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あちこちにある「有料室内遊び場」、ワンオペ2人連れで挑戦。
長い春節休みがようやく終わった。長男のプレスクールは2週間も休みで、夫が仕事で不在の時には、ワンオペで長男と次男の相手をする必要があった。
長男はこの1年でずいぶんと成長し、一人で遊べる時間も長くなってきた。だからといって「自宅で遊ぶ」だけではストレスもたまるだろうし、できることにも限界がある。そこで思い切って、北京ではいたるところにある、子ども向けの有料の遊び場へ出かけてみた。
料金も規模も「ピンキリ」の、有料室内遊び場
有料遊び場を訪れるのは初めてではない。
北京へ来て1か月ほどたった頃の週末に、意図せず、行ったことがある。夫が出張で不在のため、行くあてもなく日系スーパーの入る建物内をうろついていたところ、人形の家やロボットのおもちゃ、大きなトミカの駐車場、粘土ができるスペースなどが集まった場所がぽっかりと現れた。その場所の周りにゲートはなく、長男は小走りで近づくと、喜んで物色し始めた。
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この当時まだ有料遊び場の存在を認識していなかった私は、「(購入させるために)ためしにおもちゃを使えるスペースかな」と思った。ところが数分後、店員が「1時間80元(日本円で1600円程度)」と書いたパネルを見せてきた。長男はすでに熱中していて、遊ばずに帰ることはできそうにない。やられたな、という気分でお金を払った。
こんな風に、有料の遊び場といっても、囲いもないスペースから、巨大なゲートが設けられているものまでいろいろある。
そして、遊び場に設けられている遊具やおもちゃもそれぞれ異なるし、何より料金はピンキリ。勢いで訪れるにはなかなかハードルも高いように感じていて、ずっと足が向かなかった。
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「北京最安値」といわれる遊び場へ 計3人でいくらになるのか?
ただ、いつまでもこんなことを言ってはいられない。せっかく子連れなのだから、まずはしっかり体験してみなければ。
選んだのは、自宅からタクシーで10分ほどの場所にある「朝阳百貨大楼儿童楽園」だ。北京で暮らす子育てママたちの間では「最安値」と言われているらしい。以前1歳半の子を連れて行ったことがあるという友人に聞くと「ちょっと古い作りだけれど、時間制限もなくて十分楽しめた」とのこと。次男も連れていくには良さそうだ。
中国暮らしで重宝している「大众点評」(飲食店や映画館など遊戯施設のチケット、一般的な公園などさまざまな場所・サービスの情報を閲覧でき、割引クーポンなども発行されているアプリ)を確認しても、料金が明記されておらず、クーポンもない。言葉が通じるかわからない不安はあるが、現地で支払うしかない。
次男を抱っこ紐で抱き、長男の手を引いて受付へ向かう。
「大人1人子ども2人です」というと、受付の女性はすぐに「120元(2400円)」
と言われる。120元…3人で120元なのか、2人で120元なのか。確認するすべがないが、さすがに3人で120元は安すぎる。ということは、次男は無料、という扱いだろうか。
スマホで決済して、支払いは終了。注意事項や時間についての説明は一切なく、受付の女性は「去吧」(「どうぞ」)とだけ言った。なんとなく、中国っぽい。
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遊び場は想像していたより広い。中央には小さなメリーゴーランドのような、電動で回る遊具があり、奥には大きなボールプールもある。その隣にはトランポリンがあり、巨大なブロックを積み重ねた遊具や、大きな滑り台も…。長男は「すごい!!」と言いながら小走りで遊具に向かった。
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次男も嬉しそうにハイハイで闊歩。遊具によっては次男にはまだ危ないと思うものもあり、目は離せないのだが、平日の午後で子どもも20人弱しかおらず、安心して遊ばせることができそうだ。
遊具の中には、日本の遊び場では見慣れないものもある。
この遊具は、分厚いビニル状のシートの中に、おそらく水?が入っているようで、乗るとゆらゆらと揺れる。ただトランポリンほどは激しく弾まないため、次男の他にも、よちよち歩きの赤ちゃんたちが遊んでいた。
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長男が「砂場に行きたい」。ワンオペ2人連れでどうする
メインの遊具で小一時間ほど遊んだ頃、長男がフロアの隅にある砂場をさして「行きたい」と言い出した。
砂場、といっても、屋外の公園にあるようなタイプではない。砂はサラサラしていて、手が汚れるようなものではなく、人工物ではなさそうだが、とてもきれいだ。
長男が砂場に行くこと自体はかまわないのだが、問題は次男だ。砂場での遊び方なんてまだわからないから、砂をまき散らすか、口にいれるかだ。
悩んだ末、私は長男だけを砂場に行かせ、砂場が見える位置で次男を遊ばせながら、長男の様子を見守ることにした。
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幸い、この遊び場で知り合って連絡先を交換した中国人女性は日本に留学経験があり、日本語が少し話せるとのことで、親切にも「私と息子もちょうど砂場に行くから、何かあったら伝えるよ」と申し出てくれた。知り合ったばかりの人に完全にゆだねるわけにもいかないが、とても心強かった。実際、私が遠目から長男を見守っていると、女性は長男の様子を写真にとり、SNSで私に共有してくれた。
中国でなかなかみかけない?「大人1人子ども2人」外出
ちなみに、中国では、大人1人が小さい子どもを2人連れて出歩く状況は珍しいと思われる。
私がワンオペで子ども2人連れで歩いているとすれ違う人の視線を感じるし、同じような状態で出歩いている中国人にほぼ出会わない。逆に、幼い子どもに両親と祖父母、計4人の大人が一緒にいる時もある。
だから、こうした有料遊び場での料金は「子ども1人」「大人1人子ども1人」の2パターンが設定されている場合が多い。
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前述のアプリで発行されるクーポンの多くも「大一小一」が多い。日本なら「大一小二」のクーポンも需要が高そうだが、中国ではなかなか見かけない。子ども、特に幼い子どもへのケアを重視する中国では、もしかしたら「大二小一」クーポンがあるかも?と思うほどだ。
私のワンオペ外出のような「大一小二」だった場合、料金設定はどういう
仕組みになるのだろう。出たとこ勝負で…今度、試してみたい。
私たちはこの日、この遊び場を大いに満喫して、結局2時間半も滞在していた。
北京は寒い日も多く、日中でも氷点下になることも少なくない。子どもがめいっぱい体を動かせる室内遊び場は最適な外出先だ。
でも…今回は遊具が多い遊び場だったこともあり、四方八方に移動していく長男と次男についていくのが一苦労だった。次は…レゴなどの「手を動かす系」おもちゃの多い遊び場に行くのがいいかもしれない。「大一小二」のハードルを抱えつつ、まずは探してみたい。