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最近の記事

    • R6予備試験 民事訴訟法 再現答案

      第1 設問1 1 裁判所は、L2の相殺の抗弁を時期に後れた攻撃防御方法(民事訴訟法(以下略)157条1項)に当たるとして却下すべきか。 2(1)まず、「訴訟の完結を遅延させること」とは、これにより新たに口頭弁論を開かなければならなくなったかで判断するところ、L2の相殺の抗弁は終審が予定されていた後の口頭弁論期日において初めて主張したものであり、これにより新たに相殺の抗弁の適否について判断する口頭弁論期日を開かなければならなくなったから、「訴訟の完結を遅延させる」といえる。 (

      • R6予備試験 商法 再現答案

        第1 設問1(1) 1 甲社による本件株式の買取は有効か。自己株式取得(160条)による分配規制違反(会社法(以下略)461条1項3号)の効力について明文がないため問題となる。 2 この点、法が厳格な分配可能規制を定めていることに鑑み、分配可能額を超えた自己株式の取得は一律に無効であると考える。 3 よって、本件株式の買取は無効である。 第2 設問1(2) 1 Aの責任 (1)まず、Aは423条責任を負うことが考えられる。  ア これについて見るに、Aは甲社に代表取締役である

        • R6予備試験 民法 再現答案

          第1 設問1(1) 1 CはDに対して、所有権に基づき、乙土地の明渡請求をしているところ、これが認められるためには①乙土地のC所有、②D占有が認められる必要がある。 2(1)まず、Dは現在も乙土地を占有しているのであるから、②は認められる。 (2)そして、乙土地をCに相続させる旨のAの遺言書があり、Aが失踪宣告によって「死亡したとみな」されたため(民法(以下略)31条)、乙土地はCの所有に属することとなったといえる(①充足)。 3 もっとも、Dは177条の「第三者」に当たると

          R6予備試験 刑事訴訟法 再現答案

          第1 設問1 1 甲が事件1の犯人であることを、事件2の犯人が甲であることを推認させる間接事実として用いることができるか。事件の認定は「証拠」によるところ(刑事訴訟法(以下略)317条)、甲が事件1の犯人であることが「証拠」に当たるか問題となる。 2(1)この点について、証拠能力が認められるためには、自然的関連性が認められることを前提として、裁判官に不当な心象を抱かせることにならないかという観点から要求される法律的関連性が認められる必要がある。 (2)まず、甲が事件1の犯人で

          R6予備試験 刑事訴訟法 再現答案

          R6予備試験 刑法 再現答案

          第1 甲の罪責 1 甲が、本件ケースを拾い上げて自己のズボンのポケットに入れた行為 (1)上記行為について窃盗罪(刑法(以下略)235条)が成立しないか。 (2)ア まず、本件ケースはAの「財物」であるといえる。  イ 次に、「窃取」とは相手方の意思に反して、財物の占有を自己又は第三者の下に移す行為をいうところ、Aに占有が認められるのか問題となる。  (ア)占有の有無は、占有の意思と占有の事実から判断すると解する。  (イ)本問で、たしかに甲が本件ケースを拾い上げたのはAが本

          R6予備試験 刑法 再現答案

          R6予備試験 行政法 再現答案

          第1 設問1 1 Xに、本件訴訟1における原告適格(行政事件訴訟法(以下略)9条1項)が認められるか。 2(1)この点について、「法律上の利益を有する者」とは、当該処分によって自己の権利若しくは法律上保護された利益を侵害され、又は侵害されるおそれのある者をいうと解する。 (2)Xは、本件地域内にある甲土地において本件住宅を建築してそこで居住するとともに、本件畑を耕作し根菜類を栽培している者であり、本件畑で育てた野菜の販売により収入を得ることによって生活を営んできた。そうだとす

          R6予備試験 行政法 再現答案

          R6予備試験 憲法 再現答案

          第1 設問1 1 祭事挙行費を町内会の予算から支出することは、政教分離原則(憲法20条1項後段・89条前段)に反し違憲でないか。 2(1)まず前提として、憲法は国または公共団体の行なった行為にのみ適用されるところ、A町内会が公共団体といえるか問題となる。 (2)本件で、A町内会は地方自治法260条の2第1項の許可を受けた団体であるところ、同条6項において「認可を受けた地縁による団体を、公共機関・・・と解釈してはならない」とあり、公共機関に当たらないとも思える。しかし、これは許

          R6予備試験 憲法 再現答案

          R6予備試験 刑事実務基礎 再現答案

          設問1 1 小問(1) (1)写真撮影について 本件車両が放置された現場の写真撮影によって、何らのプライバシー権も侵害されることはなく、事故現場の状況を保全しておくために写真撮影が許される。 (2) 本件フェリーのチケットの各半券押収について 本件フェリーのチケットの各半券は「被疑者」であるAが「遺留した物」(刑事訴訟法(以下略)221条)といえるから、令状なく領置することができる。 2 小問(2) (1)身体検査令状(218条1項)と鑑定処分許可状(168条1項)が必要であ

          R6予備試験 刑事実務基礎 再現答案

          R6予備試験 民事実務基礎 再現答案

          設問1 1 小問(1) 所有権に基づく返還請求権としての土地明渡請求権 2 小問(2) Yは、Xに対し、本件建物を収去して本件土地を明渡せ。 3 小問(3) (1)Xは、本件土地を所有している。 (2)Yは、本件建物を所有して本件土地を占有している。 4 小問(4) (1)Xは、令和2年7月1日、Aに対し、本件土地を賃料月額10万円、毎月末日に翌月分支払い、期間30年に約定で貸し渡した。 (2)Aは、令和5年3月17日、Yに対し、本件土地を貸し渡した。 設問2 1 小問(1)

          R6予備試験 民事実務基礎 再現答案

          R6予備試験 労働法 再現答案

          第1  設問1 1 X組合は、Y学園による会議室の使用拒否が支配介入(労働組合法(以下「労組法」という)7条3号前段)に当たると主張して、労働委員会に対してポスト・ノーティス命令、会議室の使用請求を申し立てることが考えられる(労組法27条1項)。 2 では、会議室の使用拒否が支配介入に当たるか。 (1)この点について、たとえ組合活動であるとしても、そのことから当然に使用者の施設を利用できるわけではなく、施設の利用について使用者の承諾がない場合は、使用者が承諾しないことが不当で

          R6予備試験 労働法 再現答案