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中国のみなさん、赤ちゃんへの関心が高すぎる!?① 

北京へ来て早2か月。確実に聞き取れるようになったフレーズは…

連日35℃前後の気温となっている北京。ただ、次男の気分転換と私の運動不足解消のため、一日1回小一時間程度、抱っこ紐やベビーカーで外出するようにしている。

この外出2回に1回、つまり2日に1回の割合(もっと多い時もある)で、通りすがりの中国人から声をかけられる。
多大?(年はいくつ?)」と。
毎日聞かれるので、今年3月から中国語を勉強したばかりの私でさえ確実に聞き取れるようになり、すぐに「〇か月!」と返事ができるようになった。

すると「かわいいねえ」「寝ちゃったのね」と親しげに話続けてくれる。そうやって関心を持ってもらえることはありがたく、嬉しい。初めて暮らすこの国で、現地の人とささやかながら会話ができた、と頬もゆるむ。

その質問は、あらゆる場所で、いつも突然やってくる

ただ、この質問が来る場所や場面が、突然すぎる。
先日は、早足で横断歩道を渡っていると、すれ違う中年男性が私に向かって大きな声で何か言っている。何かの勧誘?と警戒して、ひきつった笑みを浮かべたまま通り過ぎようとした時に、ようやく聞き取れた。
「多大?」
慌てて振り返って、私も思わず声を張った。
「七か月!」

そして今日は、自宅から少し離れた中規模のスーパーで。化粧水をつけるコットンを買いたいと思い、商品を手に取ってじっくりと吟味していると、いきなり隣から女性の声で「多大?」
人の気配にも気づいていなかったので、思わず息をのんでしまい、反応が遅れた。同年代と思われる女性がニコニコしながら立っていて、私が答える前に「7か月?8か月?」とさらに問うてきた。

川沿いを散歩しつつ写真を撮っていると、横から話しかけられたこともあった

次男の月齢を聞かれる以前に、そもそも、次男を連れて歩いていて、すれ違う時に明らかな視線を感じるのは日常茶飯事。横断歩道で信号待ちをしていると、後ろから前に回り込んでベビーカーの中をのぞき込んだり、地下鉄のホームで乗車待ちをしていると後ろで「看一下(ちょっと見て)」と聞こえて複数人がすぐ横に並んで次男の顔を見てきたり…。

中国語で「赤ちゃん」は…「宝宝」!

繰り返すが、現地のみなさんに関心を持ってもらえることはありがたく、嬉しい。そして皆とても親切で、地下鉄ではいつも席をゆずってくれる。
「赤ちゃん」は中国語で「宝宝(ばおばお)」。文字通り、宝。気にかけたい、大事にしよう、大事にしたい、という思いは十分伝わる。

でも…みなさん、赤ちゃんへの関心が高すぎやしないだろうか!?日本では、突然「何か月?」なんて話しかけないし、覗き込んで見たりもしない。中国のみなさんの赤ちゃんへの関心の高さ、温かいまなざしをありがたく思いつつ、「何か月?」「〇か月!」以外の会話ができない申し訳なさもあって、次男を連れた外出のたびに「誰も私に声かけないでくれ…」と思ってしまうのだった。

子どもたちを連れて出かけた公園。もちろんここでも、2人から次男の月齢を聞かれた。