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間違いだらけの先祖供養
フォレスト出版編集部の寺崎です。
突然ですが、みなさん墓参りはしていますか。
ご先祖さまを供養していますか。
恥ずかしながら、私は墓参りも先祖供養もままならず、ご先祖さまにたいへん失礼な生き方をしてしまっております。
(ご先祖さま、ごめんなさい)
忙しい現代社会に暮らす我々は、とくに都市部に暮らす都会人は「ご先祖さま」を意識することは少ないのではないでしょうか。
ときにそのことを後ろめたく思うかもしれません。でも、ご安心ください。本当の先祖供養とは墓参りやお線香をあげることではないんだよと、真言宗阿闍梨の山平和尚は説いています。
山平和尚の新刊『「ご縁」がすべてを引き寄せる開運一問一答』からひもといてみましょう。
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Q:先祖供養していないと、どうなりますか?
先祖供養をしていない人には特徴があります。
それは「対人関係」がうまくいかないという点です。
人とつながるのが苦手だったり、人にかわいがられたり、逆に人をかわいがったりすることがうまくできない人が多い。親子関係が悪かったり、仕事上の対人関係がうまくいかない人もいます。私が相談を受ける人の中には、そういった特徴を持つ人が多い印象です。
ただし、「先祖供養をしていないから自分がこうなった」というのは間違い。
よくメディアなどで「先祖供養をしていないからこうなるんだ」と脅かす人もいますが、私の考えでは、先祖供養をしていないからそうなるのではなく、自分を大事にしていないからそうなるんです。
ご先祖さまは、誰にでもいるものです。
一代さかのぼるとお父さんとお母さんがいて、二代前にはおじいちゃんとおばあちゃんがいます。父方のおじいちゃん、おばあちゃん、母方のおじいちゃん、おばあちゃんを合わせると、すでに6人になります。そこに兄弟がいれば、もう10人を超えていきます。さらに、おじいちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんのお父さん、お母さん……とさかのぼっていくと、十代前にはもう1000人を超えていきます。
その中の一人でも欠けていたら、あなたはこの世に存在していません。
「有るに難しい」という言葉を書いて「ありがとう」。
これは存在することがどれほど難しいかを意味します。今、自分がここにいるのは奇跡であり、ご先祖さまたちが脈々と受け継いできた努力や喜び、失敗や成功の積み重ねがあります。
ご先祖さまたちの経験や知識が、D N Aを通じて受け継がれ、その集大成が今のあなたです。今のあなたは、新型であり、最新型なんです。
そして、私たちからまた新しい子どもや孫が生まれていきます。それは、さらに新しい最新型がどんどん誕生していることを意味します。このように考えると、今の自分はご先祖さまから受け継がれてきた一番新しいモデル。
ご先祖さまたちの集大成として、いろいろな知識や知恵が体内に受け継がれているとすれば、今の自分を大事にすることがご先祖さまへの本当の供養になると思いませんか。今の自分を大事にできない人は、ご先祖さまのことも粗末にしてしまうんじゃないかな。
Q:「自分を大事にすることが先祖供養」とは、どういう意味ですか?
自分よりも子どもに幸せになってほしいと思うのは、親として当然の気持ち。自分が苦労したけど、子どもにはもっと良くなってほしいとか、自分は身体が弱いけど、子どもには健康であってほしいと、誰しも願うものです。
ご先祖さまから受け継がれてきた遺伝子やD N Aは、今の私たちにすべて備わっています。先祖が失敗したことを子孫に繰り返してほしくないという気持ちは、私たちが子どもに同じ失敗をさせたくないと思う気持ちと同じ。
そういったものが脈々と受け継がれてきた結果が今のあなたです。だからこそ、子孫には自分よりももっと良くなってほしいと願うのが人間の本性なんです。
だから、今の自分を大切にできる人こそ、先祖供養ができている人なんです。
自分を大事にしている人は、お墓参りも自然にやっています。自分を大事にできる人は、子孫や周りの人も大切にします。なぜなら、自分を大切にできているから。
自分を大事にしている人は、もっと知識を得よう、自分を幸せにしようと努力しますね。勉強を一生懸命し、人から知識を学び、自分より優れた人や尊敬できる人に教えを請うこともできるでしょう。
そういう人は、自然と手を合わせて感謝の気持ちを持つことができるんです。人に対しても「ありがとう」や「感謝します」と言える。食べ物に対しても「いただきます」「ごちそうさま」と心から感謝の気持ちを持てる。
自分を大切にできる人こそが本当の意味で先祖供養ができている人なのですから、自分を大事にせずに人を大事にできていない人が、霊能者に「お墓参りに行っておいで」と言われて行っても、運勢が良くなるはずがありません。
お墓参りをしたから良くなる。神社にお参りしたから良くなる。
そうではありません。
本当の先祖供養は自分自身を大切にして縁のある人を大切にすること。
これに尽きます。
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「自分を大切にすることが先祖供養なのか」と思えば、なんだかホッとしませんか。少なくとも、ろくに墓参りもできてないような自分にとっては、安心することができました。
ここでさらに大切なのは「自分を大切にすること」に加えて、「ご縁のある人を大切にすること」でしょう。
みなさまの開運生活のヒントになることを願います。
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