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オーストラリアの年金制度:スーパーアニュエーション

スーパーアニュエーションは老後資金を作る役目を担う大切な制度です。リテール型 (Retail Fund)や産業型(Industry Fund)、自己運用型(Self Managed Superannuation Fund、SMSF)スーパーアニュエーション・ファンド等々ファンドの種類も多く、給与にオントップで支払わられる事もあり、資産額としても持ち家に次ぎ個人資産第二位となるわりには、あまり理解されていない分野です。

スーパーアニュエーションとは

スーパーアニュエーション(スーパー)は、リタイアメントに備えて積み立てる強制加入の私的年金、日本で言うところ確定拠出基金、アメリカで言う所の401Kと言うと想像がつきやすいでしょうか?オーストラリアで働いている人々は各自で「スーパーファンド」を持っており、基本は事業主が各自の指定したスーパーファンドに給与の9.5%を支払います。このファンドはある一定年齢に達するまで引き出す事ができませんので、各自で運用し、退職後へ向けて資産を増やしていく形となります。リタイヤするまで引き出すことのできない貯蓄口座を持っていると思うと想像しやすいのではないでしょうか?

老齢年金(Age Pension)

スーパーは私的年金ですが、ほかに老齢年金(Age Pension)と呼ばれる公的年金もあります。これは日本のように年金保険料はなく、財源は税金となっています。ただし、老齢年金の受給に際しては所得と資産テストが行われ、支給基準を上回る所得または資産のある場合には給付額が制限され、老後生活に十分な所得や資産を有する高齢者には、公的年金は支払われません。
老齢年金は所得・資産審査を伴う最低保障の制度であり、国民が充実した老後を過ごすにはスーパーを通じた資産形成が一般的に必要です。その為個人の退職後に向けて投資を奨励するため、税制上の優遇措置が設けられています。 

一般的に60歳(Preservation ageと言い細かく設定されています)まで引き出しができないものとなりますが…このスキームは凄い!
日本の確定拠出年金ファンドと違い圧倒的な運用幅と自由度、そしてコロコロ変わる法律(笑)

FIREで不労所得に脚光を浴びていますが、スーパーアニュエーションは絶対的に外せないものです(断言)是非、色々調べてご自身にあった投資運営をしてみてください。

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