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【フォレスト出版チャンネル#236】ゲスト/生き方|日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと

このnoteは2021年10月8日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。昨日に引き続きまして、実業家で作家の本田晃一さんをゲストに、編集部の寺崎さんと共に「日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと」をテーマに、お届けしてまいりたいと思います。本日は本田さん、寺崎さん、よろしくお願いいたします。

本田・寺崎:よろしくお願いします。

今井:さて、昨日は本田晃一さんが日本一の大投資家と呼ばれる、竹田和平さんと出会ったエピソード、そして理想の師匠に出会うためのステップを中心にお話を伺いました。今日はさらに突っ込んで、竹田和平さんのすごい教えがあるということで、詳しくお聞きしたいと思います。

寺崎:そうなんです。この本は、本当に教えがものすごくいっぱい詰まっているんですけど、5章構成になっていて、1章が「お金」、和平さんのお金の考え方ですね。2章が「愛」、3章が「豊かさ」、4章が「成功」、最後の5章が「人生の極意」という内容なんですけれども、ざっくりこれを1つずつ聞いてみたいと思うんですけど、どうですかね?

日本一の大投資家から教わった「お金の話」

今井:では、まず第1章の「お金」から伺っていきたいと思うんですけれども、こちら誰もが気になっているし、今やはりコロナで職を失ったり、雇用保険をもらって生活がギリギリで頑張っているなんていう方も多いとニュースで聞いたりするんですけども、竹田和平さんの「お金の教え」っていうのはどんなものなんですか?

本田:「和平さんにとって、お金とは何ですか?」って聞いた時に、「お金とは愛の光じゃね」って嬉しそうにおっしゃっていて、「本当に意味がわからない」と思いながら、「もうちょっと分かりやすく教えてください」って聞いたら、「お金っていうのは“あなたが好きです”っていう気持ちの現れでもあるよね。例えば晃ちゃんがお店で買う時に“この店員さん素敵だな”とか、“この店はいいな”と思って買うよね」と。「“あなたが好きです”っていう気持ちで買うよね。今はネットの時代だからお金が光の速さであちこちに飛び交うよね。だから、お金が“あなたが好きだー!あなたが好きだー!”って、光の速さでビュンビュン交差して、ええ時代がね」っておっしゃっていて、やっぱりお金持ちで幸せな方って、お金に対してのイメージがすごくいいんですよね。
逆にお金とちょっと縁が遠い方っていうのは、お金に対してすごくネガティブイメージを持たれていて、和平さんにとってお金っていうのは、ポジティブで素敵なイメージなんですよ。で、「お金をもらった方も嬉しくなってもっと相手にサービスしようと思うし、相手はサービスを受け取ったら嬉しくて、もっと払おうって思うし、お金っていうのは無限に増えよるがねー。」みたいなことをおっしゃっていて。

今井:おー!

本田:お金って無限に増えるんですって。和平さんのお話を聞くと「確かにそうだ!」って思って。「うれしいって気持ちを返していくと、その循環でお金って増えていく」っていうのは確かにおっしゃる通りだと思って、たぶん和平さんがこの時代に生きていらっしゃったら、コロナでたくさんの方が困っているので、どうやったらその方々を喜ばせたり、ありがとうって言ってもらえるようにするのかに、すごく頭を使われて、大勢の方から「ありがとう」を集めて、またお金を増やして、そのお金を色んな人たちに還元していくっていう、おそらくそういう活動をされていたんじゃないのかなっていうふうに思ってます。

今井:ありがとうございます。昨日の話でもあったんですけど、純金のメダルをただただ喜んで欲しいっていってプレゼントするような、本当にもうそういう方なんですね。

本田:そうなんです。すごくプレゼントがユニークで、和平さんは2月4日生まれなんですけども、当時は2月4日に赤ちゃんが生まれて、その出生証明を和平さんのところに送ると、「おめでとう」って言って、10グラムの純金のメダルをいきなりプレゼントしていたんですよ。

今井:えー!

本田:はい。「えー!」ですよね。

今井:(笑)。

本田:で、「なんでそんなことするんですか?」って聞いたら、「ほれ、晃ちゃんが赤ちゃんの時に金をもらったらどう思うか?」と言われて、「それは、ツイてる!って思いますよ。」「じゃ、晃ちゃんご両親や一族はどう思う?」「ツイている一族だなって思いますよ。」「そのまま20歳の大人になったらどう思う?」「いや、俺はツイてるなと思いますよ。」

今井:(笑)。

本田:「こんなに面白い投資話はあるがねー」っておっしゃって。

今井:おー!

本田:「投資って自分のためにやるんじゃない」っておっしゃって、「え!知らない人のためにやるの?」ってそこがすごく驚いて、10グラムの金貨って高価ですけども、それを受け取って自分がすごくツイている人間だっていう、その信じ込みと言うか、根っこの部分をいいものにするっていう意味では、めちゃめちゃ費用対効果がいい投資だと思うんですよ。 そういうことをサッとやってのけるっていうのはすごく素晴らしいなと。だから本当に生き金を使うっていうのはこういうことなんだろうなあっていう。まあ、すごく勉強させてもらいましたね。で、毎年正月になると年賀状がいっぱい届くんですよ、金をもらった子たちから。で、「この子は、小学校三年生になりました」とか、いっぱい年賀状が届いて、和平さんはそれをめっちゃニコニコしながら見て、「ありがとう。ありがとう。」って言いながら、読んでいて、1000通くらいボーンって来ているんで、「和平さんは1000人ぐらいのおじいちゃんみたいなもんですね」って言ったら、「そうやね」って笑っていて、その時の和平さんは、僕はオーラとか見えないですけど、めちゃめちゃ幸せそうなオーラで、「すごいな」と思って見ていましたね。

今井:素敵ですね。今までにないお金の価値観だなって。

本田:そうなんです、そうなんです。

日本一の大投資から教わった「愛の話」

今井:ありがとうございます。続いて、第2章は「愛」ということなんですけれども、これまでのお話をお伺いしていると竹田和平さん、子供たちに金を渡したりとか、本当にスケールの大きな人物で、底知れないなあっていう印象があるんですけれども、愛もやはりすごいんじゃないかと予想しているのですが・・・。

本田:そうですね。今、1章で話しちゃったんですけど、そうやって色んな人に金をあげて喜んでいたりとか・・・。あと、和平さんがある時、東京で講演会をされて、その時に色んな和平さんの投資先の社長さんたちがいっぱい挨拶に来られたんですよ。で、中のお茶汲みの女の子にもいきなり純金のメダルを「あんたは金は好きかね?」ってあげていて・・・。

今井:(笑)。

本田:「和平さん、投資先の社長さんに金をあげるのはわかるけど、お茶汲みの女の子にあげるのは本当に意味不明なんですけど」って言ったら、「ほれ、あの子はめちゃめちゃ笑ったよね」って言って、「ワシも笑ったよね」って言って、「相手も笑って、こっちも笑って、今、二倍儲かったがね」みたいなことを言っていて、「相手に福を与えると、相手の福が戻ってきて、増えるがね」っておっしゃっていて、そんな感じでしたね。相手を喜ばせたら、自分も喜べるっていう、その循環なんですよね。だから、周りの人を愛しているから、周りの人たちから自分も愛されている。
で、和平さんはお天道様、“天”っていう概念を持っていたので、「どうやったら天を喜ばせられるかな」っていつも考えていて、「だから、自分は天から愛されている」っていう。それってすごく自己肯定感だし、セルフイメージの高さだなっていうふうに思って。ある時、和平さんの悩んでいる顔をはじめて見たんですよ。「どうしたんですか?」って言ったら、「明日、ワシ、講演会に呼ばれて少ししゃべるよね。」「みんな喜ぶからいいじゃないですか。何を悩んでいるんですか?」「いや、だから困っとるね。私が行ったら、みんながワシのこと好きになって、主催者さんに申し訳ないがね」って。

今井:(笑)。

本田:本当に悩むレベルが違うと思って(笑)。「みんながワシを好きになるから申し訳ない」っていう、そういうセルフイメージはどっから来ているのかなって、すごく思ったんですけど。まあ、それは多分、「天をどうやって喜ばせよう」「天はワシを愛している」「じゃあ、ワシも愛を返そう」っていう、愛情の循環を天とか人間に常にやっているんで、「だから、自分が愛されている」っていう、ものすごい自信からくるんじゃないのかなと。ここは結構生きていく上で、めちゃめちゃ大事だと思っています。

今井:もう愛を与える対象が天っていう。そもそもスケールが大きいものと愛の循環を行っているからっていうことですね。

本田:はい。でも、それって戦前の日本人は意外と持っていた感覚なのかなって。お天道様の下をどう歩くかとか、お天道様は見ているとか、そういうおじいちゃん、おばあちゃんが言っているような教えって、結構大事なんだなって思っています。

日本一の大投資家から教わった「豊かさ」

今井:ありがとうございます。続いて、第3章が「豊かさ」ということなんですけれども、豊かさについて何か和平さんのエピソードっていうのはありますか?

本田:先ほど言ったように相手に金を与えたり・・・、もちろんいきなり普通の人が金とか与えられないと思うんですけども、「与えたものが全然違うところから返ってくるよ」って普通におっしゃっていて、「これはみんな信じてないだけなんだけど、本当に返ってくるがね」っておっしゃっていて、「それは相手からじゃなくて全然違うところから返ってくよね」って。豊かさは循環するっていう、そういうものをすごく体感されている方で、例えば僕は素敵な人から色んないい教えをいただくと、その教えを色んな人たちにシェアをすると、その素敵な情報がどんどん循環するってことに気が付いて、おそらくお金もそういう気持ちで回していくと、僕もだいぶ幸せに生きていますので、そういう循環の恩恵をいただいているので、「豊かさとは循環」ということに気が付いていくと、すごくいいんじゃないのかなっていう。で、本を読んでいただくとわかると思うんですけど、和平さんは豊かさの大きさっていうのはかなりいい意味でぶっ壊れていて面白いなと思っています。

今井:(笑)。

本田:(この本を読めば)皆さんの豊かさの枠も外れて、より大きくなるんじゃないのかなって思っています。今のエピソードを聞いて、ワッと広がったと思うんですけど。

日本一の大投資家から教わった「成功の秘訣」

今井:いやー、まるで異次元のお話と言うか、「えー!」っていう感じですね。ありがとうございます。続いて、第4章の「成功」なんですけれども、成功についての和平さんのエピソードはありますか?

本田:和平さんに「どうやったら成功できますか?」って、直球で聞いたことがあって、そしたら「偉人の本を読めばいいがね」とおっしゃって。

今井:(笑)。

本田:「なるほど」と。「偉人たちが何のためにっていう動機を読み解いたら、動機があるから成功するまで気が持つし、動機のないやつは成功するまで気が持たんから成功せんがね」っておっしゃっていて、まじで超いいことを聞いたと思いながら、色んな偉人の本を読むんですども、「動機ってよくわかんねぇな」と思いながら、翌週に和平さんに会って、「和平さん的に、偉人たちの動機ってどういうふうに思っています?」って聞いたら、「偉人っていうのは、まずは最初は自分をどうにかしようと思って、女房、子ども、お父さん、お母さんを楽させたい、安心させたい。まず、自分や家族のことをどうにかしたいって一生懸命やるよね。そこがどうにかなると、次は自分の村とか自分のコミュニティになるよね。そこが豊かになったら、いよいよ国だったがね。そうやって動機を大きくしていったよね」って、おっしゃって、僕も「僕もそういうふうに読み解いていましたよ」っていう顔をして聞いていて、「ああ、そういうことか!」と思いながら、っていう感じでしたね。たまたま僕も、「父親とか家族の仕事をどういうふうにしたらいいのかな?」って思って、メールマガジンとかで、僕にご縁のあった人たちにそういった情報を流したりして、本とか出させてもらったりして、今は本当に国を動かしている人達とだいぶ繋がってきたので、そういう人たちとどうやったら日本という国がよくできるのかなっていう感じになってきたので、本当に和平さんに教えていただいた地図のおかげで、すごく人生が面白く展開していっているので、ありがたいなと思っていますね。

今井:ありがとうございます。まさか、「偉人の本を読め」の裏側に、動機を読み取ると言うか、動機が小さなところからだんだん大きく広がっていくっていうスケール感っていうのが「お!」って思いました。

本田:そうですね。本当にそこは大きかったな。でも、「家が大事だよ」って和平さんはおっしゃっていたので、「やっぱりまずは自分の家を大事にしてから、大きくしてく」のが大事だよってことをおっしゃっていましたね。

今井:まずは足元と言うか、身近なところからっていうことなんですね。

本田:そうですね。

日本一の大投資家から教わった「人生の極意」

今井:ありがとうございます。そして最後に、第5章の「人生の極意」ということなんですけれども、こちら、和平さんの教えをお願いいたします。

本田:極意と言いますか、和平さんの投資手法って、「どうやったら日本がよくなるのかな」っていう、そういう視点でしかやってないんですよ。ここに自分のお金を流したら、どれだけ日本が発展するだろうとか、よくなるだろうとか、本当に「周りが上手くいくにはどうしたらいいのかな」ってことばっかり考えて生きているので、結果的に自分もすごくいい人生送れていらっしゃったので、なので、「周りをどうやったらよくしていけるのかな」っていうのを考えていくといいのかなって。そもそもこの本で一番伝えたかったことが、「こういう素敵な考え方の人が“日本一の投資家”と呼ばれていて、この国ってすごく素敵ですよね」っていうことを伝えたかったんですよ。ハゲタカファンドみたいに自分達だけが儲かればいいイメージではなくて、どうやったら世の中がよくなるのかなってやった結果、本当に日本一と呼ばれるようになって、正直者が馬鹿を見ているんじゃなくて、本当に正直者でよかったですよねっていう。そういう綺麗ごとを伝えたかったんですよ。元々僕みたいに不純な動機100%だった人間が和平さんとの出会いによって、「そういうのってすごく大事」ってことに気が付いていって、最終的には本当に徳を高めるっていうのが一番の秘訣なんだなあっていうふうに僕自身が気が付いていったプロセスも裏テーマとして共有させてもらったので、ちょっと読んでもらえたら嬉しいなあと思っています。

今井:ありがとうございます。儲けるためっていうんじゃなくて、徳を高めることで、自然とお金からも愛されるようになるっていうことですね。

本田:そうなんです。そうすると周りから自分も愛されるっていう。本当にその循環の中に生きているんだなっていう。で、ちょっと脱線するんですけど、本にも書かせてもらったんですけど、ある時、和平さんとランチを食べに行ったんですよ。普通の700~800円のランチで、和平さんが「ワシ、おにぎり!」ってオーダーしたら、店員さんが「売り切れです。白いご飯ならあります」って言って、それ聞いて僕はちょっとカチンと来たんですよ。「白いご飯があるなら、握れよ」くらいに思ったんですけど。

今井:(笑)。

本田:和平さんは「そら、おめでとう」とおっしゃっていて、「なんで、おめでとうなの?」と思って、和平さんに「さっき、なんでおめでとうと言ったんですか?」って聞いたら、「ほれ、売り切れってことは満員御礼でめでたいがね。だから、おめでとうだよね」っておっしゃっていて、で、かたや僕はイラっとしたんですよね。同じ現実を目の当たりにしておめでとうって気持ちになる人とイラッとする気持ちの人がいて、そこで豊かさが全く違うじゃないですか。

今井:はい。

本田:で、相手の幸せに気が付いて一緒に喜べるって、これ凄いことだなと思ったんですよね。

今井:今、ドキっとしました。私も握れよって思ってしまう側なので(笑)。

本田:ほんとそうですよね(笑)。

今井:「あー・・・」ってなりました(笑)。

本田:そうなんです。で、ほんとに600~700円のランチを「美味しかった。美味しかった」って食べて、厨房に行って「美味しかったよ」って言うんですよ。そうすると和平さんが外に出る時に、厨房に居る人たちはお店の外に出てきて、出向いてご挨拶するんですよ。「和平さん、700円のランチを食べても、3万円のお店で食べたような待遇を受けるんですね」って言って(笑)。「ありがとうってすごいよね」っておっしゃっていて。本当にすごくいい時間を共有させてもらっていました、僕は。

今井:世の中にはお金を持っているけど、全然幸せそうじゃない方っていうのもたくさんいらっしゃるなぁなんてことも思っていたりするんですけど、和平さんは、本当に幸せな方という感じなんですね。

本田:そうなんです。本当に今、和平さんが生きていたら、どうしていたかなとよく考えるんですけど、っていうのも和平さんがすごく伝えたかったのは、「“檀那(だんな)”っていう生き方だ」っておっしゃっていて、檀那というのはサンスクリット語で、ダーナから転じて「与える人」っていう意味で、特に教えの中で大きかったのは、「大恐慌というのは、大きく恐れて慌てるって書いて大恐慌なので、みんなが“大変だ!大変だ!大変だ!”って言うと大変な連鎖が起きて、たちまち大恐慌になる」って。「でも、世の中には檀那と呼ばれる人がいて、絶対にいい未来があるんだ。みんなこうしたら大丈夫だってことを明るく照らす灯台のような人たちがいる」と。「そうすると“大変だ!”の連鎖が消えて、大恐慌が終わる」と。で、「戦後の焼け野原でもそこに希望を見出して、経済復興させて、世界第2位の経済大国になったり、日本はオイルが出ないけど、オイルショックの時にいい自動車、燃費のいい自動車をつくって、世界一の自動車大国になった。困るのは薬だ。そんな時こそ檀那の出番だ」っておっしゃっていて、だから和平さんだったら、ここでどんな檀那の生き方をするのかなっていうことと同時に、僕ら、和平さんから教えをいただいた人達は、「コロナで大変だ!」って溺れるんじゃなくて、だからこそできることは何だろうっていう視点をもって行動できたらいいんじゃないかなっていうふうに思っています。

今井:ありがとうございます。

寺崎:本の中でも出てくるんですけど、「困ったら英知が出るから、むしろ困るのは悪いことじゃない」っていうふうに和平さんはおっしゃっていますよね?

本田:はい。寺崎さん、よく覚えていらっしゃいますよね。これ確か2014年ぐらいに書かせてもらったと思うので、かなり古いんですけど、打ち合わせの時に色々と僕でも忘れていることを寺崎さんがおっしゃってくれて、すごいなと思っています。

寺崎:改めて読み直しました。

本田:ありがとうございます。でも、コロナの時代にめちゃめちゃ必要ですよね?

寺崎:ぴったりばっちりですね。今、必要な本ですね。本田さん、この本は今月文庫化されて祥伝社さんから発売されるんですよね?

本田:そうなんです。元々フォレストさんから出させていただいた本なんですけれども、文庫版の方を祥伝社さんから改めて出させていただいて、若干変えさせてもらったんですが、是非読んでいただけたらなと。
まあ、大きな本でゆっくり読みたい方は是非、フォレストさんの方で出させていただいている大きな本で、ちょっと持ち歩いて読みたいなっていう方はこの文庫版の方を読んでいただけるとすごく嬉しいなあと思っています。
で、本当にこういうコロナの時代だから、檀那と言う生き方をしたいなという人を増やせたらいいなと思っていますので、是非周りの人に勧めてもらって読んでいただけたらすごく嬉しいし、和平さんも喜ぶんじゃないのかなって、思っています。

今井:ありがとうございます。やっぱり、一人一人が檀那と言うか、周りを照らすような人になったら、コロナの「怖い。怖い」っていうのがあっという間に終わるんじゃないかなんて、お話を聞いていて思いました。祥伝社文庫から改めて発売となります。『日本一の大投資家から教わった 人生でもっとも大切なこと』、この放送を聞いて気になった方は、今この時代だからこそ大事なことがたくさん詰まっていますので、是非お手に取っていただければと思います。

【楽屋裏トーク】執筆当時のとんでもエピソードを暴露!

本田:本当に書けなくて大変で、寺崎さんに結構サポートしてもらったので。

寺崎:これは確かライターさんに入っていただいて、ライターさんにガッツリ書いてもらった感じですよね?

本田:いや、この本は自分で書きました。

寺崎:あ!そうでしたっけ。そっか。

本田:はい。唯一、この本だけ自分で書いて、あとは全部ライターさんに書いてもらっています。

今井:えー。

本田:そうなんです。これだけ、自力で書きました。

寺崎:この企画って途中から参加で、最初は社長企画だったじゃないですか。だから、途中から入ったんですよ。編集の段階から。

本田:あー、そっかそっか。

寺崎:そう。

本田:いや、もうね、すげえ書けなかったんですよ。これ、まだ録音中かな?全然使っちゃってもいいんですけど。

今井:ほんとですか?ありがとうございます(笑)。

本田:はい。すごく書けなくて、理由は本田健さんが「そろそろ晃ちゃん、和平さんの本を書こうよ」って言ってくれて、「フォレスト出版の太田社長とつなぐから」って言ってくれて、で、当時の僕は一冊しか本を書いたことがなくて、言ってみれば新人作家じゃないですか。いきなり大ベストセラー作家、友人と言えども、大ベストセラー作家がいきなり出版社の社長さんをつないでくれて、書く題材が「日本一の投資家」なんですよ。その話をしたら、和平さんがめちゃくちゃ喜んでくださって、めちゃくちゃいい旅館に僕と太田社長と本田健さんと4人で泊まったんですよ。

今井:えー!

本田:「晃ちゃんをよろしく頼むよ」って言って、本当に美味しいものを色々と食べさせてもらって、で、おうちに帰ってはたと思ったんですよ。超プレッシャーなんですけどって(笑)。

今井:(笑)。

本田:すごく恵まれているんです。それはわかるんです。でも、草野球やっていたら、ある日、王と長嶋に出会って、いきなり野球を教わって、バッターボックスに立ったみたいな感じで、「え!三振とかできませんよね?」「ちょっとタイム!タイム!」みたいな感じで、なかなか書けなくて、太田社長から「晃ちゃん、どれくらい書けた?」って聞かれて、「半分いけました」とか言っていて、3行しか書けてないんですよ(笑)。で、もうそば屋の出前じゃないですけど、「今、出ました!」みたいな感じで、すごく胃がキリキリして、プレッシャーだったんですけど、僕はあまり整理整頓ができないタイプなので、僕の友人で東大を出た頭のいい人がいて、「こういうことを書きたいんだよね」って言ったら、「じゃあ、晃ちゃんはこういう順番でものを言いたいんだよね?」って言って、全部チャプターを並べ替えてくれて。で、自分が書こうとした時に、このプレッシャーはなんだろうって思って、和平さんに気に入られたいから、和平さんを失望させたくないからっていうのが大きくて、その時に本をいっぱい出している友人のひすいこたろうさんにちょっと相談に行って、「どうやって書いている?」って聞いたら、熊を撮る写真家さんがいて、命がけで熊を撮りに行っているらしくて、で、「その人の撮った写真を見てインスピレーションを湧かせて物語を書いてくれっていう、そういう仕事が僕のところにきて、今すごく楽しく書いているよ」って言っていて、「それってプレッシャーじゃないの?相手が命がけで写真を撮っているんでしょ?それに対して変な文章書いちゃいけないなとか、そういうプレッシャーってないんですか?」って聞いたら、「いや、もう僕の実力で充分だから来た仕事だから、背伸びしないで、僕が楽しみながら書くことが一番いいと思っているんです」っておっしゃって。

寺崎:うーん!

本田:「確かに!」と思って。で、どんな本でも和平さんはきっと喜んでくださるだろうなと思って、「僕が最も伝えたい人って誰だろう?」って思ったら、僕の生徒さん、セミナーを受けてくれた人たちだなと思って、その人たちにフェイスブックで、シークレットページつくって、本を書こうと思うと書けないけど、チャットならいっぱいできるって気が付いて、「今から僕が和平さんの本を書くんだけど、チャプターごとに書きたいことをチャットのように書いていくから、みんな、分かりにくいところがあったら、ちょっと聞いて。で、僕の書くスピードが落ちたら、2ちゃんねるの「電車男」みたいに「頑張れー!!」みたいな感じで励ましてくれ」って言ったら、ほぼ寝ないで3日で書きあがったんですよ。

今井:3日で!!

本田:はい。で、ちょっとごちゃごちゃしているところは、お医者さんの頭のいい人にワードでパパっと直してもらって、すごくみんなに助けてもらいながら書けたんですよね。だから、「何のために」ってもう一回思い返すと、「必要としている人の為に」だなと。だから、和平さんを喜ばせようもあるけれど、一番大事なのは本当にこういうことを必要としている人のために書こうと思ったら、バラパラパラパラって書けて。

今井:やっぱり本を書く時にも和平さんの教えがギュッと詰まっていますよね。もうすでに書いている人、ひすいさんにお話を聞くだったりですとか、動機を「好かれたい」とか「いいのを書かなきゃ」っていうコンプレックスじゃなくて、「みんなのためになるものを書こう!」っていう、動機を改めたりとか。

本田:そうなんです。

今井:なるほどなーって思いました。

本田:それで、書きあがったゲラを和平さんのところに送るんですけど、超ドキドキするんですよ。やっぱり「失望されたらどうしようかな」とか。で、届いてちょっとしてから僕の携帯が鳴って「竹田和平」って出るわけですよ。「あ!やべ!鳴った!どうしよう!あっと!えっと!あ!切れちゃった!」みたいな感じで(笑)。「すぐかけ直すの変かな??心の準備が・・・」って、ものすごく汗をかきながら、一時間後くらいに電話したら、「晃ちゃん、よかったがねー!」っておっしゃってくださって、「七福神、送っとったよー」って。「七福神送った?何のことだろう?」って思って、翌日、佐川さんからレターパックみたいなやつが届いて、「七福神」って書いてあるんですよ。そしたら、最初にもらったでっかい純金のメダルの7枚セットのやつで(笑)。

今井:(笑)。

本田:で、「えー!」と思って、宅配便の保証額を遥かに超えた金額の金が届いて、イヤらしい言い方をすると、最初の印税よりも高いんですよ、そっちの方が。いきなりドラゴンボールコンプリートみたいな感じで。

今井:ドラゴンボール(笑)。

本田:そんな裏話もありました(笑)。はい。

今井:本日は本田さん、寺崎さん、どうもありがとうございました。

本田・寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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