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ミュージカル「NEWSIES」を観に行っての気づきと魅力のお話
こんにちは、hatsuと申します。
今回は先日観劇をしてきたミュージカル「ニュージーズ」について、記録をかねて書いていきたいと思います!
(ちなみにミュージカル自体初めての鑑賞だったので、あくまで初心者目線のゆるい感想になります…!)
01. ブロードウェイミュージカル「NEWSIES」
簡単にどんなお話なのか紹介しますと、舞台は1899年のニューヨーク。
当時路上で新聞売りをしていた少年少女のことを「ニュージーズ」といいます。彼らは毎日その日自分が売る部数の新聞を新聞社から仕入れ、一日中路上でその新聞を売ることで生活を送っていました。
「NEWSIES」という作品は、1899年に実際に起こった新聞社の一方的な新聞卸値の値上げを原因とするストライキをもとに、少年たちの団結と闘いを描いたミュージカルになります。
元々は1992年に上映されたミュージカル映画を舞台にしたもので、2011年にニュージャージー州で初演が行われ、次の年からブロードウェイで上映されたのだそうです…!
02. 観劇の前に
初日から感想やレビューが続々と上がっていて好評らしいと聞いていたのですが、見に行くまではあまり感想などを見ないようにしていました。
あまり事前知識も入れずに行ったため、物語をちゃんと理解できるかな?と少し心配もあったですが(日本人にとってストライキはあまり馴染みがなかったり、当時の時代や文化の背景もあまり知らなかったので…)、観てみるとそんな心配は一切いらなかったな~という感じでした!
ただ圧倒されながら演者さんを目で追っているうちに最後まで見終わっていました😅
というのも、物語の背景などの情報を新聞風に印刷したものが事前に配られていて、楽しみながら物語の経緯を知ることができるようになっていたおかげも大きいかなと思います。
「劇場の入り口で新聞が配られていて、開演前に観客がみなその新聞を読む」というシチュエーションからもう物語の導入という感じがして、ワクワク感が高まります…!
画像のように少しざらっとしたグレーの紙に印刷されているのですが、文字のかすれ具合や記事の四隅あたりに入ったざらざらしたテクスチャが新聞の質感を演出しています。これ自体も作品の一部として一役買っている感があって、細かい部分も丁寧に作りこまれた作品なのだなと感じました。
03. 魅力的な楽曲たち
始まってみると圧巻の一言で、なんと言ってもニュージーズ達の歌とダンスの力強さがものすごかったです…
メインで歌われている方の歌声に加えて、コーラスの声の厚みも印象的で、合唱のユニゾンのように歌う部分の迫力は本当に素晴らしかったです!
個人的には、「サンタフェ」「感化院からの手紙」「ブルックリンがここにいる」の3曲が特に素敵だなと感じたので軽くご紹介したいと思います…!
「サンタフェ」
ジャック / クラッチー
主人公の新聞売りジャックが憧れの土地サンタフェを想って歌う楽曲です。
劇中2回歌われるのですが、冒頭と中盤では歌にのる感情の違いを明確に感じることが出来て、これがミュージカルか…!という気持ちになりました!
自分が率いたストライキによって仲間たちが捕まってしまったり傷ついたと後悔や無力感に苛まれるジャックが歌う中盤のサンタフェの「まだ17なんだ」のところが苦悩を表すようで印象的です。
「感化院からの手紙」
クラッチー
ストライキによって捕まって感化院に入れられてしまった少年クラッチーが親友であるジャックに手紙を送るというシーンの楽曲です。
松岡広大くんのコロコロ変わる表情と声音に見入ってしまいました。特に泣き笑いのような声色は聞いていて苦しいくらいでした…
「ブルックリンがここにいる」
ニュージーズ
先に紹介した2曲とは違い、大人数で歌われる楽曲です。
聞いた瞬間好きだ…!となりました😌力強い歌声と迫力のあるダンスはピンチに駆けつけた頼もしい助っ人という感じがすごく感じられます!
ちなみに、これらの楽曲はSpotifyで聞くことが出来るみたいです…!
04. お気に入りのあれこれ
つい楽曲の感想が長くなってしまいましたが、歌ではない部分も少しクスっとしてしまったり、印象深い魅力的なシーンにあふれていました!
個人的にはヒロインのキャサリンがジャックを殴ろうとするシーンが好きです。腕をぶんぶん回すキャサリンとそれを煽るジャックの姿がコミカルかつかわいらしくて、周りのお客さんが微笑ましげに笑っているのにつられて私もクスッと笑ってしまいました…!
ニュージーズたちに混ざってスカートをたくし上げてタップダンスを踊ったり、少しやけになったジャックを冷静に説得するように背中を押したり、お嬢様だけどおてんばで、でもしっかり自立した女性という感じのキャサリンはすごく魅力的だなと感じました。
(今回キャサリン役の咲妃さんを初めて拝見したのですが、可愛らしい方だなぁと思っていたら、ものすごく歌がお上手でびっくりしてしまいました!さすがです…!)
あと些細な部分なのですが、ジャックが所々貧乏ゆすりをしていて、それがジャックぽいなーと感じました。イライラしている時となんとか気分を落ち着かせようとしている時では貧乏ゆすりの度合い?激しさ?が違うのも人間味を感じて面白いなと思います!
他にも緊迫したシーンや感動的なシーン、少し笑っちゃうようなシーンまで、盛り沢山なミュージカルだったのですが、語りすぎてしまうのでこのあたりにしたいと思います…!
05. 見終わってみて
最初は一回見ることが出来たら充分かなと思っていたのですが、席が違う時の見え方や、内容を知って見るとまた違った気づきがあるのだろうと思うと、ミュージカル好きの方が何度も劇場に足を運ぶ気持ちがすごく分かるな…と思いました。おすすめです…!と話して回りたいくらいワクワク楽しい気持ちにさせられる作品です!
いつかニュージーズが再演する機会があれば、頑張ってチケットを確保してまた観に行きたいなと思っています…!
長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!