見出し画像

問題作をとうとう解禁!『マインドコントロール・マーケティング・ドットコム』

オレがこれからあなたに話すことの多くが不埒なことにもばっちり使えちまう。それでもオレがこれらのやり方を白日の下にさらすのは、不埒なヤツらも遅かれ早かれこれらのことを知ってしまうと思ってるからだ。だったらオレが言ったほうが早い。

こんな調子ではじまる本書の名は『マインドコントロール・マーケティング・ドットコム』。先日、このnoteでも軽く紹介させていただきました。

現時点で、本書はリアル書店やネット書店に置く予定はなく、以下のサイト等からしか購入することができません。

なぜか。タイトルからもイメージできるように、本書には人を洗脳し、商品を買わせる刺激的なテクニックが記されています。そう、二束三文の壺を100万円で買わせるような犯罪的行為に悪用できてしまうヒントだらけなのです。時節柄、一般流通は厳しいと判断し、上サイトのように購入者にダイレクトに届ける販売形式を選びました。
著者は伝説のマーケティング本『オレなら、3秒で売るね!』の著者マーク・ジョイナー。本書の巻末には日本語版だけの特別付録として監修者の大森健巳さんと著者の長めの対談が掲載されています。冒頭だけ、一部転載いたしましょう。マークの語り口には似合わない(?)知性が垣間見えます。


特別対談 マーク・ジョイナー×大森健巳

 2002年に原著が出版されたとは思えないほど、
『マインドコントロール・マーケティング・ドットコム』の内容は
古さを感じさせない。
それは、時代を経ても劣化することのない
心理学や兵法論の法則という普遍的なテーマをとおして
マーケティングの真髄を語っているからだろう。
 とはいえ、SNSの登場をはじめとして、
大きくWEBマーケティングのトレンドが変わってきたのは事実。
 では現在において、本書の教えを具体的にどのように
応用して使いこなせばいいのだろうか。
監修者である大森氏が著者マーク・ジョイナーに直接尋ねた。

イケてるアイデアに満ちあふれた本

大森  さてマーク。あなたとはこれまで何度か一緒にイベントやセミナーを提供してきましたね。そして、今回はこちらの本の監修も務めさせていただくことを光栄に思っています。
マーク オレも今回タケミ(大森)に監修をしてもらえるのは光栄だ。
大森  この本には、人間の心理に関する重要なコンセプトがたくさん書かれていますね。これらのテクニックをすべて適用することができれば、私たちのビジネスはすごいことになると思います。
マーク その通り。世の中にはたくさんの強力で効果的な心理学的原理があるわけだが、オレが『マインドコントロール・マーケティング・ドットコム』で試みたことは、最も強力で、簡単に適用でき、速く学べるものを組み合わせることなんだ。
大森 なるほど。では日本の皆さんにもしっかりと使いこなせるように、今回の対談が活きればいいなと思っています。
 では、さっそく伺ってみたいのですが、私がこの本を手にしたとき、ぱっと目に入ったのは実にマンガを多く使っていることなんですよ。本書の内容を補完するように独特な(シュールな)マンガが数多くありますよね。これはどなたのアイデアですか?
マーク  ハッハッハ。それはオレのアイデアだな。一般的な本よりも気軽に読める本を目指したかったんだ。
 原則を説くために、学術的にきどった文章を書くことだってできるが、そんなおカタイ本なんて誰も読みたくないだろ?
 アインシュタインが昔こんな言葉を残しているんだ。「もし、ある話題について簡単に説明できないのなら、そいつはその話題を十分に理解していないのだ」とね。
 だからオレは、「イケてるアイデアに満ちた本でありながら、わかりやすく、楽しく体験できるものにするには何が必要か?」と、考えたわけだ。そこでマンガと短い文章の組み合わせがいいだろうと考えたわけさ。
大森  たしかに、本書では1つの原則につき、本質、教訓、行動、マンガとあるので、構成もわかりやすいですね。

「ハイゼンベルクの不確定性原理のレンズ」の登場

大森 ちなみに難しい原理といえば、本書の第9章では「ハイゼンベルクの不確定性原理」などという難しい定義が出てきますよね。それによれば「世の中には確かなものは1つもない」という意味になると思うのですが、これがマーケティングのトピックに出てくるのはなぜですか?

編注:第9章でマークは「ハイゼンベルクの不確定性原理」を次のように解説している。
オレたちは物を真に見るということができない。なぜなら見ようとする行為自体がその対象物に影響を及ぼすからだ、ということらしい。わったかな? 人が対象物を測ったり、調べたり、光を当てたりすることがそれ本来の性質を変えてしまうんだ。だから物事の本質を変えずにそれを見ることなんてできないということだ。

マーク そうだな、どんなトピックでもそれを理解するためには、認識論のレンズを通して理解することから始めることが重要なんだ。
大森 認識論のレンズとはどういうものですか?
マーク 認識論ってヤツは、「自分が知っていることをどうやって知るのか?」という問いに答えるものだ。実はこれがめちゃくちゃ重要な問いになるわけだ。
「ハイゼンベルクの不確定性原理」というレンズを通して考えれば、もしかしたらオレたちが頭の中で考えていることは間違っているのかもしれないということだろ。そうしたら自分の目で見ているものも、本当に正しいのか? と考えられるようになるわけだな。
 マーケティングというのは、そこから始めないと、先入観にとらわれて目が曇ってしまい使い物にならない。
大森 なるほど、色眼鏡で見てはいけないということですね。では、具体的にはどんなことが目を曇らせるのでしょう?
マーク そうだな、1つ例を挙げよう。
 今、アメリカでは多くの自称マーケティングの「権威者」ってヤツらが、映像を使ったセールスキャンペーンは、もはや機能していないのではないかとさかんに議論をしているんだ。
 あるグループでは、「ビデオセールスレターは効果がない。代わりにこのテクニックを使うべきだ」と言っている。
 別のグループでは、「いやいやビデオセールスレターは今でも変わらず効果的だ。映像を使わなければならない」と言って譲らない。
 だがな、オレは、ヤツらの言い争いは意味のない馬鹿げたお話だと思っているんだ。
 だってそうだろ、そうやって決まりきったやり方に執着していたら、柔軟性がなくなるよな。ビデオセールスレターが有効な場合がある。有効でない場合もある。大事なことはどの場面では有効で、どの場面では使わないほうがいいのかを目的や状況に応じて柔軟に見極められることだ。だからオレにとって、成功のカギは、柔軟性を持つことにほかならない。
大森 とてもよくわかります。うまく行かない人は、多くの場合、決まったやり方にこだわっていますよね。柔軟性は成果を上げるためにかなり重要な要素だと思いますが、私たちはどうやったら柔軟性を持たせることができるのでしょう?
マーク 柔軟性というのは心の中から始まるものだ。そこで、「ハイゼンベルクの不確定性原理のレンズ」の登場ってわけだ。すべての物質は正確な位置と速度を同時に知ることはできない。なぜなら物質は粒と波のように同時に振る舞うからだな。そう考えることで強制的に心に柔軟性を持たせることになるわけだ。
大森 いったん確かなことは何もないとするわけですね。概念的には理解しましたが、日常的にビジネスパーソンがあなたの言うような考え方を実践できるようになるためには、具体的には、どうしたらいいでしょう? どこから始めるべきですか。
 たとえば自分にこういった質問を投げかけるといいよ、とか。やるべき習慣などがあれば教えてもらえますか。
マーク いいだろう。
 まず1つ目。
(……以降、続く)


続きが気になる方、本書を正しくご自身のビジネスに活用したいという方は、ぜひ以下のサイトへアクセスしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部 いし ぐろ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?