見れば飛べる!? ダウナーな意識が変容するかもしれない、ぶっ飛びアニメ3選
弊社の企画書には、「宇宙と思いをつなげる」とか「大いなる存在からメッセージを受け取る」とか「見えないものが見える」という言葉が、よくタイトルや企画概要、著者プロフィールに並んでいるものです。
ネイティブアメリカンのある部族は長時間サウナに入ったり、踊り狂うことで神秘体験をする儀式があるのですが、おそらくこうした企画の著者はそうした極限状態を経ずとも、何らかのスイッチを入れることで、変性意識状態に入ることができるのではないかと想像します。
残りの人生消化試合のような終わりなき日常で鬱々と生きている私としては、非常にうらやましい限りです。
しかし、たまに観ていて「なんか頭が変な感じがする」なんて思えるような映像作品に出会います。映画でいえば、高校生のときに一度見た「ナチュラル・ボーン・キラーズ」なんかがそれにあたります。内容は忘れましたが、目がグルングルン回ったことだけは覚えています。
で、今回は映画ではなく、これまで見た「ぶっ飛べそうなアニメ」を私なりにピックアップすることにしました。というのも、最近衝撃的なアニメを見たからです。それが1つめのコチラです。
星のカービィ 第34話 究極鉄人、コックオオサカ
先日、子どもがゲームをきっかけにカービィにはまったので、「アニメとかYouTubeに上がってるんじゃない?」とアドバイスしたら、本当にありました。
試しに、その中の1話だけ一緒に見たのですが、たまたま選んだエピソードの内容が想像を超えていてケラケラ笑うことができました。
ストーリーは、裸エプロンが特徴的なメシマズ料理人コックカワサキと、その師匠である世界的料理人コックオオサカが料理対決をするというもの。
その際、コックオオサカがマジックマッシュルームから抽出した幻覚作用のある成分を料理にブチ込んでいたことが発覚します。
このときのコックオオサカの開き直ったセリフがザ・悪役で、また「ラーメン発見伝」の芹沢っぽくてキレキレなのです。
昔、料理にケシのエキスを入れて、中毒化されたリピーターで繁盛するラーメン屋が中国にあるという都市伝説?を聞いたことがありますが、まさにそれを地で行くスタイルです。
で、案の定というか、ドタバタ劇の中でカービィがその幻覚剤が大量に入った箱を吸い込んでしまい、大騒動となる、という極めてバカバカしい話です。カービィのキマった顔が印象的でした。
調べてみると、これが放送されたのは2002年6月1日。その5日後の6月6日からマジックマッシュルームが規制されたので、絶妙のタイミングでの放送でした。今なら絶対地上波で放送できないでしょう。おおらかな良い時代だったと思います。
ちなみに、マジックマッシュルームが規制される前は、渋谷の露天に普通に売っていました。味噌汁に入れて食っている友人がまわりにたくさんいて、「宇宙の真理がわかった」とかほざいていたものです。
ポケットモンスター 第38話 でんのうせんしポリゴン(閲覧禁止)
1997年に放送され、視聴者の一部が高過敏性発作を起こした有名な放送事故です。「ポケモンショック」とか、そのときに登場したポリゴンの名前をとって「ポリゴンショック」と呼ばれています。アニメの冒頭で「テレビを見る時は部屋を明るくして離れて見て下さい」というテロップが入れられるキッカケになった事件です。
放送当時、高校のクラスの中で、あるVHSのビデオテープが回されました。飯島愛も出回っていましたが、「ポリゴンショック」がダビングされたやつもです。
進学校だったので、みんな慢性的に勉強に疲れていました。一瞬でも意識を飛ばして、勉強のつらさを忘れたかったのでしょう。
もちろん、私もこのビデオを借りました。部屋を真っ暗にし、画面に顔を近づけて座り、カッと目を見開き、何度も巻き戻しと再生を繰り返したものです。
結局、私も含めて誰も成功しませんでした。
しかし、1人だけ前日にこのビデオを見たというクライスメートが、その日の授業の終わりに、急にぶっ倒れてしばらく痙攣したという事件が起こりました。ビデオとの因果関係はわかりませんが、両手を突き上げて思いっきり背伸びしているときに頭の中で「プチっ」という音が聞こえたそうです。
その後、クラスで背伸びが流行ったことは言うまでもありません。
ミッドナイト・ゴスペル
ネトフリオリジナルアニメで、あるラッパーが絶賛していたので、私も見ることにしました。
こちらの記事では、次のように述べられています。
で、感想はというと……登場人物のセリフや動き、描写されるオブジェクトなど、情報量が満載すぎて内容がまったく頭に入ってきません。おそらく、日本語字幕を追うだけで精一杯で、アニメの描写を理解することができないのでしょう。字幕なしでも見られる人は、このアニメの世界観にどっぷり浸かれるかもしれませんが……。
今度は字幕を無視して、酒を飲みながら見たいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(編集部 いしぐろ)