格ゲーを始める理由はどこにでも プロの視点とファンの視点
ちょもす文学賞の投稿も締め切りとなり,スキの投票期間が始まりました.
この記事は対象ではありませんが,前の記事4本が #ちょもす文学賞 の対象なので,興味を持ってもらえたらうれしいです!もちろんスキはもっと嬉しいです!
今回は,コンテンツのタイトルについて思ったことの話です.
プロ格ゲープレイヤー・どぐらさんの動画
今では,多くのプロ格ゲープレイヤーがTwitchやYouTubeなどで動画配信をしています.僕も時々YouTubeを見て,おすすめに出てきたプロの動画をちょこちょことみています.
昨日は,そのなかでストリートファイターやギルティギアのプレイヤーである「どぐら」さんのライブ配信をダイジェストにした雑談動画を観ました.それがこちらです.
動画のタイトルは
【雑談】誰にも一回も負けたくない…格ゲーを始める上で大切なメンタルとは
というものです.サムネイルで見られる通り,視聴者からの質問コメントに対するどぐらさんの回答のようです.
もともとが配信のダイジェストなので,字幕も付いて見やすくなっているのですが,記事の都合上内容をいくらか書き出しました.よければまず動画をみてもらって,その後また読み進めていただければと思います.
冒頭の話題:格ゲーを始めるうえで大事なメンタルは何か
どぐらさんの見解:負けず嫌い,怒りは成長の原動力になる
鉄拳の強豪プレイヤー「誰にも一回も負けたくない」に共感
格ゲーマーの理想の精神状態だと評価
後半の話題:練習はどれくらいすべきか,特にSFLリーグでの練習について
それでも萎えたときは無理をしない
”やらないといけない”という精神状態は良くない
それは「やらされている」(自分の意思でやっていない)と同義
GS8を勝たせたいというポジティブなモチベーションで練習に臨んだ
SFLに向けた練習の話
人間関係(チームの空気)とモチベーションの維持
具体的な練習の内容,楽しくやるのが最高
普段からずっと,いつでも大会に出られる気でやる
そのうえでしんどくなったらやらない方がいい(身に入らない)
動画初見での印象
もちろん雑談として冗談も入っていますが,どぐらさんはコメントに対してとても丁寧な回答をするのが印象的です.これはこの動画に限りません.そして動画を見終わったときに,次のようなことを考えました.
格ゲー初心者に伝わってほしいと思ったこと
僕が特に共感したのは,つらい時の練習,主体的でない精神状態での練習は無理してやるべきではないという点でした.練習といえど,良好なモチベーションがあって,楽しくできたときが最高だというどぐらさんの考えは本当に大事だと思います.動画ではSFLリーグ参加(そして優勝)チームであるGood 8 Squad の活動に関する練習の話題として話していますが,楽しくないときに無理しないというのは初心者にも言えることだと思います.
タイトルとサムネイルに対する違和感
そうなった時に,動画全体のタイトルとサムネイルに表示されている内容がしっくりこないな,と感じてしまいました.もちろんこれは僕の感想で,動画を見てもらえればわかる通り,どぐらさんが視聴者の質問に対して回答したことがちゃんと書かれているタイトルとサムネイルです.それでも,どうしても
「格ゲーを始めるのに必要なメンタル」は負けず嫌いの方ではなくモチベーションと楽しくプレイすることの方ではないか?という気持ちが強くわきました.
強く否定的な表現での意見表明
このチャンネルにある動画は,どぐらさん本人ではなくスタッフの方が編集作業をしている,というのをいつかの配信でおっしゃっていました.そして,上の項で書いた違和感とその事を僕は強引に結びつけてしまいました.
その時にツイートしたものがこれです.
今見返せば気づけますが,「台無し」とは相当にひどい表現です.この時の僕は感情的になってしまい,「どぐらさんがとても良いことを言ったのに,スタッフの編集で良くない形になっている!」という解釈をしてしまったのです.
友人の意見
このような興奮状態のまま,僕はこれを友人に話しました.タイトルやサムネイルだけで判断されてしまったらせっかくの動画がもったいない,もっといいタイトルを付けられなかったのかと.
これに対して,友人は冷静に返答してくれました.
負けてもまたやりたい理由
何度ミスしても,間違えても,アクション自体が面白いから挑戦する
負けず嫌いの性格も,ゲームを楽しむこととセットであれば良い方向に向くのではないか
動画や記事タイトルの役割
中身がしっかりしていて,見てもらえる「基礎票」を持っているなら,タイトルはそれほど影響がないと思う
中身がない時の過激なタイトルはおかしな捉え方をされやすい
反省
そしてまた,重要なのは「どぐらさんはそれ以外の考え方を否定していない」ということ.また,自分の意見についても「個人の体験に基づいたもの」と丁寧に配慮して話していること.という事も行ってくれました.
これで,やっと僕は自分が冷静でなく,感情的で攻撃的な表現を使っていることに気づきました.
僕が「タイトルとサムネイルがしっくりこないな」と思って,その時考えるべきだったのは
どぐらさんの事をあまり知らないけど格ゲーに興味を持った人が,タイトルやサムネイルだけを見て判断してしまったら悲しいので,中身も見て欲しい
という判断だったと思います.それなのに,中身をほめるのではなくタイトルを非難することを選んでしまいました.これでは,まだ見ていない人に伝わらないどころか,逆効果ですらありました.
ちょもす文学賞
その友人には,以前にちょもす文学賞の話もしていました.そして,一番感銘を受けた記事としてこれをあげてくれました.
ぼくもこの記事はとても楽しかったです.また,今ちょうど話をしている「格ゲーを始める」という点についても,一つのあり方として素晴らしいものになっていると思いました.
伝えたいメッセージと,タイトルの付け方
ここまで書いてきて,さてそろそろ記事のタイトルも決めておこう…と思ったときに,僕は困ってしまいました.なにしろ,僕は「どぐらさんの動画タイトルがしっくりこない」なんて言ってきたのです.それなら自分は記事の内容に対してしっくりくるタイトルを付けられるのか?自分で投げた石が自分に跳ね返ってきました.
そうはいってもタイトルなしでは記事を投稿できませんし,やるしかありません.そこで,タイトルを付ける際に何を考慮するべきなのかを先に考えました.
主題はどれか
記事の見出しは,その記事で重要なことが並んでいます(ちゃんと書けていればそのはずです).その中のどれが最も伝えたいことか.
僕が出した答えは,
どぐらさんの動画や,藍川らずさんの記事に興味を持ってもらえたら,そしてその考え方に触れてもらえたら嬉しい
という事でした.
どんな人に届けたいのか
もともとどぐらさん達のことに興味を持っている人は,僕のこの記事を見るまでもなく元の動画などを見ていると思います.ですから,まずは彼らを知らなかった人です.その中で,格ゲーに興味を持ち始めた,あるいは始めたばかりの人が興味を持ってくれたらこの記事の意味があったと言えるのではないでしょうか.
この2点を重点的に考え,なんとか決めたのがこの記事のタイトルです.それがうまく伝わっていれば嬉しいと思います.