通の帰り道
noterの皆さんはこの事件をご存じですか?
2007年9月15日
25歳の若さで彼は亡くなってしまいました。
彼は、自転車に乗って障害者作業所から自宅に帰る途中不審者と
間違われ、警察官から後ろ両手錠を掛けられて5人もの警察官に
うつぶせに取り押さえられて突然亡くなりました。
彼には中等度の知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害があり、
コミュニケーションが難しいという特性がありました。
彼は警察官と相対していた時も、
「アーウー」としか言葉を発していませんでした。
警察官は誰一人として健太さんに障害があることに気づきません。
彼を取り押さえた警察官は一旦不起訴処分となりました。
ご家族は、彼が死んでしまった原因を知りたいという一心で、
家族は警察官に対し刑事裁判を要求(付審判請求)し、刑事裁判が開始され
残念ながら無罪という結果となりました(2012年9月18日最高裁決定)
またご家族は、同じく真相究明のため県警に対して
民事裁判も起こしました。
県警の責任は認められないまま、裁判は終わりました。
一般的な注意義務を認めたものの、
保護名目での障害者への強制的取り押さえ行為を容認しました。
このままでは、彼のような痛ましい死を回避することはできません。
上告も、虚しく棄却され、
この判決は維持されてしまいました(2016年7月1日最高裁決定)
裁判の過程では、警察、裁判所ともに障害への理解が
不十分であることが露呈されました。
彼に障害がなければ、死亡事件に発展したとは考えられません。
この死亡事件は、「障害ゆえの悲劇」であり、
「無理解がもたらした致死事件」と言っていいでしょう。
彼は、作業所からいつも通り、普通に帰っていただけで
何も悪いことはしていない、自閉症スペクトラム障害だっただけ
💐大切なこの命は戻って来ないんです💐
「障害のある自分の子どもも警察官に不審者と
誤認され、 ひどい扱いを受けた。他人事ではない。」
という声は、今も福祉団体に、全国から聞こえてきます。
これが、障害者の日常で、日本の差別社会の現状です。
障害者の親御さんへ、何もない日常でも心配は尽きないと思います。
悲劇を防ぐには、是非「ヘルプマーク」を利用して下さい。
ここまで読んで頂き有り難うございました。
宜しければ、コメント等頂けると嬉しいです。
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