おすすめ著書「利己的な遺伝子」
人生で最も影響を受けた著書は、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」だ。大学専攻していた分野であり、モノの見方に大きな影響を受けたのが下記の作品だ。
「種の起源」で有名なダーウィンの進化論を支持し、遺伝子の視点から人間から「愛情」という行為を全否定した面白い著者だ。
近年、学校教育で話題になっているものの1つに「トロッコ問題」がある。「トロッコ問題」は、暴走列車の線路をレバーで切り替えるか切り替えないかの問題で、切り替えなければ5人が死に、切り替えれば1人が死ぬといったものだ。
このような究極な選択の問題があった場合、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」に登場する「人間は遺伝子の乗り物」の言葉を用いれば、おそらくレバーを切り替えるのが答えになるのだと思う。
もちろん、人間には「道徳」があるため、自分の利益のためだけに行動し続けることは難しい。ただ、ドーキンスは、遺伝子が人間よりも優位にあり、多くの遺伝子を後世に残すための最善手を無意識に(遺伝子に指示され)選択してきたことを具体的な例をあげてダーウィンの説を支持している。
コロナ下でお家時間が増える中、哲学的な著書のおすすめでした。良かったら是非。面白いですよ。