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【フォレスト出版チャンネル#266】「2021ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート語から見えること
このnoteは2021年11月18日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。
2021年はオリンピックの年
渡部:フォレスト出版チャンネル、パーソナリティの渡部洋平です。森上さん、今日は何の回ですか?特別回ですか?
森上:これはフリートーク回ですかね。
渡部:フリートーク回です。5人もメンバーがいて、フリートークをお届けしてまいりたいと思います。現代用語の基礎知識、「新語・流行語大賞2021」が発表になりまして、この「新語・流行語大賞」をテーマに、フォレスト出版から編集部の森上、寺崎、そして中原、パーソナリティの今井、そして私の5人で・・・、大賞はまだ決まってないんですよね?ノミネートだけですよね?
森上:そうです、そうです。
渡部:これをテーマに今回は大喜利をお届けしてまいりたいと思います。
森上:大喜利(笑)!?
寺崎:大喜利はできないぞ(笑)。
渡部:大喜利はできないですね(笑)。すみません。
森上:まずはこれを見て、どうかって話だよね?じゃあ、俺から言うと、これもう半分ぐらいオリンピック関係だよね。
渡部:そうですね。2021年は何の年だったかと言うと、やっぱり1つはオリンピックだったっていうのがありますよね。
森上:あと1/3ぐらいがコロナ・・・。もう大賞は、俺は一択かなと思っているんですけど。
今井:どれだと思いますか?
森上:まあ、今更ながらの「SDGs」。そんな感じがしないでもないなって。どうですか?流行語大賞って、大賞に選ばれるのは、大体ポジティブな言葉が多くないですか?
今井:そうですね。
寺崎:でも、去年の流行語大賞は「3密」だよ。
森上:じゃあ、全然ネガティブもあり得るんだ!
寺崎:これ、流行語大賞にノミネートしたものを口頭で言わなくて大丈夫かな?
渡部:言いましょうか。1~30まで。じゃあ、今井さんと僕で順番に言いましょうか?とか言って、嘘です(笑)。
今井:いいですよ、いいですよ(笑)。
渡部:今井さんに任せます。
「ゴン攻め」と「ビッタビタ」
今井:では、ノミネートされている言葉は全部で30あるんですけれども、上から50音順でお伝えしていきます。①イカゲーム、②うっせえわ、③ウマ娘、④SDGs、⑤NFT、⑥エペジーーン、⑦推し活、⑧親ガチャ、⑨カエル愛、⑩ゴン攻め/ビッタビタ、⑪ジェンダー平等、⑫自宅療養、⑬13歳、真夏の大冒険、⑭ショータイム、⑮人流、⑯スギムライジング、⑰Z世代、⑱チキータ、⑲チャタンヤラクーサンクー、⑳ととのう、ととのうはサウナの言葉ですかね。㉑ピクトグラム、㉒フェムテック、㉓副反応、㉔変異株、㉕ぼったくり男爵㉖マリトッツォ、㉗黙食/マスク会食、㉘ヤングケアラー 、㉙リアル二刀流、㉚路上飲み、以上30の言葉がノミネートされております。
森上・寺崎:ありがとうございます。
森上:寺崎さん、何かあります?
寺崎:俺はやっぱり、ナンバー10の、「ゴン攻め/ビッタビタ」、これが1番好きだな。
渡部:何なんですか?知らないんですけど・・・。
寺崎:オリンピックのスケボーの解説の人が、めちゃくちゃ面白くて。
渡部:あ、そうなんですか?
寺崎:独特のこういう言葉を使って。
森上:すごかったですよね(笑)。衝撃だったよね。
中原:あれはマネしたくなりますね。
渡部:へー。すごい。中原さんは、やっぱりコンテンツビジネスの観点から?
中原:そうですね。オリジナル用語をつくるみたいなので、見ていましたね。ただ、「ビッタビタ」って、野球でも使うんですよ。
寺崎:本当!?
中原:なので、馴染みはありました。
渡部:「ビッタビタ」って、そもそも何なんですか?
中原:スケボーの「ビッタビタ」は正直、わからないです。
寺崎:(笑)。
中原:ただ、野球だと、アウトコースギリギリいっぱいに決まることを「アウトロービッタビタ」とか言いますね。
森上:あー、なるほど。
今井:スケボーの場合は、ピッタリのちょっと変化系で、ピッタリが「ビッタビタ」っていうことですかね。
寺崎:野球の「ゴン攻め」は何?「ゴン攻め」。
中原:あんまり「ゴン攻め」は言わないですね(笑)。
森上:内角ギリギリにいくのを「ゴン攻め」って、言わないの(笑)?野球は。
中原:言わないですね(笑)。ただ、スケボーはリスクを取ったプレースタイルみたいな、確かそんな意味だった気がするんですけど。忘れちゃいましたね。でも、僕はいちいち、こういうのはググりますね。
2021年の流行語いろいろ
森上:中原君は何か気になっている言葉はあるの?
中原:野球繋がりで、大谷。オリンピック用語の中で、野球だけオリンピックじゃなくて、大谷選手が2個。「リアル二刀流」と、「ショータイム」で2個入っているのはやっぱり歴史的な活躍だったなっていうのを感じますね。
森上:確かにね。これはあるよね。
中原:やっぱりスポーツ系は、日本でみんな話題にしやすいから、こういうところに載るんでしょうね。
森上:あとは、やっぱり社会的な問題とかって言うと、28番の「ヤングケアラー」とか、「ジェンダー平等」、あと、「親ガチャ」か。
寺崎:「フェムテック」もそうかな。
森上:「フェムテック」も、そうだね。俺、「親ガチャ」って言葉、結構衝撃だと思っていて、これって結構ネガティブな言葉だよね?
中原:大体ネガティブで使いますね。
今井:でも私、「親ガチャで当たりが出ましたね」っていう会話を耳にしたことがあります。
森上:ほんと(笑)?それはめちゃくちゃいいよね。
中原:珍しい文脈だけど、たまに「俺、親ガチャ、SSレアなんだけど」っていう、そういう人もいるかもしれないですけどね。
森上:そうですよね(笑)。まあ、子どもを持つ親として、「親ガチャで、失敗だった」なんて言われたら、たまったもんじゃないなっていう。そういうことも親の人は思うだろうし。
寺崎:あと、「うっせえわ」ね。うちでもね、娘が、もうしょっちゅうでっかい声で歌っていて、「歌っているおめーが、うっせえわ」って、何度も言っています。
森上:(笑)。ビジネス的なところでいくと、やっぱりゲーム関係の「ウマ娘」あたりっていうのは、佐和ちゃんはゲームとか詳しいよね?
今井:そうなんです。私がやっているゲームの中でも、この「ウマ娘」に課金し始める方が何人かいらっしゃって、私も面白いと聞いて、ちょっとやってみたんですけれども、「ウマ娘」に関しては、リセットマラソンって言って、1番初めの無料でできるガチャがあるんですけれども、それでいいのが出るまで何度もやることを、リセットしてマラソンするってことで、リセマラって言うんですね。でも100回以上やったんですけど、全然いいのが出てこなかったので、もう始めの時点でやめて、始められてないっていうのが、私の「ウマ娘」のゲームの状態です。
寺崎:馬ガチャだ。馬ガチャ。
今井:馬ガチャです(笑)。
森上:これって、考え方的なところだと、馬を育てるゲームっていうのがあって、アイドルを育てるゲームっていうのはあるの?それが合体したみたいな感じ?
今井:「アイドルマスター」でしたっけ?「アイマス」っていうのがあると思うんですけれども、「ウマ娘」は確かに中のアニメーションとか、歌とかもしっかりつくり込まれていて、ハマる方はハマるし、ゲームの課金だけでなく、ゲームから派生した、例えば映画とかアニメとかグッズが出たら多分、それもまた関連商品として売れていくものなんだろうななんていうことをほんのり感じましたね。
森上:なるほどね。横展開でビジネスキャッシュポイントが生まれるんだろうね。あと、注目したいのは、やっぱり「NFT」だよね。これ、寺崎さんとかね。
寺崎:まさに今週の企画会議に「NFT」の企画書を出す予定なんですよね。俺の中でも今ホットなテーマです。
森上:今、アート系がメインでしょ?
寺崎:アートと、ゲームがね。
森上:中原くんはこの「NFT」とか、チェックしているの?
中原:今はまだ、新しいもの好きの人だけが注目しているぐらいかなと思っていたんですけど、ここに載るってことは、そういうテクノロジーに興味がない人も知っているんですかね?そういう印象はなかったんですけど。
森上:確かに。でも、入ってきている領域が、やっぱりそういったゲームを含めて、アートとか、いわゆるカルチャー方面から入ってきているから、意外と浸透率が早いのかもしれないよね。
中原:確かにそうですね。大体、NFT活動の人って、Twitterでポートフォリオ並べて、そこで活動していたりするので、だからTwitterで流行れば、ここに載れるのかもしれないですね、今だと。
森上:あとは、やっぱり本をつくる上で、17番の「Z世代」、この人たちから、しっかり意見が言える人とか、実際に社会貢献している人とか、ボンボン出てきているじゃないですか。このあたりっていうのは、やっぱり注目はしたいですよね。この辺の感覚っていうのは、我々おじさんにはちょっと離れているところがあるので、そこに対する理解というのを深めたいなと思ってはいるんですよね。
寺崎:俺たちはD世代か。G世代くらい?
森上:(笑)。だいぶ離れてはいるけどね。あとは、サウナの「ととのう」か。
渡部:「ととのう」って何なんですか?すみません。ちょっとこの仕事をしている上で、もっと情報収集をしなきゃいけないって感じました。知らない言葉が多すぎますね。
今井:サウナに入って、冷たいお水に入ってっていうのを何セットも繰り返すんですけれども、それですっきりした状態を「ととのいました」っていうようなかたちで表現されていらっしゃいますね。
渡部:それが今年なぜ流行ったんですか?
森上:サウナが流行った?
今井:はい。サウナが。
渡部:そうなんですか。
寺崎:サウナは流行っているよね。
今井:はい。サウナの本をつくっている友達がいて、ちょっと協力とかもしていて・・・。「サウナイキタイ」っていうサイトがあるんですけど、このサイトはもう日本全国のサウナ情報が網羅されているんですね。で、コメントを見ると、一人一人が「ポエマーか!」って思うばかりのサウナを褒めたたえる文章が書き連ねられていて、「サウナは人を詩人にするんだな」なんてことを私はそのサイトを見ながら思ったんですけれども。だから好きな人はこの「ととのう」という感覚が好きなんじゃないかなと思いますね。
森上:女性も結構サウナが好きな人は多いんですか?男性が好きなイメージがありますよね。
今井:そうですね。私がお手伝いしているお友達は、女の子です。
寺崎:へぇー。僕もこの間ね、カフェで、ノートパソコンにサウナのステッカーを貼っている、おしゃれな人を見て「あ、やっぱ流行っているんだな」って思って。
森上:ありますよね。
今井:サウナのステッカーがあるんですね。
寺崎:「サウナ大好き」だったか、「サウナ行こう」だったか、そんなような。
森上:あとは「多様性」とか、「ジェンダー平等」とか、このあたりっていうのは、今はオリンピックも含めて、地球環境も含めて、きている言葉がパッと入った感じではありますね。
勝手に流行語大賞を決めてみた
寺崎:はい。じゃあ、渡部さん、大賞を決めてください。
森上:渡部さんの大賞をね。
渡部:僕の中での大賞でいいですか?
森上:いいです、いいです。
渡部:そういう意味だと僕は「ウマ娘」ですね。
寺崎:そうなの(笑)!?
渡部:僕は競馬が好きなので。
寺崎:あ!そっか!じゃあ、「ウマ娘」っていう、ゲームは知っていた?
渡部:存在は知っていました。ただゲームはダウンロードしましたけど、やってないですね。
森上:やってないんだ。
寺崎:ダウンロードはしたんだ。
渡部:はい。でも、すごいなと思いました、ビジネスとしても。サイバーエージェントはめっちゃ儲かったんだろうなと思いますし。
森上:すごいよね。
渡部:はい。「ウマ娘」の効果で、サイバーの藤田さんが馬を持って、今年は馬主として活躍していたり、色々あります。
森上:なるほど。やっぱり渡部君は、競馬界隈の話には強いね。
寺崎:元馬術部だもんね。
森上:そう。馬術部だから。
今井:そうなんですか!?
渡部:はい。そうなんですよ。
森上:人間より馬が好きって感じですか?
渡部:大学時代は出会った人と、出会った馬はどっちが多いかって言ったら、出会った馬の方が多いかもしれないですね。
森上:(笑)。
寺崎:じゃあ、大賞は「ウマ娘」だ。
森上:「ウマ娘」ということで。
渡部:多分、実際は違うでしょうけどね。
今井:「あつまれ どうぶつの森」も、ノミネートされて、たしかランキングに載っていたと思うので、結構ゲームの用語はくる可能性ありますよね。
森上:一商品の商品名がなる時ってあるんだっけ?
寺崎:どうなんだろう。
森上:ね!そのあたりが・・・。
渡部:実際、どれが選ばれるかって言ったら、難しいですね。「絶対これ!」みたいなのはあんまり感じないですよね。
森上:そうなんですよ、眺めているとね。
今井:ちなみに、2020年の受賞は、年間大賞は「3密」なんですけれども、トップ10に「愛の不時着」「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」、「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン〇〇」「鬼滅の刃」「GoToキャンペーン」「ソロキャンプ」「フワちゃん」というものが入っていました。
森上:なるほど。そう考えると結構「ウマ娘」は入ってきそうな感じですね。さすが渡部さん。
渡部:でも、「オリンピック」とかはないんですね。ストレートすぎるんですかね?
寺崎:新語じゃないもん、そもそも。
渡部:そっか、そっか。新語なのか。僕はそもそも意味を完全に誤っていました。
寺崎:じゃあ、我々も「ウマ娘」に注目だね。
渡部:「ピクトグラム」も新しくないんじゃないですか?元々ありましたよね?
森上:元々あったよね。
渡部:知られたってことか。流行語か、流行語。新語か流行語っていうことですね。
森上:そんな感じでしょうか。
渡部:はい。ありがとうございます。じゃあ、今日はこのフォレスト放送出版チャンネルを支える5人による、ユーキャン新語・流行語大賞に関する、深い考察をお届けしました。
今井:深かったかな(笑)?
渡部:浅いですね(笑)。でも、ユーキャンさんには感謝ですね。こういうネタを提供していただいて。
森上:そうなんですよね。ちなみに、選考委員会の方々は、姜尚中さん、金田一さん、辛酸なめ子さん、俵万智さん、室井滋さん、やくみつるさん、大塚陽子さん。大塚陽子さんは、『現代用語の基礎知識』編集長ですね。こういう選考委員会なので。みんな、若くはないなっていうのが印象としてはありますね。
渡部:(笑)。こういうところに若者が入ってくるっていうのも、時代が変わる時なんですかね?わからないですけど。
森上:かもしれないですね。
渡部:はい。わかりました。ありがとうございます。では、今日はこんなところで、「もういいかな」っていう流れになってまいりましたので、終了していきたいと思います。冒頭は僕から始まったので、最後は今井さんの方で締めてもらおうかなと思います。
今井:はい。では、バトンを受け継ぎまして・・・、この番組では編集者、著者が本づくりの裏側や最新のビジネス情報など、リスナーの皆さんにとって役立つ情報をお届けします。是非フォローしてくださいね。また、次回もお楽しみに。
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)