環境構成・援助の引き出しを10倍に増やす思考ツール(発展編)「いつやるのか」を考えやすくする矢印の話
9月に「環境構成・援助の引き出しを10倍に増やす思考ツール」という研修をしました。環境構成・援助の引き出しを増やす思考ツールを4つ紹介した研修で、そのときに頂いた感想の1つがこちらです。
今回は、9月に紹介した4つの思考ツールの中から、全てに通じる1つ目の思考ツールをザッと振り返り、ビビッときたと言って頂いた「いつ」の矢印について深掘りしていきます。
学ぶこと、感じること
「あなたは今日、何ができるようになりましたか?」
と言われて即答できる人は少ないのではと思います。
だけど、
「何を学びましたか?」とか「何を感じましたか?」と言われたら、思い当たることがあるのではないでしょうか。
「できるようになった」だと、子どもを肯定することが少なくなるんですよね。「何を学んだか」「何を感じているか」に目を向けると、子どもを肯定できる場面が格段に増えます。これが一目で分かるというか、意識できる思考ツールについて、研修内でお伝えします。
その後、「ではいつするのか」について考えていきましょう。
環境構成をいつするのか
環境構成は保育前にするもの…と決めていてはもったいないです。保育中にやっても良いんですよ。というよりも、やったほうが良い場合もあります。それだけで何倍にも引き出しが増えるんですよね。いつするのかは、目的によって変わってきます。それを一目で分かる矢印と具体例を、研修でお伝えします。
援助をいつするのか
援助をいつするのかを考えると、個別支援や保護者支援につながります。これも、環境構成と同じで、いつするのかは目的によって変わります。援助の場合は、矢印を2種類お伝えします。「いつするのか」の矢印と、「いつに視点を当てるのか」の矢印です。実践すると、今後の保育で「何を意図して援助をするのか」が大きく変わっていくのではと思います。
いつまで見守るのか
「いつ」について考えると、「いつするのか」「いつに視点を当てるのか」の他にも、「いつまでするのか」ということにも思い至ります。特に、「いつまで見守るのか」ということについては、特別に取り上げて研修をしたこともあります。今回は、「いつまで見守るのか」の研修でお伝えした、いつまで見守るのかが分かるチャートも紹介します。
引き出しは増えるけど整理される
冒頭で紹介したツイートでは、「可視化してもらって頭の中が整理出来ました」とも言って頂いています。同様に、研修中のチャットで次のような感想を頂きました。
単に手数を増やしても、いつどれを使うのか、分からなくなってしまうんですよね。整理されると、自分がすでにできることが他の場面で使えるということや、足りない部分、ちょっと足せば十分に通用する部分などが分かるようになります。
研修概要
研修名:環境構成・援助の引き出しを10倍に増やす思考ツール
(実践編)「いつ」の矢印
期日 :12月11日(日)
時間 :22:00~23:00
ZOOMにて、オンラインで行います。
「いつするのか」「いつに視点を当てるのか」「いつまでするのか」が分かる矢印とチャートを手に入れてください。保育の引き出しを増やすと同時に、頭の中を整理し、意図をもって適切な環境構成・援助をしていきましょう。
参加方法
22年度の研修は終了しました。
オンラインサークルでは、リクエストにより過去の研修も行っています。こちらの研修を受けたい方は、オンラインサークルの「保育は専門職プラン」にご参加ください。
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