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納品と処理のバランス完全に理解した

この記事は「サーモンラン完全に理解した」の続きですが、サーモンランを完全に理解しているみなさんは前の記事を読まなくでも大丈夫です。



「納品か処理か」のこたえ

サーモンランのコミュニティでよくある対立を煽ってみます。「納品」と「シャケの処理」って結局どっちが大事だと思いますか?
サーモンランは金イクラを納品するゲームですから、とにかくたくさん金イクラを集めた方がいいです。間違いありません。
しかし、オオモノを倒さないことには金イクラは発生しませんし、それ以前にチームがゼンメツしてしまっては元も子もありません。ザコシャケやオオモノの処理は大事です。これも間違いないです。
ですが、いろんなプレイヤーに立ち回りのアドバイスを求めると、「やっぱ納品が大事だよね」とか、「いやいやもっと処理しないと」などと、ひとによって言ってることが違います。なぜなんでしょうか?


・キケン度によって優先すべき行動は異なる

ここはひとつ、「キケン度」と「ノルマ」と「オオモノ出現数」を結び付けたデータを見てみましょう。以下の表は Splatoon3 - スプラトゥーン3 攻略&検証 Wiki 中の「キケン度による変化-ノルマ&オオモノ出現数の表」より、データの一部を抜粋したものです(2023/11/28 閲覧)。

キケン度 MAX は大体でんせつ 865~999

「WAVE1のノルマ」が5ずつステップアップするよう、恣意的にデータを集めてきましたが、オオモノ数の「増え方」に注目してください。一段目から二段目にかけてはオオモノが5体増えており、二段目から三段目になるとオオモノが11体増えています。

キケン度が上がったとき、「ノルマの増加率よりもオオモノの増加率の方がはるかにエグい」ことがなんとなく分かりますか?

こんどはきちんと全キケン度について網羅したうえでグラフにしてみます(データの出典は同上)。
ここでグラフ中の「金イクラ最大数」とは、「WAVE1に出てくるオオモノをぜんぶ倒したらマックスどれだけ金イクラ出るの」っていう数です。
「金イクラ回収率」とは、「オオモノぜんぶ倒して金イクラをマックスまで出したけど、このうち何割納品したらクリアなの」っていう割合です。

横軸はキケン度(%) だいたい160%以上がでんせつ帯

左から右に行くにつれて、赤い線(金イクラ最大数)と青い線(ノルマ)がすごい勢いで離れてますよね。これがなにを表すかというと、キケン度が上がれば上がるほど「オオモノ狩りが順調なら、金イクラをある程度捨ててもノルマに間に合う」ということがいえるわけです。じゃあどれくらいなら捨てても大丈夫なのかというと、黄色い棒グラフの割合だけ金イクラを確保すればいいのです。具体的には「キケン度 MAX なら金イクラ最大数の3~4割だけ納品すればノルマを満たす」ということです。


・もうちょいわかりやすく

データやらグラフやら、いささか話が込み入ってきたので、もうちょっとかみ砕きます。すこし計算パートがありますが、太字と図だけ見れば分かるように書くことを試みます。

最大数までオオモノが湧いた時、キケン度が違うと「大事にすべき金イクラの数が違う」ということを説明したいと思います。

キケン度140%では、WAVE1のノルマは20、金イクラ最大数は42でした。この値から金イクラ回収率を計算すると、47.6%です。これに3体のオオモノから得られるイクラの数である9を掛けると4.2857なので、
「オオモノが3体いたら最低4~5個は金イクラを拾っておかないと、ノルマのペース的にまずい」ということがいえます。

140%なら半分くらいは拾っておきたい

同様にキケン度 MAX では、WAVE1のノルマは30、金イクラ最大数は90なので、金イクラ回収率は33.3%です。オオモノ3体から得られる金イクラの3分の1がノルマに足る数となるので、
「オオモノが3体いたら、3個だけ金イクラを拾えばノルマのペース的にはギリギリ耐える」ということがいえます。

キケン度MAXのクリア直前は金イクラがゴロゴロ落ちてる

キケン度 MAX のWAVE1でこの図の通りモグラ、バクダン、テッキュウが湧いたとしたら、「バクダンの爆風に巻き込んでテッキュウをさっさと倒そう。砲台も使わずにモグラだけ連れ帰ればいいや」という判断も正解になりうるわけです。

ただし、「140%のオオモノ湧き14体」と、「333%のオオモノ湧き30体」を比べて分かるように、「キケン度によってオオモノが湧くペースが天と地ほど違う」ことを考慮する必要があります。
特にキケン度が300%を超えると、湧きが止まる時間帯(残り28カウント付近)まで、時間平均で2~3秒に1体のペースでオオモノが湧きます。湧きのセットを見た瞬間に、きっちり寄せるか、見切って素早く間引くかという、瞬発的な判断を常に迫られます。
さらに、「オオモノが15体いるとそれ以上湧かない」点にはじゅうぶん注意してください。つまり、オオモノの処理が滞ってイクラコンテナの周りがカオスになっている状態だと、上で紹介した理想のペースから大きく遅れてしまうことになります。タマヒロイを味方につけることで納品の負担を減らしつつ、余力でステージに溢れるシャケをもりもり間引きましょう。


・キケン度を意識して柔軟に行動を変えよう

結局何が言いたいのかというと、「低キケン度帯は丁寧に寄せと納品をしろ」そして「高キケン度帯はとにかくハイペースでオオモノを狩れ」ということです。バッジの獲得を狙う時はこれを強く意識してみてください。

ここでもう一度「ひとによって納品と処理の優先具合が違うのは何故だろう?」という冒頭の問いを投げかけますが、これに対するひとつのアンサーは、「想定しているキケン度が違うから」なんじゃないかと思います。

元も子もないことを言うと納品も処理もどっちも大事です(前回記事参照)。ですが、普段と違うバイト環境で「なんかクリアできないな」と思ったら、この話を思い出してみると、メリハリのある行動でWAVEクリアを手繰り寄せられるかも知れません。


以上、「『納品か処理か』のこたえ」でした。

次回は、寄せるか倒すか、素早く判断するにはというテーマで書きたいと思います。

ではまた。




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