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今更気がついた、ヤングケアラー


実は…自分自身がヤングケアラーだと知らないで過ごしてきたんです。

それが当たり前で、それが日常で…

何がヤングケアラーだったの?まず、ヤングケアラーって何??って位!そんな私の話

ヤングケアラーとは…

「ヤングケアラーとは、法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。」(厚生労働省のHPから引用)


自分自身がヤングケアラーだったとは思いませんでした。

実は、生まれた時から、祖父母と2世帯住宅で1階が祖父母で3階が私の家!そして、2階がリビングという設計の家になっていました。

その中で、祖母は昔から心疾患を持っており、病院通いも頻繁だし、入院だってよくある事!何かあったら救急車もよく来る家でした。

でも、そんな祖母が大好きで、病院に一緒に行ったり、入院している祖母のところに色々持って行ったりそういうのは日常的でした。

小さい頃からそんなの当たり前で、両親は仕事で忙しいし、祖父もまだ私が小学生の頃は顧問としてお仕事をしていました。そんな家の中で小学生の私は学校を休んで祖母の病院の付き添いをしたりするのは当たり前!

それが大変だとも、苦痛だとも思わなかった。

でも、それがヤングケアラーだったんですよね。

中学の頃には祖母は腹膜透析になり、1日に4回の家での透析

それも、保健室登校だった私は毎日、祖母の腹膜透析のためのチューブの用意や排出液を捨てたりと当たり前に手伝っていました。

それも、当たり前だし、保健室登校でよかったなぁって思ったりするくらい!みんなの家庭もこんな感じなんでしょ?って思っていたからなんとも思わなかった!

高校生になって、祖母の介護のために介護士さんを手配したり、ケアマネさんと会議したりしながらの高校生活を送っていました。

両親は忙しいし、私ができるならすればいい!と思い、自分で出来ることを増やすためにも、ホームヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)を高校生の夏休みに取得!

これで祖母の車椅子の移動も、何か役に立てるかも?!くらいの気持ちでした。

私が高校卒業する年の1月に祖母が亡くなり、そこで終わるかと思いきや、その後は祖父の介護が始まりました。

最初は最愛の妻を亡くしたからちょっと不思議な行動が多いのかな?程度

私も専門学校に行きながらだったので、実習やらなんやらで祖父をしっかり見ていなかった…そんな中で流血事件があったり、お風呂で転んで立てなくなっていたりと色々起きて、介護が必要になってきました。

その中で、学校に通いながらヘルパーさんと毎日交換日記状態、ご飯の用意やデイサービスの用意、入浴の手伝いやおむつの交換など大学に進学してからはヘルパーさんやケアマネさんとの電話が増え、講義の最中に電話で呼び出されるのなんて日常茶飯事!それでもできる人がするんだ!ってどこかで思っていたので、誰かに頼ることもしないで生活してきました。

結局、2年半の全介護をして、施設に入ってもらい、私は介護をする生活では亡くなりました。

自分なりの精一杯の介護をしたとは思うけど、どこか心残りだったのは覚えてる…


そんな風に生活をしていたので、私の中で介護をするのも、ケアをするのも小さい頃から当たり前!

数年前、ヤングケアラーという言葉を知って、私もしかしたらこれなのかもしれない…

そう感じてから色々と調べました。

その中で思ったのは、人に頼ること、辛い時に助けを求めることが苦手になっていた事

昔から誰かに頼るのが苦手、助けを求めるのも苦手…

多分、自分よりも病弱な人や介護が必要な人がいるとこうなるんじゃないかな?と最近思うようになりました。


誰かをケアする、まだ自分が助けを必要とする年齢でも、周りの人を助けるのが当たり前になっていたからこその弊害だったのかなって思います。

ヤングケアラーな時はそれが当たり前になっているから、誰かに指摘されない限り気が付かないのが欠点なのかなって思います。でも誰かに指摘されたところで、やらなきゃいけないのには変わりがないのかな?他に手立てがあったのかなと今更なながら考えるけど、その中でも一緒に買い物行ったり、病院の通院の時の売店でお菓子を買ってもらったり、そんな思い出もすごく楽しかったなぁって


ヤングケアラーがいけない事だとは思わないけれど、その介護やケアが終わった後の子供への対応が必要なのかな?と感じました。

やっぱり、どこか誰かに頼るのが苦手な子供になってしまう…人に頼っていいんだよ、自分の意見や自分の思ったように行動していいんだよ!っという事を再確認させてくれる大人がいたらなぁとは思いました。

家庭事情は自分では選べないけれど、そんな子供たちをケアする人になれたらいいなぁと再確認できた今日この頃でした。

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