つれづれ小説エッセイ ~プロットの作り方~
皆さんどうやってプロットを作っているんでしょーか。
私は、4分割して逆算して、プロットを作っている。
どういうことかというと。
……という感じ。
このやり方で、この順番で考えるのが今のところ、一番しっくり来ている。
別にオリジナルでも何でもなくて、映画の構成をそのまま真似ているだけ。
実際に映画を見ていると、ちょうど再生時間の25%、50%、75%に当たるところで『何か』が起きているものが多い。
私は持ち前の懐疑心で以て再生バーとにらめっこしながら何本か映画を視聴したが、本当にそうなっているのがわかると楽しくなってよっちょれよっちょれ踊り明かした。
というのは冗談として、まず上記の転換ポイントとなるところに柱を置き、そこを骨子として間に壁を埋め立てていくイメージでプロットを作る。
プロット段階でどれくらい書きこむのか、という点も重要だ。プロでも人によってプロットの作り方も書き込み量も全然違う。他の人のプロットを見てみたい。国立美術館でプロット展覧会とか開いてほしい。
私は短編の場合、柱の部分も壁の部分も一文書いて終わりになるが、長編の場合は柱に一文書き、壁の部分に短文の羅列をする。
以前はプロット段階ですでに詳しく書いており、プロットなのに数万字ある始末だったが、自分用ならメモ書きで事足りることに気が付いてからはあまり書かなくなった(他人に見せる場合は文章にしているが、短くまとめるようにしている)。
あとプロットの時点で「誰(どのターゲット)に向けて書くのか」「何を意識して書くのか」「どこに紙幅を割くのか」というのはある程度意識しておいたほうが、あとあと問題が発生しにくいような気がしている。
特に仕事でテーマ選定されたのでもない限り、「そもそもなんでこれを書こうと思ったのか」ということを考えてプロットを作っておかないと、長編執筆中のモチベ低迷期に「こんなの何が面白いんだ」「何が言いたいんだっけこの話」という地獄の自問自答が待っている。
プロットは設計図というイメージのほうが語意に近いのかもしれないが、個人的には地図やコンパス、さらに言えば星の航海術のようなものだと思う。真っ黒な海の中で、南十字星の位置を何度も確認しながら、無事に目的地へたどり着けるように祈っている。
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