ストリートファイター6 アイアンからゴールドまでの記録(1)

ストリートファイター6購入

今年の6月に,格闘ゲーム「ストリートファイター6(以下SF6)」が発売されました.僕はしばらく格闘ゲームをあまりやらなくなっていたため,少し遅れて8月の半ばに購入しました.使用しているキャラは『JP』です.
SF6のオンライン対戦では,まず初めに10試合を行って腕前を判定し,所属するリーグを決定します.そこから勝敗によってリーグポイント(LP)が増減します.LPを稼げれば,上のリーグに昇格していく仕組みです.僕の腕前判定結果は「アイアンリーグ」でした.
そこから約半月で,現在は3つ上の「ゴールドリーグ」まで上がることができました.SF6の世界でも初級者の範囲は抜けたと言っていいでしょう.今回は,このゴールドリーグ昇格までに覚えたことと,今後もっと上のリーグを目指すうえで覚えていきたいことを文章に残そうと思います.

アイアン→ブロンズ JPの得意な状況を覚える

格闘ゲームで勝つ条件は,相手にダメージを与えてK.O.することです.お互いが相手にダメージを与えようと行動しますので,対戦中は攻撃(ダメージを与える行動)と防御(相手の攻撃に対する対処)の繰り返しになります.どちらも大事ですが,とにかく攻撃が成功しなければ勝ちになりませんので,まずは攻撃を覚えるのが先決ですし,楽しいですね.
また,攻撃と防御を両方同時に考えながらキャラを操作しようとすると,慣れないうちは意識することが多すぎていっぱいいっぱいになってしまいがちです.そこで,できれば攻撃の時には攻撃の事だけ考えるようにしたい.キャラクターによって,この「攻撃がメインの状況」は異なります.JPの場合,攻撃メインの状況として,お互いが画面の端にいる遠距離の状態があります.この状態では,相手の反撃手段がとても少ないので,一方的に攻撃ができます.まずはこの状態を作り出せるように考えて,相手に近づかれてしまったらまた距離を離す方法を考える,の繰り返しがJPの第一歩になると思います.JPのコマンド必殺技には,ヒットしたときに相手を遠くに飛ばすことのできる『ストリボーグ』がありますので,これをヒットさせると有効です.そうは言っても,それだけでは隙も大きく相手も防御してきますので,スキの小さい技からうまく連携してストリボーグに持ち込むことになります.
遠距離の状況を作り出したら,そこで強力な攻撃を覚えて実行する段階になります.初級者のうちでおすすめの攻撃は,コマンド必殺技の『トルバラン』&『トリグラフ(強)』の組み合わせです.トルバランは相手に向かって飛んでいく「飛び道具」の攻撃,トリグラフは地面からトゲを出して攻撃する,SF6での中ではかなりトリッキーな攻撃です.ここまでの動きをひとまず「トレーニングモード」で練習してみましょう.

トレーニングですので相手は動いてきませんが,実際の対戦でも,遠距離からのトルバランに対して相手はとにかく防御(ガードしたり,よけたりする)を考えなければなりません.そこにトリグラフによる奇襲で畳みかけます.この攻撃は命中したときのダメージも比較的高いので,相手の対処がうまくなければこれだけであっという間にK.O.できるくらいの強い行動です.

この攻撃のコツはいくつかありますが,覚えやすいのは
・トルバランの強弱を混ぜて使う事
・トリグラフのタイミングを調整すること
の2点です.トルバランは中キックで出すとしゃがんだ状態ではガードできない「中段攻撃」になり,強キックで出すと立った状態ではガードできない「下段攻撃」になります.これが混ざっていると,相手は中と強の見分けも考えなければならなくなり,防御がより大変になります.その分反撃に出る余裕も減ってくるし,こちらの攻撃が命中する可能性も高くなります.

トリグラフは弱・中・強でトゲの出る位置が変わります.ですので,普段のJP側は相手の位置を考えてトリグラフを使う必要がありますが,この状態では一番遠い位置に出るトリグラフ(強)だけを使えばいいのでこちらの負担が減ります.そして,トリグラフは地面からいきなり出てくるので,相手側もガードのタイミングを計るのがちょっと難しいです.この性質を利用して,トルバランの命中とほぼ同時に使って追い打ちにしたり,トルバランをガードして気が緩んだところに奇襲のようにトリグラフを使ったりしましょう.気を付けるべきことは,トルバランを出してからしばらくの間はこちらが硬直状態(操作を受け付けない状態)になることで,その間はトリグラフを使えませんので.硬直が終わるタイミングを大体でよいので把握しておくことです.硬直が終わった後は好きなタイミングでトリグラフを使いましょう.

これができるようになったら,実戦を繰り返していきます.もちろん勝ったり負けたりを繰り返すでしょうが,決まった攻撃パターンを一つ持っているというのはかなりの強みになりますし,気持ちの余裕にもつながります.ブロンズリーグ昇格への武器となってくれるでしょう.

ブロンズ→シルバー 相手のよくある攻撃に対処する


まずは攻撃について書きました.しかしもちろん相手も攻撃を狙っていますので,それを受けてしまうことも頻繁にあります.そこで次に練習するのが上手な防御の番です.
防御がうまくいったかどうか?の判断基準はざっくり2段階に分かれます.まず,相手の攻撃を防御しきって,一旦お互いの攻撃が届かない状況,「中立」に戻せば成功.さらに一歩進んで,こちらが隙をついて反撃し,自分の攻撃に移れたら「大成功」です.攻撃の前後には,相手は隙をさらすことになります.これはプレイヤーの技術である程度カバーできるものの,そもそもSF6がそのような仕組みで設計されていますので,隙をなくすことはできません.
ほとんどの場合,まず中立の状態に戻すには「相手と距離を取る」というのが定石です.攻撃されたときには自然と距離が離れるようになっていますので,相手は攻撃を続けるためにこちらを追いかけてきます.追いかけているその最中は攻撃方法も限定されるので,ジャンプしてよけたり,こちらも後ろに下がるなどの対策がとれます.(ただし,自分が対戦フィールド全体の中で端にいるときはそれ以上後ろに下がれないので,ほとんどずっと接近したまま攻撃を凌がなければいけません.その分防御側の不利になります)
この「距離を取る」がうまくいかずに相手に次の攻撃を許した場合,こちらはダウンから起き上がった直後の,「起き攻め」に対する守りが必要になります.起き攻めの方法はいろいろありますが,大きく分けて「打撃」「投げ」のどちらかがほとんどです.ブロンズランクくらいだと,投げの比率が少し高いような印象があります.これはいくつか理由が考えられますが
・投げのためにはボタンを1回押すだけでタイミングを計りやすい
・投げが成功すると相手はダウンするので,起き攻めが継続しやすい
・打撃で高いダメージを出すためには連携(コンボ)を覚える必要がある
などがあるかとおもいます.コンボに関してはモダン操作のプレイヤーは難しくないので,少し話が変わってくるでしょう.
それはともかく,投げが多めならば,防御の手段もそれに対処するのがわかりやすいでしょう.ここで覚えたいのは,「投げはジャンプでよけられる」という事です.投げに対する防御方法は数種類ありますが,ジャンプはタイミングを計るのではなく,ダウンしている間からずっと上を入力しておけばできるので実行するのは簡単です.ただしもちろん弱点はあって,相手が投げではなく打撃を選んでいたらそのまま打撃を受けてしまいますし,あまり安易にジャンプばかりしていると,それを予測されて投げ以外の攻撃手段を使われてしまいます.それでもジャンプは取り入れたほうが良いと思います.(もっと上のリーグに行ったらまた状況は変わってくるでしょう)
さて,投げをよけることに成功した場合,相手は少しの間「投げ失敗の硬直状態」になり,その場に棒立ちになります.相手が動かないわけですから,ここは反撃の大きなチャンスです.ジャンプ,特に真上にジャンプする垂直飛びは,そのままこちらの攻撃に移れる強みがあります(その分,前後へのジャンプよりも失敗したときのデメリットが大きくなります).反撃についても,慣れないうちは無理に高度なことを狙わない方が慌てなくてすみます.JPはここでストリボーグを狙いましょう.

ストリボーグによる反撃が有効なのは,成功すると先ほどの「端同士の遠距離状態」に持ち込めるということです.これは練習してきた攻撃のチャンスですから,形勢逆転することも増えます.

上達して,楽しもう

今回はシルバーリーグ到達までに覚えた,特に大きな2つの行動を解説しました.「自分のやることがうまくいく」「うまくいく過程を体験できる」というのはゲームでとても楽しい要素の1つだと思います.格闘ゲームはこのサイクルが速い部類だと思いますし,やれる項目も多いので,長く楽しむことができます(その分思考が忙しいですが…).SF6は格闘ゲーム未経験の人もたくさん始めているようで,今人気が出ていますので,初級者でも自分と同じくらいの腕前の相手を見つけやすいと思います.ぜひプレイしてみてください!

ここからゴールドリーグに上がるまでに覚えたコツ,練習,そして実戦で使えるようになるまでの過程については,記事(2)として分けて書きたいと思います.

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