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歴史と浪漫を楽しむ

こんにちは!
早くも6月が訪れ、徐々に暑くなってきてしまいました。
これ以上暑くならないで欲しいなあと思い過ごす日々です。

突然ですが、
私は先日とある宿に行ってきました。

荘厳で優雅な建築が目を引く、老舗の温泉旅館です。
まるで千と千尋の神隠しに出てくる湯屋のような圧倒的な存在感があります。

今回はこちらに宿泊させていただいたので、
旅館の魅力を感じたままにご紹介したいと思います。


1.歴史の宿が佇む温泉街


こちらの旅館があるのは、日本の中部地方に位置する長野県
関東からも北陸新幹線で簡単に訪れることができます。

長野県は海に接しておらず、
山が多く縦に長いのが特長的な県です。

そんな長野県下高井郡山ノ内町にある渋温泉という温泉街があります。

渋温泉は、源泉が多くさまざまなお湯が楽しめる温泉街です。
ここでは、温泉街ならではの楽しみである外湯巡りができます。

渋温泉に宿泊すると温泉街にある外湯(共同浴場)を利用でき、
九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益がある九つの外湯を巡ることができる九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)が有名です。

各外湯で手ぬぐいにスタンプが押せて、スタンプラリーのように楽しめるのでとてもおすすめです。

浴衣と下駄で街を歩き、
様々なお湯を楽しむことのできるノスタルジックな温泉街です。

2.歴史の宿 金具屋


冒頭でご紹介したのは、この渋温泉にある

「渋温泉 歴史の宿 金具屋」という旅館です。


金具屋の建物中でも一番有名な木造四階建の斉月楼という建物と金具屋大広間は、国の登録有形文化財に認定されているのだそうです。

外観だけ見ても、まるでタイムスリップしたような、
ワクワクしたような気持ちになります。

↑木造四階建の斉月楼は客室として使用されている


今回はこの斉月楼にあるお部屋に泊まらせていただきました。
窓からは渋温泉街が見えます。

斉月楼のお部屋からの眺め



お部屋の中は思ったよりも広く、とても落ち着いた雰囲気があります。

和風な家具だけではなく、こんなレトロな鏡台もあり
和洋折衷な雰囲気があります。

お部屋の装飾や家具にもこだわりが感じられ、優雅で魅力的でした。

旅館の中にもお風呂がたくさんあり、
大湯の他にも、鍵が空いていたら入れ、入ったら鍵を閉める貸切タイプのお風呂もいくつかあるので周りをお気にせずゆっくりと入ることができます。


館内はどこも独特な造りです。

廊下がまるで外のような造りになっていたり、お部屋一つ一つが家のようになっていたり、建物の造りにさまざまな素材が使用されていたりと、
遊び心があり、目で見て楽しく歩いて楽しい素敵なデザインで溢れていました。

館内の廊下
様々な素材で作られている建物

八間半(約15m)の杉の通し柱13本で立ち上げられた木造4階の楼閣。内の客室はそれぞれを独立した家屋に見立てられ、玄関、土間、框、次の間、本間、縁側がつくられている。したがって各階に2室ほどしか部屋がなく、4階建てにわずか7室という贅沢な造りとなっている。

http://www.kanaguya.com/posts/news_archive.html


こちらの館内地図はアナログで作られており、思わず目を惹かれました。

大広間が雲の上にあり、天上の違う世界に行ってしまうのでは…とワクワクするような表現です。

手描きのイラストで想像力が掻き立てられ、
一体どんなところがあるのかと気になってしまいました。

いろんな場所に行ってみたくなる案内でとても好きです。


また、館内ツアーにも参加することができます。
今に至るまでどういった歴史があったのかという話や館内の独特な造りを、実際に巡りながら聞くことができるのでとてもおすすめです。

実際に建築を見ながら聞くお話はとても面白かったので、
泊まった際にはぜひツアーに参加してみてください!

3.時代を超える建物の魅力とは


歴史が長い分、昔から変わらない部分もあれば時間とともに変化してきた部分もあり、その高い技術力や豊かな発想力に感心していました。

単純に
「時間が経っても残っていること」「昔からある建物」
だからすごいと思うのだけではなく、

このように現代まで残り続ける高い技術
なぜこのような造りになっているのかという理由
どのようにして守ってきたのかというストーリー

を知ることで、より建物自体や金具屋という旅館に魅力を感じられたし楽しめたと思います。


文化財の魅力は、目に映る美しさだけで無く
時間が経ち古びてもなお美しいと思える技術発想力
守ってきた人々のストーリーなのだと実感しました。


4.こんな楽しみ方も

旅館内には売店がありません。
なので、お風呂上がりに飲み物を買いに外に出たのですが、

ついつい道中にある足湯に入ったり、
道沿いのお土産屋さんに寄ったり、
アイスを食べたり、
卓球台を見つけてやってみたり、

寄り道ばかりしてしまいました。
(飲み物は、瓶ジュースの自動販売機があったので思わずそこで購入しました)

売店がないと不便に思うかもしれませんが、外に出て温泉街を歩くだけでも色々なものに出会えて楽しいので、お湯をめぐるだけでなく色々な楽しみ方ができてかなり満喫できました。

また、お風呂やお湯巡りをしていると、他の宿泊客の方達と何度も会い、
写真を撮りあったりお話ししたりといつの間にか仲良くなっているといったこともありました。

これも温泉街ならではの楽しみなんだなあと思いました。


私は地元が長野県なので、
今回は帰省もかねて行ってみたわけだったのですが、

穏やかな時間を過ごし気持ちがリフレッシュされ、とても楽しい思い出になりました。

他のお宿含め渋温泉街の街並みはとても素敵なので、機会があればぜひ行ってみてください!


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