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黒中国での中国人操縦法

本日、神戸でこんな事件があった。

筆者も神戸在住の神戸市民なので、これは他人事ではない。

「上海公安局」を名乗る人物から、

「とある情報が交番内のコンピューターに保存されている。入手しないと家族に危害が加わる」

と脅迫を受け、交番をエアガンを持って交番を襲撃したのだという。

中国人は「息吸うほどに嘘を吐く」ので、これが本当かという確証はないし、それを証明する術も持たない。
が、これが本当だという前提で話を進めることにする。

先に結論を申し上げると、この中国人は本気ではなかったと考察する。
なぜなら、本気ならエアガンではなくもっと殺傷能力がある凶器を持って襲うだろうし、すべてが中途半端だからである。

しかし、実際に行動を移してしまった。
これには、中国人が背負わなければならない社会構造が潜んでいる。

人間不信の社会、中国

中国社会は、一言で申すと日本とは真逆の社会である。
日本が人間同士の信頼を通して成り立っている社会に対し、中国は究極とも言える人間不信社会と言って良い。

人間不信社会とは、「自分以外すべて敵」という世界であり、周りにいる「敵」と常に戦っている状態である。「親友」がある日突然手のひらを返し、金持ちが一夜で素寒貧になるその社会は、日本では想像すらできない修羅の世界である。

筆者も、長い中国生活で学んだもの、中国語以外では何かと問われると、こう答える。

「人間とは全く信用がおけない生き物である」

そんな修羅の国において、信頼がおける唯一の存在が両親である。
兄弟も…と言いたいが、中国社会では親戚どころか兄弟でさえも自分の寝首をかく存在。100%心を許せる存在とは言えない。「赤の他人より裏切られる可能性が少ない存在」というだけである。

その世界で唯一、無条件で信頼できる存在である親は、中国社会での唯一のセーフティネットであり、枕を高くして寝ることができる空間なのである。

そんな親を「人質」に取られたらどうなるか。自分のセーフティネットがなくなり、相手の言うことを聞かざるを得なくなるのである。

実は、これが「中国人を動かす方法」なのである。

本件以外にもこんな例がある。

同じ理由で脅しているのがわかると思う。

それは「親を人質」が中国人にとって効果があるということであり、親が彼らの急所でありアキレス腱でもあるのである。
国防法がどうだのなんて関係ない、親の首根っこさえつかんでおけば、中国人なんてすぐに言うことを聞く。

そして、近い将来、「親を人質に」脅されて凶悪犯罪が起こっても、何らおかしくない。

「親をダシにして脅迫するとは、卑怯な!」

そんな卑怯な手段が文化として存在しない日本人はそう思うだろう。
しかし、中国人というものは目的・欲望のためには手段を選ばない。卑怯と呼ばれて後ろ指をさされようが、騙しやがってと罵られようが、「勝てば官軍」なのも中国社会の鉄則である。

そして、日本人にもう一つ覚えて欲しいことがある。

日本と中国、文化が全く違うことは直近の中国人の言動で気づくことが多いだろうが、一言で表現すればこういうことである。

日本は「急所を外す文化」

中国は「急所を突く文化」

超人間不信社会を生きる中国人にとって、親はまさに急所なのである。

そして、親という相手の急所を確実に突くその手口も、非常に中国的であると断言せざるを得ない。

これで中国社会に無知な人でも、
「中国では自分以外はすべて敵」
という断片は感じていただいただろう。


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