オオモノの寄せ方完全に理解した
この記事は「サーモンラン完全に理解した」シリーズの「納品と処理のバランス完全に理解した」のつづきです。どちらも完全に理解しているみなさんは前の記事を読まなくても大丈夫です。
寄せられるオオモノとうまく付き合いたい
寄せられるオオモノというのは、余裕のある状況ではうれしい存在ですが、別の目的があるときに出くわすと「うわっ」といやになってしまうものです。テッキュウの横にいるモグラやテッパン、寄せるか倒すか、悩ましいですよね。
彼らと偶然出くわして寄せるかどうか難儀する、あるいは寄せたときに限ってシャケで溢れてる、という状況をうまくコントロールする術はあるのでしょうか。
・寄せのTeir表
オオモノによって「寄せが容易だ」とか、「時間を掛ければ寄せられるけど面倒くさい」など、オオモノそのものの凶悪さとは別に「寄せの難易度」があるのではないかと考えます。
ここでは、「寄せのコントロール」を考える第一歩として、大胆にも「寄せのTier表」を独断で定めたいと思います。
この表の見かたですが、まず寄せが不可能なオオモノ4種類と、寄せられるオオモノ7種類に分けたうえで、寄せや対処が比較的容易か厄介かで、さらに3段階に分類しています。
左右差は他のTier表ほど意識しなくていいですが、念のため「コンテナのすぐ近くで倒したいと思ったときに、チームの負担になりにくいであろう」ものを左に、「寄せや対処にはある程度連携が必要」なものを右に配置しています。
寄せが不可能なオオモノは、ひとりで倒しやすいものを左に、時間やインク、人手などのコストが特にかかるものを右に配置しています。
「寄せのTier表」は当然上に行けばいくほど寄せる価値が高いオオモノが多く、下の方には素早く処理したいオオモノが集まっています。つまり、「手を付ける順番に困ったら表の下の方から順に倒していけばいい」ということです。
・Tier表を定めたデカい意義
順調に処理と納品が進んでいるなら、基本的にはこの表のとおり、寄せの優先順位が低いオオモノから順番に倒して、寄せやすいオオモノをきちんとコンテナに誘導していけばいいと思います。
しかし、納品のペースが間に合わなそうな時、あるいはシャケで溢れて身動きが取れなくなりそうな時には柔軟に対応する必要があります。
それなら、Tier表に「ここからは生かす、ここからはすぐに倒す」という寄せの基準点を設けて、状況によってこの基準点を動かすことにより、寄せの問題を単純化できるのではないかというのが、この記事の本旨です。
運用としては、基本的には真ん中(2と3の間)に寄せるか寄せないかのラインを引いておきます。
そこから、「ちょっとシャケ多いな」というときや満潮のときなどは、2番のオオモノも倒す範囲に含めて、「いますぐ処理しないとマジでヤバい」というときは端まで振り切って全部倒すというような感じにするとスッキリ考えられるのではないかと思います。
同じように「納品数が少ない」ときや干潮の最序盤などは、3番のオオモノも可能であれば寄せて、「マジで金イクラがない」という時はすべて生かす、つまり一旦処理を放棄して寄せに専念するといった感じです。
処理も納品もヤバいときは、寄せの優先順位とか考えてる場合じゃないので、一刻も早くスペシャルを使って、オオモノを倒してください。
そして、「最終盤になってようやく焦る」ということがないよう、常に残りカウントを意識して、早めに手を打つための判断をしましょう。
Tier表の運用に話を戻して、具体的に、「倒すオオモノを多くする」例は、「バクダンとヘビを寄せていたけど、シャケが多すぎて味方がやられ始めたので、寄せを放棄して倒してしまう」、「カタパッドとタワーが同時に湧いたから、近くにいるテッパンを巻き添えにしてでもスペシャルで倒す」、「中盤以降、ナベブタとコウモリは無理に寄せようとしない」などです。
いっぽう「生かすオオモノを多くする」例としては、「納品ペースが本当にまずい時は、テッキュウやカタパッドを放置してでもモグラを寄せる」、「コンテナ周りが荒れてはいるものの、納品ペースがまずいので、コンテナに向かっているヘビをギリギリまで生かしておく」、「WAVE開始直後は余裕もあるし連携もとりやすいので、協力してコウモリを寄せる」などが挙げられます。
・バクダンやヘビの寄せについて
すこし昔話をします。
前作(スプラトゥーン2)のサーモンランのときは、「どれだけ状況が悪くてもバクダンやヘビを寄せる」という風潮が強かったと記憶しています。前作の情報なのでごく簡潔に説明すると、2のサーモンランには「イクラ投げ」がないうえに、タマヒロイが金イクラを持ちかえるスピードが速かったので、寄せをシビアにこなす必要があったのです。
3で熱心にサーモンランNWを遊んでいるプレイヤーの中には、2からバイトの経験を積んでいる手練れも多くいますが、そのようなひと達は、「バクダンやヘビを寄せてひとりで処理すること」によく慣れています。
一方でNWにおいては、空飛ぶタマヒロイの登場や、そもそもオオモノ全体の湧き数が多いこともあり、バクダンやヘビの「重要な金イクラ源」としての役割は(少なくとも前作よりは)そんなにデカくないように思えます。
このような背景から、上手なプレイヤーに「このオオモノを寄せるか寄せないか」と聞いた時に、特に色々な回答がかえってくるオオモノが、ヘビとバクダンなのではないかと思います。
寄せの見極めが難しい状況下で、「コンテナに寄せるか、ステージの端で今倒すか」で迷ったときは、「自分ひとりで安全に連れ帰って、自分ひとりで安全に倒せるかどうか」をひとつの目安にするといいと思います。
これは単にプレイヤーの経験を問う話ではなく、持っているブキ、スペシャル、インク残量、動線の荒れ具合を客観的に見て、「無理があるようなら寄せない」、「いま倒しやすいならスグ倒す」という決断をするべきだということです。
怖がらせるようなことをあえて書けば、バクダンを1ターンで倒しきれなかった場合は、「コンテナ周りに即死攻撃を持ち帰ってきた」のと同じであるし、ヘビをひとりで倒せずにコンテナ周りを右往左往するようであれば、「ボムもスペシャルも通らない最強のシールドと、挟み撃ちによる即死のリスクを同時に走らせている」のと同じです。
長々と書きましたが、ここでの一番デカい主張は、「バクダンとヘビは寄せやすいオオモノではあるが、寄せる際にはじゅうぶん注意して欲しい」ということです。裏返せば「好きなタイミングで倒せるスキルと周りを見る目があるなら問題ない」です。
同様にダイバーを寄せるときも、味方に足元塗りが不安なブキがいることをよく考えて、ダイバーの塗り範囲を自分で全部塗ってあげる気持ちで寄せるか、体力が減っている状態にして寄せてあげると、チームの生存率が上がると思います。
さらに言うと、一般に、オオモノの相手をするときは、味方に処理を丸投げするつもりで移動させるのはかなり危険です。大事に寄せたオオモノは、倒される瞬間まできちんと見届けてあげましょう。
せっかく時間をかけて寄せるのですから、その結果をチームのプラスにしたいものです。ボイスチャットのできるフレンドと一緒にバイトを楽しんでいるときは、「○○寄せるよ」と一声かけると、事故を減らせるかもしれませんね。
以上、「寄せられるオオモノとうまく付き合いたい」でした。
次回は「生存は大事だけど、どうやって生存すればいいんだ」というテーマで書きたいと思います。
ではまた。