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#35 DI業務が薬剤師業務を変える ~アンケート調査から見えてきた課題と可能性~

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医療機関における医薬品情報(DI)業務に関する人材と業務実態のアンケート

今回は、日本医薬品情報学会の課題研究班による全国調査(原著論文はこちら)をもとに、医薬品情報(DI: Drug Information)業務の現状と課題、そして今後の展望について考えていきたいと思います。


■ DI業務の現状に驚愕 - たった1〜2人で回している実態

調査結果で最も衝撃的だったのは、200床以上の病院でさえDI担当者の中央値が1.2人だったことです。

約半数の病院が1名以下で業務を回していることになります。

しかも、その業務内容は従来のDI業務の枠を大きく超えています:

・電子カルテの医薬品マスタ管理(82.9%)
・供給不安定薬の在庫調整・代替調整(86.7%)
・フォーミュラリ関連業務(42.0%)
・新規治療(細胞治療など)への対応(26.5%)
・臨床研究の管理(16.6%)

年々業務の幅が驚くほど広がっています。

特に注目すべきは、これらの業務の多くが病院全体の運営や地域連携に直結する重要タスクだということです。

また、DI担当者に求められる知識・技能も多岐にわたります:

・副作用報告制度に関する知識(74.0%)
・基本的なPCスキル(71.8%)
・診療報酬に関する知識(70.7%)
・疾患の治療法に関する知識(69.1%)
・医薬品コードや医薬品マスタの構造の知識(67.4%)


■ 見過ごされている深刻な課題

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