世代を超えて愛される「グミ」のヒットの法則
フォレスト出版編集部の寺崎です。
グミが好きです。
みなさんはグミ、好きですか。
レッツ・グミグミしてますか。
グミって、不思議な食べ物ですよね。そもそもなんで「グミ」って呼ぶのか、語源を調べてみたらドイツ語のゴムを意味するGummiに由来しているそうです。
ところで、世の「グミ好き」の方々におすすめの本があります。それは・・・『グミがわかればヒットの法則がわかる』(プレジデント社)という本です。
著者は日本経済新聞で記者として活躍され、現在は流通ジャーナリストの白鳥和生さん。一言でいうと、要は「グミの業界研究本」なのですが、これがなかなか面白い。
まず「そうなんだ!」と驚いたのが、チューインガムよりもグミのほうが市場規模が大きいということ。
たしかに言われてみれば、コンビニではガム売り場よりグミ売り場のほうが大きいですね。かつてはガムがダーっと大量に並んでいたのに、いまでは狭い面積しか占めていません。
「男性も手に取りやすい」という意味では、個人的にはこの「タフグミ」の存在が大きい気がします。この商品が登場したときに「グミは男性も口にするもの」という市民権を得たのではなかろうか。
「果汁グミ」とかも好きですが、なんとなく中年男性が食べていると軟弱に思われるイメージがあります。私の勝手なイメージです。明治さん、ごめんなさい。
・・・話を戻すと、本書『グミがわかればヒットの法則がわかる』では、いまや国民食であるグミについて「グミの歴史と人気」「消費者分析」「メーカー各社の戦略」などから、最終的にはグミから通して学ぶ「ヒットの法則」が導かれています。
ちなみに「グミって、どの層にウケているの?」という疑問をお持ちの方もおられると思いますが、グミを受容する年代は子どもからお年寄りまで、かなり幅広いそうです。
ここで「Z世代」というワードが出てきましたが、本書によれば、彼らはキーパーソンであり、グミのマーケティングにおいては「タイパ(=タイム・パフォーマンス)」「SNS」「ファンマーケティング」といった要素が浮き彫りになるようです。
人口がどんどん減少している日本で、なぜか成長を続ける「グミ」。そんなグミについて取材を通して肉薄している『グミがわかればヒットの法則がわかる』。おすすめです。
【追伸】
もし、カバヤ食品の企画開発の方がこの記事を読んでいらっしゃったら、ひとつお願いがあります。「タフグミ」のサワーパウダー甘さ控えめバージョン「おとなのタフグミ」を発売していただけませんでしょうか。サワーパウダーがちょっと甘すぎて、血糖値が気になる中年オヤジには背徳感がありすぎるんです。よろしくお願いします。
Voicyでも紹介してみました。