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プロセスの共有が大事です

先日、相続が発生した方からお話を聞く機会があり、何かの参考になればとそのときの事をお伝えしようと思います。改めて、相続手続きをする際の進め方や相続人同士の認識を合わせること進捗の共有が重要だと感じました。

その方は、昨年身内をなくされ、とても悲しまれていました。いわゆる突然死で、お別れをいう時間もなくそのときは訪れたようです。相続人は3名おり、みなさん相続の専門家でもなく士業でもありません。

相続手続きを進めていく中で、専門家を入れるべきだとか、まずは自分たちでやってみるとかいろいろ相続人の間でも意見があったようです。とはいえ、相続手続きには期日があるので、進めなくてはなりません。

参考までに。死亡届7日内、相続(単純承認・限定承認・相続放棄:それぞれの内容は省略しますね)をするかしないかの選択3ヵ月以内、被相続人の準確定申告4ヵ月以内、相続税の申告及び納税10ヵ月以内となっています。

具体的なことは、葬儀の精算、遺言書の有無の確認(あれば検認)、相続人の特定、生命保険の請求(加入していれば)、なくなった方の財産の評価、遺産分割協議の実施、遺産分割協議書の作成から財産の行き先が確定し、それぞれの財産の名義変更。重複しますが、その上で相続税の申告をします。

そのかたは、専門家をいれればと提案した方なのですが、身内の方は自分たちで行いたいというので、それを尊重したそうです。別に何も問題はないと思います。ただ、多少ぶつかってしまったとのことでした。

その理由は、任せるとしてもプロセスを共有しあうことがなかったからと言われていました。相続とはいわゆる財産を明らかにして分けることなので、なぜその数字になったとか、ほかにはなかったのかとやはり作業していない方は気になります。

あまりにも質問をしすぎると信じてないのかとか、手伝ってもくれなかったのにとか、お互いに、信用していないわけでもないのに、尊重していないわけでもないのに、感情がぶつかってしまったとのことでした。

任せた側ももう少し手続きをしてくれている側に気を使ったり配慮が必要だったかもしれません。手続きをしていた側も、いまこんな状況だよと伝えるだけでよかったのかもしれません。

相続等の手続きについては、誰かに任せるとしても、お互いに進捗をきにかけ、結果よりもプロセスの共有が大事なのではないかとこの話を聞いて感じました。

相続手続きを行う際は、途中の情報共有をこころがけるようにしてください。


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