発達障害で困ったので、治療を始めたレポ①
あのう、初めに書いておきたいのだけども、困ってないんだったら、例え発達障害だったとしても病院に行かなくていいんだよ。
発達障害は治さなくちゃいけないものでも、他者に迷惑をかけるだけのものでも、異常者の印籠でもないよ。
私は困りごとが積み重なってきたので行きました。
で、結構長い道のりだってことがわかったので、レポとして書くことにしました、という話。
何の発達障害か
先生と話をした限りでは「ADHDとASDがどちらもあって、ADHDが強く出ている状態と見受けられる」とのこと。
自分でも色々調べて、予想していた状態と合致していたので、「やっぱりな」と納得した。
私が使ったのはこれ↓ですね。興味がある人はやってみてもいいと思う。
私は幼少期、ADHDの典型的な特徴である「授業中座っていられない子供」でも「忘れ物がかなり多い子供」でもなかった。
またASDの典型的な特徴である「言葉通りに受け取り、比喩が理解できない」特性を持つわけでも、知覚過敏でもない。
だから自分が発達障害の診断がつくことになるとは社会人になるまで予想していなかった。
困っていること
何に困っているのかを箇条書きで書いてみる。
・衝動性が強い。いきなり思い立ったことを、何らかの理由で実行できないと強いフラストレーションを感じる。
・様々なことに興味が引かれ、気が散りやすい。一度興味を引かれると直前に考えていたことを忘れてしまいがち。
・飽きやすく、長時間同じ行動を継続することにストレスを感じる。具体的に言うと、集中して本を読めない(飛ばし読みはできる)し、繰り返しの業務に飽きやすく、仕事にやりがいを感じている期間がかなり短い。
・「こうあることが美しい」「こうあるべき」という状態を曲げないといけないことにストレスを感じる。例えば、「〇時までにこれが終わっていると美しい」と感じる状態が、何らかのトラブルで実行できなかったとすると、以降無気力になる。
・行き過ぎた完璧主義。一つ上の困りごとも広義ではこれに当てはまるが、何かに「欠け」を感じた場合、不完全さを修復できないことがわかると、それを継続することがひどく困難になる。強い無気力感がある。
・頭の中がうるさい。目にしたもの、聞いたもので永遠に連想ゲームをしている。人と話をしていても、一人でいてもずっと高速であっちこっち飛んでいく思考が頭を占拠している。ずっと3人くらいの自分が超早口で永久に雑談している感じ。疲れる。
・先延ばし癖。スケジュールを立てて実行することができない。その日その日でやりたいと思うことが違い、やりたいと思うことができないと強いストレスがあるし、それ以外のことには全くやる気が起きないため。
・たまに致命的な物忘れをする。普段は気を付けて気を付けまくって不注意を減らしているだけで、気を抜くとヤバいポカをする。初めて行く場所なのにスマホを忘れるとか、役所に行く用事をすっぽかすとか。
……これらが、働くようになって顕著に出始めた。
むろん、大学時代以前から上記のことはあった。困ってもいた。ただ、それでも致命的なエラーはなかったはず。何とかなっていたのだ。
なぜ治療を始めたか
対応するのにもう疲れたからです……。
工夫してなんとか乗り切っていたけど、手に負えなくなった。
タスクは貯まるし、そうやって貯まったタスクを月末にうわああ! ってやるのももう疲れた。
びゅんびゅん飛ぶ思考を追って、覚えておかなくちゃいけなかったはずのことを掘り出すのにも疲れた。ちょっと落ち着いてほしい。
本を読めないのも辛い。私はもっと腰を据えて本を読み、1つ1つ知識を積み重ねたいのに、どんどん頭の中がざわざわして本を読めない。最初は人間の話し声のあるBGMを流して、あえて気をそらして本を読んでいたけど、それももう効かない。
そして段々不安になってきた。
私はいつか納期を落とすんじゃないか? ひとと話しているときに、この暴れ狂ってる思考を押し付けてはいないか? もしかしてすごく落ち着きがなく見えてるんじゃないか? 私は知識をこれからも積み重ねていけないんじゃないか?
今なら(保険が適用される治療を受けられるくらいの)お金はある。
スケジュールを立てられる人の、本を読みとおせる人の頭の中を知りたくなった。頭の中が自分よりも静かな人たちの状態を知りたくなった。
だから治療を始めてみようと思った。のです。
最初はかなーり少ない量のストラテラという薬が出た。
薬を飲むのは正直めちゃくちゃ怖いが、静かな頭の中が欲しいので、とりあえず飲み忘れないようにがんばる。そこからですよ、そこから。
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