
数字で見る『おっさんずラブ』#2 ドラマ映像ランキング テレビ局別!
こんにちは。『おっさんずラブ』をこよなく愛する Forever Love (FL) です。先日書いた ”数字で見る『おっさんずラブ』#1 ” を読んでくださった皆様、ありがとうございました。
#1で書いたように2017年〜2020年に発売されたテレビドラマのDVD/BD の中で、『おっさんずラブ』は見事3位の売上を上げています。
1位が『逃げ恥』、2位が『恋つづ』という超人気作品に続いての3位!
これは素晴らしい記録です。しかも、あの 『MIU404』を差し置いての3位です!私は MIU404 も大好きですが、この結果には驚きました。
この#1 をまとめている時に気づいたのが、TBSドラマの強さでした。売上上位の映像作品はTBS が多い!
では、わが『おっさんずラブ』を生み出したテレビ朝日はどうなの?ということで、強い強いTBSを含めて各局ごとのDVD / BD 売上をまとめてみました。
まずは、先日のnote #1 でも発表した各年のベスト20を4年分まとめて上位から並べ替えたランキングを貼っておきます。右端に放送局を付け加えました。
参考:2017年~2020年発売ドラマ映像売上ランキング ベスト80

「ORICONエンタメ・マーケット白書2017」2018年3月28日発売
「ORICONエンタメ・マーケット白書2018」2019年3月27日発売
「ORICONエンタメ・マーケット白書2019」2020年3月31日発売
「ORICONエンタメ・マーケット白書2020」2021年3月31日発売
※これは各年のベスト20をまとめて並べ替えたものなので、厳密に2017年~2020年のベスト80ではないことを予めお伝えしておきます。
この表を見ると、上位10作品はTBSと日テレにほぼ占められていることがわかります。

以下引用するデータは全て同上となります。
特にTBSの売上はすごい。そこで各局別に集計してみました。
各テレビ局別ベスト80登場作品数&売上金額
ということで、上記のベスト80に登場する作品のテレビ局別集計です。


売上ダントツはTBS、日本テレビも人気作品が多い!
これを見ると、TBS の売上金額(青色の折れ線グラフ)がダントツに多いことがわかります。
4年間で86億7,200万円で、2位の日本テレビに比べて2倍の売上です。作品数(グレーの棒グラフ)はTBS、日本テレビの両局でほとんど変わりありませんので、いかにTBS映像作品の売上が好調なのかがわかります。
そもそも、毎年数多くのドラマが制作される中、映像作品として販売されること自体が素晴らしく、その中でも非常に多く売れた作品、がこのベスト80には入ってきています。
その非常に多く売れた映像作品の中でも爆発的に売れた作品を多く抱えているのがTBSと言えるのではないかと思います。
また、日本テレビもTBSのような爆発的に大ヒットする作品はなくても、非常に多く売れる作品を数多く、コンスタントに制作している、といえるのではないかと思います。
テレ朝とテレ東はランキングに入る作品数が少ない
ここで作品数3位のフジテレビ、作品数4位のテレビ朝日を見てみましょう。
テレビ朝日はフジテレビと比べて作品数は少ないのにDVD / BD の売上金額がほぼ同じです。
これは、全体の売上金額を作品数で割ってみた "1作品あたり平均売上金額" を比較してみるとよくわかります。フジテレビの1作品あたりの平均売上は1億6500万円なのに対し、テレビ朝日は2億5700万円、ちなみにテレビ東京も作品数が少ないため、2億2200万円となっております。
これもフジテレビはコンスタントに売れるドラマ(映像作品)を制作しているということを示しているのではないかと思います。
テレビ朝日とテレビ東京は、このベスト80に食い込むようなヒット作品の数は少ないが、逆に爆発的に売れたヒット作を持っている、ということでしょう。

次にTBS、日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日の各局で売り上げの良かったベスト5を見ていきたいと思います。
テレビ局別映像作品売上ベスト5
TBS 映像作品売上 ベスト5

どれも有名な作品ばかりですね。
TBSはこの5作品の売上を合計すると、55億3,900万となります。しかも2017年~2020年映像作品売上ベスト10の中で5作品を占めており、それだけ売れるドラマを制作しているということになります。
さすが、『ドラマのTBS』ですね!
日本テレビ 映像作品売上 ベスト5

次に日本テレビですが、この5作品の合計売上は21億8,600万です。2017年~2020年映像作品売上ベスト10の中に3作品も入っています。爆発的に売れた作品はないけれど、どの作品もコンスタントに非常に売れており、ジャニーズのメンバーが出演している作品が多いという印象です。
フジテレビ 映像作品売上 ベスト5

フジテレビはこの5作品の合計売上が13億4,200万です。
2017年~2020年映像作品売上ベスト10に入る作品は1作品しかありませんが、コンスタントにヒット作品を生み出している印象があります。
テレビ朝日 映像作品売上 ベスト5

テレビ朝日はこの5作品の合計売上が18億3,900万円です。
2017年~2020年映像作品売上ベスト10に入る作品は1作品しかありませんが、その『おっさんずラブ』は2018年と2019年にそれぞれランクインしており、売上合計額は11億4,400万となり、この作品だけでテレビ朝日ベスト5の中で62%の売上を占めています。また、2020年に発売された『おっさんずラブ -in the sky-』もその年のヒット作品(1億6100万円)となっております。テレビ朝日の映像作品売上は『おっさんずラブ』が支えている、といっても過言では無いと思います。
最後に
やはり、良いテレビドラマは映像作品も売れていると思います。各局ベスト5で出てくる作品は話題になったり人気になった作品ばかりです。夢中になって見た作品も幾つも含まれています。
そしてテレビ朝日はやはり『おっさんずラブ』なんだな、と改めて思いました。
テレビ朝日の理念には『テレビ朝日ビジョン』としてこのように書いてあります。
『独創的なコンテンツを通して 常に時代の新しい旋風を起こし お客様とともに進化し続けます』
この “独創的なコンテンツ” に『おっさんずラブ』は当てはまりますし、『おっさんずラブ』こそ、テレビ朝日にとって再び大ヒットをもたらす作品だと信じています。
だからこそ、やっぱり天空不動産の続編を作って欲しいと切に願っております。(最後はいつも同じ…苦笑)
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!