意外と知らないミイラの不思議!(2)エジプト編
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皆さんこんばんはForte×Pythonのタケハナです!
前回の記事から時間がたってしまいましたが今日はエジプトのミイラについて話していきたいと思います
前回は南米のミイラについて話したと思いますが、もし、前回見忘れてしまったら、下のリンクから読んでみてください
では、さっそくエジプトのミイラについて知っていきましょう!!
まず、ミイラと関連図けて知ってほしいのはエジプトのピラミッドです
ピラミッドは古代エジプトのミイラについて知れる手掛かりとしても大事なので覚えておきましょう!!
ピラミッド
エジプトのピラミッドは実は130以上もあり、そのほどんどがエジプト古王国ら中王国時代に建設されており、ファラオとその家族の墓です。
その中でも有名なのがギザの三大ピラミッドです
墓のファラオはクフ王 カフラー王 メンカウラー王の三人です
クフ王のピラミッドは三大ピラミッドの中でも最大の146.6mです。
ピラミッドの内部はいたってシンプルで通路と玄室があり、そこにファラオのミイラがあるというものでした
内部は灼熱の外部とは違って、20度前後に保たれています。多くの石で外部とは遮られているため可能となっているようですね
まだまだ解明されていない部分があり、世界の七不思議として広く知られています
ミイラ製作の目的
エジプトでミイラづくりが始まったのは紀元前3500年ほど前です
エジプトでのミイラづくりはエジプトの信仰と密接に結びついており、オシリスの神話に基づいて行われていました
オシリスの神話
エジプトの神話では、太陽神ラーから王位を譲られたオシリスは、弟のセトから妬まれ、殺されてしまいます。しかしオシリスの妹で妻のイシスやもう一人の妹であるネフティスとの間にできたアヌビスなどの協力により、オシリスはミイラとして復活します。その後、息子のホルスに王位を譲り、自身は冥界の王となります。
古代エジプトではだれもが死後の生命を信じていました。死後の世界で生きるために必要なもの(食べ物、家具など)は墓の側に置くことで一緒に死後の世界にもたらされるとされていました
ミイラは初めは王家の人々から始まり、だんだんと庶民にも広がっていきました。つまり、エジプトの民全員がミイラにされたわけではないのです
これらはパピルスというものに描かれるようになり、「死者の書」と呼ばれるようになりましたこれを解読できたためにエジプトの思想感について知ることができたとされています
ミイラの作り方
ミイラを作るにはミイラづくりの役職を持った人が行います
その名はアヌビス神です
もちろん、アヌビス神はアヌビスの格好をした人間です笑
ミイラは死体から心臓以外の内臓を摘出したあと、内臓部分を70日間にわたって天然炭酸ナトリウムに浸し、取り出した後に布で何重にも巻いてミイラが作成されました。当時は炭酸ナトリウムに浸すことで死体の長期保存ができるとされていました。最後にミイラに装飾を施すことで完成されました
包帯を巻いたミイラのイメージは、この古代エジプトのミイラ作成に由来してるとされています。
ちなみに心臓を除いた胸部と腹部の臓器は右下腹部からすべて取り出され、脳は鼻から鉤状の器具によってかき出された。取り出された他の臓器はそれぞれ「カノプス壺」と呼ばれる壷に入れられて保管された。
カノプスの壺については以下のリンクでみてください
ツタンカーメン
エジプトにおいてピラミッドと並び有名なところである王家の谷は古代エジプトの新王国時代の王たちの墓が集中していることからこの名があり、24の王墓を含む64の墓が発見されている
その中で最も有名なのが皆さんも聞いたことのあるツタンカーメンの墓です
ツタンカーメン王の墓は考古学者ハワード・カーターにより発掘されました。ツタンカーメンは王墓としては珍しいことに、3000年以上の歴史を経てほとんど盗掘を受けていませんでした。
というのも王家の谷のどこにあるのか分かっておらず、発見当時は墓の入り口は住宅の下にあったのです
なかなか見つかりませんよね笑
そのため、ツタンカーメンとそれらの装飾品はほぼ残っていました
ツタンカーメンの墓は最初に入り口に入ると装飾品で埋め尽くされた部屋にたどり着きます
発見当時はこれ以上の先には進めませんでしたが、調査を進めていくと隠し部屋があることが分かり、そこにツタンカーメンの黄金のマスクや純金製の第3人型棺の部屋がありました✨
ツタンカーメンのミイラは布で包まれた後黄金のマスクをかぶせました。そのあと、人型の棺桶に入れるのですが、ツタンカーメンの場合はそれを三層に分けて入れていました
ツタンカーメンのミイラや黄金のマスク、純金製の第3人型棺をはじめとする副葬品の大半は、現在はエジプト考古学博物館で一般公開されています
ツタンカーメンの実物を見てみたいですね✨✨
またツタンカーメンの墓には出産直後か死産かと見られる2体の子供のミイラも一緒に葬られており、大きい方はツタンカーメンの娘であるとDNA鑑定された。
ツタンカーメンの生涯について知りたい方は以下のリンクでみてみてください!!
動物もミイラに!
エジプトでは動物をミイラにすることもありました
イヌやネコ、鷹、蛇、ワニなど様々な動物がミイラにされていました
これらのミイラの中には当時の毛皮を保持したままのミイラもあり、不思議な光景でした
それらは神聖な象徴である他、ミイラとなった人間への死後の世界への捧げものとして贈られました
また数百万体の犬のミイラがある地下墓地ではそれらのミイラはジャッカルの頭部を持つ「アヌビス」への捧げものとして贈られています
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そんなエジプトのミイラづくりも衰退を迎えてしまいました
その理由はナイル川の氾濫による経済的打撃とアッシリアによるエジプトの支配によってエジプト文化が破壊されていったためです
ここでエジプトのミイラづくりは幕を下ろしました
まとめ
エジプトのミイラづくりは当時の思想感からきているようです
この記事だけではエジプトもミイラについてまだまだ書き切れていませんのでこれを機会にエジプトについて調べてみてください
また、前回も告知しましたが、上野の国立科学博物館で『特別展ミイラ 「永遠の命」を求めて』が開催されているので是非見てみてください!!
次回は意外と知らないミイラの不思議(3)日本・ヨーロッパ・その他の地域編となりミイラシリーズ最後となります
もしよろしければ読んでみてください