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「生魚の加工調理はご遠慮ください」

スーパーの鮮魚コーナーにこんな注意書きが沢山ありました。

誠に勝手ながら生魚の加工調理はご遠慮いただきますようにお願いいたします。

 3回読んでも意味が分かりません。
「素人が勝手に調理せずにそのまま食え」ってこと?いや、そんなわけないよな、でも・・・。

この注意書きのほかにアニサキス混入の可能性を説明する注意書きもたくさんありましたが、それと関係があるのやらないのやら。

「缶詰の直火禁止」とかはわかるけど、「加工調理禁止」とは?

しばし、注意書きとにらめっこした後に正解と思われる解釈に至りました。

上記注意書きは、

誠に勝手ながら生魚の加工調理 の依頼 はご遠慮いただきますようにお願いいたします。

のことであり、「『3枚におろしてくれ』とか『刺身にしてくれ』という依頼に対応する店もあるけど、うちは対応しないよ」という趣旨だと思われます。

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高校の現代国語で「家電のマニュアルの読解」を扱う予定だという噂を聞きました。

「実用的な国語を扱う」という方針には賛成ですが、「家電のマニュアルの『読解』」はピント外れです。

今回取り上げたような「あいまい」「わかりにくい」「誤解をまねく」文を書いてしまわないようにすることが大事です。

必要なのは(「感想文」の類ではない)論理的な作文の技術です。


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