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#407【出版の裏側】他社本研究『NFTの教科書』

このnoteは2022年6月2日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

土屋:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める、土屋です。本日は「他社本研究」ということで、『NFTの教科書』について取り上げていきたいと思います。ということで、編集部の森上さん、寺崎さん、よろしくお願いします。

森上・寺崎:よろしくお願いします。

豪華著者陣をキャスティングした本

土屋:冒頭から『NFTの教科書』と、書名を言ってしまったんですけども・・・。

森上・寺崎:(笑)。

土屋:今日は『NFTの教科書』ということで、寺崎さんの方から・・・。

寺崎:そうです。私が提案しました。ちょっと最近、web3関係を研究中で、色々と企画を出しているんですけども、『NFTの教科書』はNFT関係の本で一番最初に出たんじゃないかなと思うんですけど。2021年、去年の10月か。最近、ドドド―とそういった本が出ていますけども、「最速に出たものにして最強の本」って感じで、見ていただければわかるんですけども、「NFT×アート」「NFT×メタバース」みたいなかたちで、音楽、ファッションとか、色んなジャンルのNFTをそれぞれの専門家の方が解説されていて、どんなジャンルの人もまずはNFT(Non-Fungible Token=ノン・ファンジブル・トークン)のことを知りたいっていう人は、おそらく手にとって読む本になっているだろうなと。逆にこの著者陣をよくまとめたなっていうのをすごく感心しちゃうような本ですね。
出版社は朝日新聞出版さんです。著者は天羽健介さん、仮想通貨の取引所のコインチェックテクノロジーズ株式会社の代表取締役。あとは弁護士の増田雅史さんという方の共著なんですけども、この本は編集部でも話題になって、「どうやって人を集めてきたのかね?」「編プロなのかね?」って話になったけど、おそらく著者のお二人の人脈で、著者陣を集めてきたのではなかろうかなと推測はしています。

森上:すごいよね。この豪華著者陣というか。

寺崎:去年の後半くらいから、NFTがずいぶんね。

森上:キーワードとしてはね。これが一番最初に出た本で・・・。

寺崎:一番売れている。

森上:そうだよね。

WEB3の状況はインターネット黎明期にめちゃめちゃ似てる

寺崎:ブロックチェーンの関係で樋田桂一さんという方はインターネットの歴史に長くいらっしゃる方で、おっしゃっていて印象的だったのが、「Web3の世界の今の状況っていうのはインターネット黎明期にめちゃくちゃ似ている」と。インターネット黎明期って、企業がホームページを作ったことがニュースになっていたんですよ。それが今はまさにNFTがニュースになるじゃん。「○○をNFTしました」みたいな。まさにWeb3の今の入り口のところが、当時のインターネット黎明期とすごく似ているなんていう話を聞いて。

森上:今後、今のインターネットのように当たり前になっていくと。

寺崎:そういうこと。

森上:なるほど。不謹慎な言い方をしちゃうと、あんまりその辺のデジタルが得意でない世代が引退していった時に、一気にガーって動く可能性はあるよね。

寺崎:そうですよね。

森上:我々世代には完全に入ってくるものだよね。40代だけど。

寺崎:佐々木俊尚さんが言っていたけど、「おじさんがパソコンとかデジタルに弱いっていうのは誤解だ」みたいな。

森上:言っていたね。

寺崎:意外と40代、50代の僕らの世代はインターネットがスタートして社会人になってみたいな、同時期だったので、結構勉強したよね。

森上:したね。あまり触ってもなかったけど。

寺崎:だから、意外と40代、50代はデジタルに強い人が多いと思うんですよ。だからこれからNFTとか、そういったものっていうのは、今の20代、30代と一緒にどんどん取り入れて。

NFT × ○○がどんどん増えている

森上:うん。僕はこの本は読んでいなくて、これから読む人間なので、ちょっとお聞きしたいんですけど、これ「NFT×○○」って、メタバースだったり、ゲームだったり、スポーツだったり、ファッションとかアート、アートって言っても音楽とかも含めてなんだけど、そのあたりで、アートと音楽、ゲームくらいはわかるんですけど、それ以外に掛け算していくものとして、何があるんですかね?

寺崎:もうスポーツとかは結構アメリカでは盛んみたいですよ。

森上:スポーツだったら、いわゆるスポーツ選手のカードとかそういうこと?

寺崎:会員権とかはNFTでやっていたり。

森上:なるほど。会員権ね。チケットとか?

寺崎:チケットとかもそうだね。確かジャニーズ事務所がチケットをNFTでやるみたいな話も最近聞きました。

森上:聞いた、聞いた。

寺崎:そうすると譲渡はできるけども、今の紙のチケットみたいなものではなくなるので、所有者が証明される。

森上:転売ヤー的なことはできないっていうことだよね。

Twitter創業者のtweetはロゼッタストーンである

寺崎:そういうことですね。この本は分厚いので全部読む必要はないと思うんですよ。でも、時間がなくても、これだけは読んだ方がいいというのが第三章の一番最後の「NFTの展望」という、國光宏尚さんというThirdverse、FiNANCiEとかgumiとか色んな企業を創業された方なんだけど、今この方の『メタバースとWeb3』っていう本が売れていますけども、エムディエヌさんの。
この國光さんの解説がめちゃくちゃ腹落ちしました。Web3とか、NFTというものがどういうものかっていうのがすごく腹落ちした。その中で一番わかりやすいので言うと、Twitterの創業者のtweetが何億円だかわかりませんけど、とにかくすごい金額でNFTが売れたんですよ。それっていうのは、「いわゆる大英帝国のロゼッタストーンと一緒だ」って言うんですよ。ロゼッタストーンっていう、人類の歴史。あれもたぶん買おうと思ったら、とんでもない金額になると思うんだよね。それと一緒だって。
だから、歴史的文脈が今、デジタルの世界で発生している。Twitterの創業者のtweetが、そういう価値を持っている。孫正義さんが真似して、最初のtweetをNFTにしようとしたら売れなかったって(笑)。

森上:それは聞いた。どうなんだって(笑)。それに対する文脈とか、そのへんの価値っていうのを見極めると言うかね。

寺崎:そう。だからなんでもかんでもNFTで売れるわけじゃない。

森上:そうだよね。なるほどね。実際に我々がNFTを自分ごとにしてみましょうって言った時には、知恵を絞る必要がありますよね。それをビジネスとかにするにはね。

寺崎:出版社はやろうと思えばやれることが結構あると思うよね。

森上:そこはまだアイデア段階であんまり話すとあれだけど・・・。そんな感じ?

土屋:はい。NFTということなんですけども、僕もあんまりまだわかってないところもあるので、この本を読んでみたいと思うんですけど、皆さんもぜひこの『NFTの教科書』、こちらまたリンクを貼っておきますので、読んでみてください。今日は森上さんと寺崎さんとお届けしてまいりました。今日もありがとうございました。

森上・寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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