見出し画像

#412【フリートーク】メタ国家移住計画のお誘い

このnoteは2022年6月9日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める、今井佐和です。本日は「メタ国家移住計画のお誘い」ということで、書籍『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』をテーマに編集部の寺崎さんと共にお伝えしていきます。寺崎さん、よろしくお願いいたします。

寺崎:よろしくお願いします。


社会の閉塞感をぶち破るブロックチェーン

今井:早速なのですが、メタ国家って何ですか?

寺崎:いきなり「なんだ?」って感じですよね。

今井:(笑)。

寺崎:今、戦争が起こっていて、それに伴う物価高とか。玉ねぎが届かないとか、じゃがいもができないとか、色々と混乱がありますよね。あと、パソコンの半導体が足りなくてパソコンが作れないとかもあるみたいなんだけど、そういう混乱が国内でも色々とあって、コロナの「マスクどうするんだ?」とか、本当に先行きがモヤモヤしていますよね。

今井:そうですね。ワクチンを摂取した人としていない人の感染率のグラフも、接種したのに未接種にカウントして、グラフを出していたというニュースもあって、「えー・・・」とか思いましたけども。

寺崎:うんうん。この前、うちのインターンの子に選挙に行っているか聞いたら、行くには行っていると。「周りの友達はどう?」って聞いたら、「いや、みんな行ってないですね」って。「なんで?」って聞いたら、「選挙行っても変わる気がしないんで」って言っていて。でも若い人たちだけじゃなくて、我々世代もそういう感じってあるじゃないですか?

今井:そうなんですよね。誰に投票しても同じっていう感覚はありますよね。

寺崎:そう。果たして民主主義って機能しているのかっていう話もあるし、それこそ経済的に言う“失われた20年”が“失われた30年”になって、もはや“失われた40年”になろうとしているというね。そういう閉塞感の中、これをぶち壊すものが出てきているんですよ。

今井:なんと!そんな夢のあるものが出てきたんですか?

寺崎:それが、ブロックチェーンなんです。

今井:ブロックチェーン!

寺崎:そう。「あれ?」って感じでしょ(笑)。「ブロックチェーンって、前からあるじゃん!」っていう感じなんですけど。ブロックチェーンって、Web3って言われている流れの基盤中の基盤で、ブロックチェーンがあるから、今、Web3の世界が花開いているわけなんですけど。ただブロックチェーン自体はそんなに新しくない技術だと。例の正体不明のサトシ・ナカモトさんがネット上で暗号資産のビットコインの論文を公開したのが2008年で、翌年にブロックチェーンが登場ということなので、そんなに最近の話ではないんだけど、ここにきて、“スマートコントラクト”という技術が進化して。

今井:はい。

寺崎:この「スマートコントラクトって何?」って聞かれると、僕はあんまりうまく答えられないんですけど(笑)。ちょっと難しいんですけど。これが日進月歩で洗練されて、今、DAO(ダオ)っていう概念というか、考え方が出てきているんですよ。

DAOが実現させる「メタ国家」の存在

今井:DAO?

寺崎:DAOと書いて、「ダオ」って読むんですけど、これは「Decentralized Autonomous Organization」という英語の頭文字の略で、日本語で言うと自律分散型組織。で、これがいわゆる中心がない組織をブロックチェーンを使って、プログラミングして作るっていうものなんですけど。このDAOを国会に実装して、「メタ国家を樹立しよう」っていう、とんでもない発想を打ち上げた人がいるんですよ。

今井:ほー!どなたでしょうか?

寺崎:落合渉悟さんっていう、ブロックチェーンエンジニアの方です。メタ国家の“メタ”って、メタバースの“メタ”と一緒で、要は国家の上の存在。国家を超越した組織みたいな感じですね。その構想をまとめた処女作が先日、『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』というタイトルで出ました。

今井:おー。

寺崎:この本ではメタ国家っていうのもの樹立宣言から、3人の論客の方を呼んで落合さんと対談した内容と、あと落合さんが開発して公開している「Alga(アルガ)」という、DAOのプロトコルの解説っていうのをまとめています。で、この本は発売前から結構話題で、アマゾンではずっとカテゴリーの10位以内には入っていて、書店員さんもツイートしてくださったりしていて、話題の本です。今、政府の方でもWeb3を国家の柱にしていくみたいな話があって、実際に動き始めているんですけど、自民党の平議員とかの手にもこの本が渡っています。

今井:あららららららら。でも、国家の中心にいる人がメタ国家の話を取り入れるって、なんだかすごいですね。

寺崎:ちょっと、やばいですよね。

ブロックチェーン技術と「人権」

寺崎:で、先ほど申し上げましたが、どういう方が対談しているかって言うと、ブロックチェーン戦略政策研究所代表の樋田桂一さん、それから東京大学大学院特任教授の内田善彦先生、ITジャーナリストの星暁雄さん。星暁雄さんっていう方はITと人権というところを追求されている方なんだけど、落合さん自身もこのブロックチェーンを・・・。佐和ちゃんはブロックチェーンとかビットコインって言うと、お金儲けのイメージがない?

今井:億り人とか、そういうイメージです。

寺崎:そうそう。そうなんですよ。で、落合渉悟さんも当然ながら、ブロックチェーンエンジニアで技術的にすごいものを持っているので、億り人になる可能性は全然ある方なんですけど、お金儲けじゃなくて、ブロックチェーンを人権に活用しようというところがめちゃくちゃしびれるんですよ。

今井:その能力があったら普通にお金儲けをしたらすごくお金持ちになりそうなのに、人のために使おうと考えてくださっているんですね。

寺崎:すごいでしょ。DAOを使って、戦争も貧困も搾取もない世界を実現しようというのがこのメタ国家の思想です。

今井:うーん!ちなみに、寺崎さんはこのお話を聞いていて、「あ、これは実現可能だな」っていうようなことは感じましたか?

寺崎:時間はかかると思いますね。ブロックチェーンって、20年後とか、30年後には多分普通になっていると思うんですよ。今、インターネットが普通であるように。だから、時間はすごくかかるんですけど。著者の落合さん自身もいきなり国会に適用するのは考えていないそうです。まずはPTAとか、商工会議所とか、あるいはマンションの組合とか、そういう小さなものからDAO化していくっていうことをやっていて、草の根的に始まるってイメージですね。

今井:うんうん。あと、そのブロックチェーンがなんで国家運営の根幹になれるのかが、ちょっとうまく結びつかないんですけど、簡単に説明とかってできますか?

寺崎:一言で言うと、ブロックチェーンって不正ができないんですよ。改ざんができないから。で、ブロックチェーンで約束したことっていうのは全員が保存することになるので、ありとあらゆるコンピューターに。だから、不正ができない。なので、わかりやすいとことで言うと、選挙とかでも賄賂で投票したりとかもできなくなるし。まあ、ちょっと理想主義的な話ではあるんですけど(笑)。そういうふうにストレートに聞かれると、あまりうまく答えられないんですけど(笑)。詳しくは本を読んでくださいという感じですかね。

今井:ありがとうございます。確かに今は難しいけど、お金でも偽札が出るような国も中にはありますし、それよりもブロックチェーンの方が安全性が高いみたいなところはありますよね。

寺崎:うんうん。

今井:では、詳しいことは本を読んでくださいということで、こちらの書籍のURLはページの方に貼っておきますので、ぜひ皆さんもお読みいただけたらと思います。本日は『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』をテーマに、寺崎さんとお送りいたしました。寺崎さん、どうもありがとうございました。

寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


いいなと思ったら応援しよう!