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祝!続編放送決定! おっさんずラブリターンズ!今こそ、おっさんずラブのすごさと続編への思いを語ろう

浮かれている

電車を乗り過ごすほど浮かれている。
戻るときに降り忘れるほど浮かれている。

給料日を忘れるほど浮かれている。
財布が空だと気づかないほど浮かれている。

9月も末なのにノースリーブを着て会社に行くほど浮かれている。

理由はこれだ。

私の生涯一のドラマ、おっさんずラブが帰ってくるのだ。
言いたいことや心配ごとは山ほどあるが、今は彼らに会えることをただ喜んでいる。

『完結』と銘打たれた『劇場版おっさんずラブ』より4年。
一部のファンは完結ではなく再会を願い続けてきた。

毎日、毎週、テレビ局にハガキやメールで続編制作の要望を伝え続けたファンたちがいる。

2018年6月2日のドラマ最終回(7話)翌週から、毎週欠かさず土曜の23時15分に話数をツイートし続けているファンたちがいる。

そしてひっそりと、でも熱く熱く、おっさんずラブの続編を望み続けている多くのファンたちがいる。

9月25日朝の続編決定のお知らせは、そうした多くのファンの願いが叶った瞬間だった
私を含め、涙が止まらないファンがたくさんいた。
みんなみんな待っていた。
これほどまでに望まれた続編は、そうはないと思う。
公式のこのツイート(ポスト)は、瞬く間に10.5万のイイネがついた。それほどまでに愛されている作品なのだ。

続編が決まった今こそ、おっさんずラブのすごさと続編に望むものを語りたいと思う。
まずおっさんずラブとは何か、以前別のnoteで書いたものを交えながら記しておく。

『おっさんずラブ』とは…作品への評価と人気

『おっさんずラブ』は、2016年からテレビ朝日系列で放送されたテレビドラマで、同年12月31日に『年の瀬 変愛ドラマ第3夜』として短編が放送された。その後「土曜ナイトドラマ」枠で2018年に第1シリーズ、2019年に第2シリーズ『おっさんずラブ -in the sky- 』が放送された。

『おっさんずラブ』2018年への評価

なかでも、2018年の『おっさんずラブ』への評価は高く、その年のテレビドラマ界において数々の賞を受けた。
・東京ドラマアウォード2018 連続ドラマ部門 グランプリ
・第45回放送文化基金賞 テレビドラマ番組部門 優秀賞
・第11回「日本ブルーレイ大賞」 カテゴリー部門・TVドラマ賞
・ビデオ屋さん大賞2018 部門賞「国内TVドラマ賞」金賞
・第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 最優秀作品賞
・第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 作品賞
(一部紹介)

当時の人気はすさまじく、公式本やBR/DVD・公式グッズの高売上高、公式展覧会の盛況に結びつき、高視聴率ではないのにファンの購買意欲が高い、という今までのドラマ界では無かった反応を見せる結果となった。

『おっさんずラブ』関連商品の売上

2018年に発売されたドラマ映像作品の中で、『おっさんずラブ』は年間映像ランキング のテレビドラマDVD部門、同BD部門ともに1位を獲得している。
また、ドラマ公式本も初版10万部という異例の部数で発行された。

SNSでの『おっさんずラブ』人気

これほどまで売れに売れたおっさんずラブ。2018年のドラマ時はSNSの使い方が秀逸だった。
公式のツイートにファンが呼応し、最終的にはTwitterトレンドで世界トレンド1位を2度も取るほどとなった。NTTデータが2018年にTwitter上での話題量を分析した「イマツイ ツイート大賞2018」ではテレビドラマ部門の1位となっている。

NTTデータ 『イマツイ ツイート大賞2018』

また、当時ザ・テレビジョンという雑誌が行っていたSNSを基に集計した視聴熱という指標があり、そこでもおっさんずラブは他を圧倒していた。

ここに添付したのは、2018年放送時の『おっさんずラブ』の視聴率と視聴熱をまとめた表である。
回が進むごとに人気が上がっていき、最終回には爆発的な盛り上がり(スタート時に比べて視聴熱は10倍に)を見せていたことがわかる。

おっさんずラブ2018 視聴率と視聴熱
おっさんずラブ2018 視聴率と視聴熱 グラフ

2018年にはSNSで人気を博したおっさんずラブ、2024年の続編ではどのようにSNSを運営するのか、それもまた楽しみである。

『おっさんずラブ』公式投稿 人気ベスト3


ここで公式X(旧Twitter)投稿での人気ベスト3を載せておく。

第1位 2018年12月7日投稿 キャスト全員続投での映画化決定!

(13万を超えるイイネ)

これは、2018年ドラマの興奮もまだ醒めやらぬ時期、映画化が発表された際のもの。イイネが多いのも当然である。

第2位 2018年6月3日投稿 林遣都さんクランクアップ!田中圭さんとハグ

(12万を超えるイイネ)

2018年ドラマで熱演を見せた二人の熱いハグ。特に終盤の二人の熱演で視聴者は大きく心を揺さぶられたので、これもイイネが多いのは当然である。

そして、なんとここに冒頭の続編決定のお知らせが入ってくるのだ。

第3位 2023年9月25日 5年ぶりに続編決定!!!

(早くも10.5万を超えるイイネ!)

数多くの人気ツイートがあるにも関わらず、ものすごい勢いでイイネを積み重ね、3位に入った。それだけ続編が待たれていた、ということだ

ちなみに今までは、次の投稿が第3位だった。これもイイネが多いのは当然の内容である。
第4位 2018年6月3日 田中圭さんクランクアップ!林遣都さんとハグ

話を続編発表時の興奮に戻そう。

実際 X (旧Twitter)でもこの発表が行われると、『おっさんずラブ』がトレンド1位となった。
その日は『おっさんずラブ』だけではなく、物語の舞台である『天空不動産』や『春田と牧』もトレンドに入ってきていた。

確認したところ、発表当日の『おっさんずラブ』という言葉を含むツイート数はおよそ1万件以上。当日は夕方でもまだトレンド入りしており、かなり長時間『おっさんずラブ』の話題がX(Twitter)を賑わせていたようだった。

2023年9月25日20時48分における『おっさんずラブ』のツイート数


おっさんずラブはそれほど人気のコンテンツなのだ。

ファンの熱い想いが続編への後押しになったのかどうかはわからないが、まず続編制作を決定してくれたテレビ朝日の制作陣やキャストの田中圭さん、林遣都さん、吉田鋼太郎さんにお礼を言いたい。
本当に、本当にありがとうございます。

そのうえで、一ファンとして続編への願いを伝えたいと思う。

おっさんずラブは世界を変える力がある

一つ言えるのは、おっさんずラブは世界を変える力がある、ということだ。

大げさではない。
2018年の放送時、いわゆるBL(ボーイズラブ)を主軸にしたドラマはほとんど無かった(おっさんずラブはBLではない、と言う人もいるが男性同士の恋愛模様を描いている時点で紛れもなくBLである)。
当時ほとんど無かったBLジャンルで、田中圭・林遣都・吉田鋼太郎、という、新人でもなく人気があり且つ演技力に定評のある俳優を据えて、王道の恋愛ドラマを堂々と描ききった。この影響はすごかった。

その後、原作を実写化した『きのう何食べた?(2019年テレビ東京)』『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2020年 テレビ東京)』『消えた初恋(2021年 テレビ朝日)』『美しい彼(2021年 毎日放送)』などテレビでも次々とBLドラマが作られるようになったが、それはおっさんずラブ以降の話である。おっさんずラブの成功がなければ、これほどまでBLドラマが作られることはなかったかもしれない。
少なくとも、BLドラマがこれほど作られるようになるには、もっと時間がかかっていたと思う。

それからもう一つ。
おっさんずラブが公開された2018年当時と現在2023年では同性婚への賛成も増えている。
2023年8月に発表された厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所による全国家庭動向調査によると、「同性婚を法律で認めるべきだ」への賛成は75.6%だったとのことで、2018年の69.5%より大幅に増えている

私はこれはおっさんずラブ、またはおっさんずラブブームがもたらしたBL作品の興隆の影響も少しはあるだろうと考えている。

大げさだと思うかもしれないが、実際私はそうだった。
私は元々同性婚には賛成だったが、現実の事として捉えていなかった。
頭では理解していたけれど、本当の意味で分かっていなかった。

しかし、おっさんずラブを見てこれは実際に私たちの周りで起きている自分たちの問題であると気づいたのである。現実に照らして考えると春田と牧が結婚できないことに気づき、その理不尽さによって自分のこととして捉えることができたのである。

おそらくこれは私だけではないと思う。
BL作品やGL作品、そして様々な立場や状況の人々が出てくる作品を見ることによって、世の中で起きている問題のことを本当の意味で理解することがある。これこそが作品が持つ力の一つでもある。

だからこそ、この続編は非常に丁寧に作って欲しいと願う。

例えば、春田の母親に二人の関係をきちんと説明するシーンを入れてほしい。
幼馴染で女性のちずと結婚して欲しい、孫が見たい、と言っていた春田の母は息子と同性の恋人との結婚を受け入れることができるのか?それとも受け入れられないのか。またどうやって受け入れるのか?それだけで大きなテーマになると思う。

そして、春田と牧は東京都のパートナーシップ制度を申請するのだろうか?また、二人の勤務先である天空不動産は、同性同士のパートナーを受け入れるのか?これも重要なテーマになるであろう。

それから黒澤のこれからも重要なテーマだ。春田に振られた黒澤は、また誰かに恋をするのか?異性婚をした男性が同性に恋をして独り身になった後、どういう人生を送るのか。

これらを丁寧に描いたドラマは今まであっただろうか。
何食べなど、親との関係に向き合った作品も確かにあるが、それほど多くはないのではないか。
それだけにこれらを丁寧に作ることは非常に意味があることだと思うのだ。原作が無い作品だからこそ、できることがたくさんあると思うのだ。
2018年とは時代が変わっているので、当時の表現は今ではアウトのものも多い。そのため、監修を入れるのはマストだが、監修をしっかり入れて、丁寧に作品を作ってくれることを心から望む。

そして、"丁寧に” と両立させるのは難しいかもしれないが、ここで必要なのはおっさんずラブの強みであるコメディの力だ。
2018年の作品と同様に、おっさんずラブならではのコメディの力で多くの視聴者を惹きつけてほしい。コメディとラブを両立させてこそおっさんずラブで、彼らにはそれができると信じている。

おっさんずラブによって世の中を良い方向へ

2018年のおっさんずラブは、世界を少し前に進めてくれた。
大げさではない。


だから、2024年のおっさんずラブもそうなってほしい。
そして、これからも数年おきにおっさんずラブの続編を作って欲しい。
なぜならこれから年を重ねていく春田と牧、黒澤を描くことで、おっさんずラブという作品は、この社会を導く灯りのような役割を担うことができると思うからだ。

それほどまでにすごい可能性を秘めた作品であるおっさんずラブリターンズ。
2024年の1月に放送される。
ぜひ多くの方に見てほしいと思う。心からそう願う。

そして、2018年のおっさんずラブ。未見の方がいたら、ぜひ見てほしい。
心を鷲掴みされるから。
宜しくお願いします。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
続編の発表から2週間、こんなに幸せなのは久しぶりです。
1月からの続編、心から楽しみにしています。

続編決定祝賀会にて

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