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憧れのブルータリスト・ウェブ・デザイン

ブルータリスト・ウェブ・デザインをご存知でしょうか。
個人的にとても好きなデザインなので、紹介したいと思います。

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☝︎craiglist(広告掲載サイト)

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☝︎Gucci gift 2017 (現在は閲覧できません)

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☝︎ユトレヒト(渋谷にある本屋)

例えばこの3つのサイトは、
ブルータリスト・ウェブ・デザインを取り入れているといえます。

普段目にするようなユーザーフレンドリーで親しみやすいサイトに比べて、
どちらかというとそっけなかったり、尖っている印象がありますね。

ブルータリスト・ウェブ・デザインって何

「ブルータリスト」は
建築様式のひとつ、ブルータリズム(Brutalism)が由来です。

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(セルビアにある集合住宅、photo by unsplash)

ブルータリズムの建築は、1950年代から1980年代の間に流行した建築様式で
コンクリート打ちっぱなしの彫塑的な外観が特徴です。
冷酷で獣のように荒々しい(=ブルータルな)手法と説明されます。
(獣?というには個人的にはちょっと疑問を感じますが、
「brutal」は「raw(生身)」を由来にしている言葉ということで、
素材をそのまま切り出して使う、粗野、というイメージに近いのかなと思いました)

このブルータリズム建築を基に、
「ウェブサイトの本来の機能」に焦点を当てて考え出された手法が
ブルータリスト・ウェブ・デザインです。
なんとなく懐かしい雰囲気(90年代)のサイトのような雰囲気を感じさせるのも、ブルータリスト・ウェブ・デザインがウェブデザインの原点回帰を
目指している部分があるからだと思われます。

ブルータリスト・ウェブ・デザインのガイドライン

ブルータリスト・ウェブ・デザインにはガイドラインが存在します。
https://brutalist-web.design/
(なかなかにブルータルなサイトですね)

内容を一部紹介すると

・背景は白または黒で明瞭に、テキストリンクには下線を引いて、
 クリックできる箇所とできない箇所は区別する
・スクロールで継ぎ目がなくユーザーが情報を手に入れられるようにする、
 エンゲージメント率を上げるためにページを分けるのはよろしくない

など、機能的な項目が多いです。

ブルータリスト・ウェブ・デザインのギャラリーサイト

ワシントンポストの記事によると、
クリエイティブディレクターのPascal Deville氏が
ブルータリズムなサイトを集めたギャラリーサイト
https://brutalistwebsites.com/
を開設してから、
ブルータリスト・ウェブ・デザインが広まっていったと言われています。

ハイセンスでアバンギャルドなサイトだらけなギャラリーサイトで、
見ているだけで時間が過ぎていきます…

3つの分類

Pascal Deville氏によると、ブルータリスト・ウェブ・デザインは
大まかに3つのカテゴリに分類できると考えられています。

その1:Purist - 純正主義者

最初にご紹介したcraiglist(広告掲載サイト)はまさにここに分類されます。

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最小限のcssで、装飾のない、
言うなれば「ウェブサイトの原点」というようなかたちです。
必要最低限の情報しかありませんが、同時にほとんど誰もが
迷わず操作できるという点はもっと評価されるべきなのかもしれません。

Wikipediaなども似ていますね。
記事を読んでもらうことに注力した、
シンプルでわかりやすい構成になっています。


その2:アーティスティック

最初の「WEBサイトの基本のき」のようなサイトからは対極にあるような
前衛的・実験的なサイトも多く存在します。

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Yves Tumor(アーティスト)
※点滅注意!

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Last Heavy(ファッション)

ブルータリスト・ウェブ・デザインのシンプルさは
アートや緊張感のあるエッジの効いた表現と相性がいいです。

ハイファッションのブランドや芸術に関連するサイトでよく見かけます。
普通のサイトとはちょっと違う、
世界観を全面に押し出した印象に強く残るサイトが多いですね。


その3:UX ミニマリスト

1つ目の「純正主義者」と、2つ目のアーティスティックなサイトの中間に位置しているのがこのUXミニマリストです。

斬新で独特な表現を用いつつ、
ブルータリスト・ウェブ・デザインのガイドライン(信念)に沿った
わかりやすく簡潔なUIを兼ね備えているサイトが該当します。

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これは私によるピックアップなので、定義に当てはまっているかは定かではありませんが…
R&B|横浜のラーメン&バル
ラーメン屋っぽくない紫の大胆な使い方と構図、押しやすく大きいボタン(テキストリンク)、読み込みの速さなどがブルータリズムを感じて好きなサイトです。

読み込みの速さといえば、

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阿部寛さんのホームページもブルータリスト・ウェブ・デザインですね。
このまま変わらないでいてほしいです。

最後に

好みが分かれそうな上に実務でほとんど登場機会のなさそうな
ブルータリスト・ウェブ・デザインですが、やはりこのそっけなくて
ギラギラしていてどこか懐かしさを感じられる雰囲気が大好きです。
おすすめのブルータルなサイトがありましたら教えていただけると嬉しいです!

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参考、引用元:

How brutalist design is taking over the internet
ウェブデザインの本質に主眼を置いたデザインガイドライン「ブルータリスト・ウェブ・デザイン」(GIGAZINE)
今までの常識を覆す?斬新すぎる「ブルータル」なWebデザインを取り入れたホームページ11選
荒々しく、冷たい建築物をめぐる観光マップ

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