ルーマン『リスクの社会学』第4章メモ
1 観察のリスク
未来の偶発性という考え方から、決定不可能性という問題が生じる。そのような問題に対し、「規制可能な進歩」による対応が考えられてきたが、未来は現在における決定に依存しているがゆえにこの解決策は不十分なものとなる。
観察は区別を利用するが、他でもなくその区別を選択するということ、またその区別によって二つの側面の内片方を指し示すこと自体にリスクの問題が生じる。このリスクは区別を区別する(セカンド・オーダーの水準で観察する)ことによっても逃れられな[無限後退のようなも