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「言葉」があなたの人生を決める

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今日は2013年に発売されて以来、地道なロングセラーとなっている苫米地英人博士の著作『「言葉」があなたの人生を決める』についてご紹介します。

本書は「アファメーション」という手法を発明したコーチングの元祖ルー・タイスさんが書かれた『アファメーション』という大著を苫米地博士がわかりやすく解説したものです。

「アファメーションってなんぞや?」と思った人もいらっしゃるかと思いますので、まずは「まえがき」から抜粋してお伝えします。

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「言葉」で成り立つ思考が
あなたの現実をつくる

 あなたは、アファメーションという自己変革の方法をご存知でしょうか。
 この方法を発見したのは、コーチングの元祖である故ルー・タイスです。彼は、アファメーションを実践することによってビジネスを大成功させたばかりか、キャリア、財産形成、家庭生活、人間関係などあらゆる面で、豊かで素晴らしい人生を手に入れました。
 同時に彼は、自らが見出した方法を世の中に広めることに熱中し、全世界で3300万人の人生を、彼の人生と同じように素晴らしいものに変えてしまいました。
 早い話が、ルー・タイスと同じ方法を実践しただけで、地球上の3300万人もの人々が仕事やビジネスで成功し、富を築き、周りの人々の尊敬を集め、幸せな家庭を築き、豊かな人生を送っているのです。
 アファメーションとは、簡単にいえば、あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語りかけることです。
 たったそれだけのことで人生をバラ色に変えることができると聞いても、あなたはにわかには信用しないかもしれません。言葉を唱えるだけで人生が変わるとすれば、まるでファンタジーの世界のお話でしょう、と。
 しかし、考えてみてください。私たちの思考は、すべて言葉で成り立っています。もちろん、イメージを使って考えることもありますが、そのイメージの元をたどっていくと、それらはすべて自分や対象を規定する言葉に行き当たります。
 たとえば、初日の出を見て「きれいだなあ」と感じるのは、その昔に「ほら、ごらん。きれいでしょう」と誰かに初日の出を見ながら教えられ、あなたがその言葉を受け入れたから、そう思っている可能性があります。
 面白いもので、「人間は自分には自分だけの考えや主張がある」というように考えていますが、本当はそうではありません。感情だけでなく、考え方や判断、評価基準など、ありとあらゆることを他人に教えられ、その言葉を受け入れたことによって、〝その人〞ができあがっているのです。
 このように私たちが行う選択と行動は、その人がどんな言葉を受け入れているかによって決まってしまいます。
「自分は能力のない人間だ」という言葉を受け入れている人は、能力のない人間の選択と行動をとるし、逆に「自分は能力のある人間だ」という言葉を受け入れている人は、能力ある人間にふさわしい選択と行動をとります。
 このことは、学業などの自らの努力だけで解決できる範囲にとどまりません。たとえば、「私はお金持ちになれる」という言葉を受け入れている人は、見事にお金持ちになっていきます。また、「美しい女性(あるいは、ハンサムな男性)と結婚するぞ」と思っている人は、自らの美醜にまったく関係なしに、美しい女性(ハンサムな男性)と結婚します。「え?」と驚くような人がたいそうなお金持ちになったり、とびきりの美人(ハンサム)と結婚したりする例は、身の周りにいくらでも見ることができます。
 それができないのは、その人が単に、「高望みをしてはいけない」とか「自分には無理だ」という言葉を受け入れているからです。「自分にはできない」と思って、自らを制限しているわけですから、できなくて当然です。
 素晴らしい人生を手に入れたいなら、「自分にはできる」と心の底から確信することがとても重要です。「自分にはできる」という言葉を受け入れるのです。
 アファメーションは、「自分にはできない」を「自分にはできる」に変える、自己改造の方法です。これを身につけると、脳が「自分にはできる」という言葉を受け入れて、あなたを素晴らしい人生へと導いてくれるようになります。

自動的にゴールを達成する
アファメーションの効力

 アファメーションを実践することによって、あなたが最初に感じることのできる効果は2つあります。
 ひとつは、自らを縛り、制限している言葉から自分を解放することができたという実感です。そして、もうひとつは、これまで「できない」と考えてきたことに、自分がごく自然に積極的に取り組めるようになったという実感でしょう。
 アファメーションのルールにのっとった言葉を自分に語りかけると、これまでの自己イメージはすぐに変わっていきます。ルー・タイスと私は、人生の成功を手に入れることを「人生のゴールを達成する」といっていますが、これはその第一歩です。
 また、アファメーションによって人生のゴールを自分に刷り込んでいけば、「目的的志向」が働くようになります。目的的志向については本文で詳しく述べますが、「これをやろう」と強く意識して力を注がなくても、自動的にゴールを達成するよう自分を導いてくれる「無意識の働き」のことです。
「やらなければいけない」という意識が働いているうちは、やることなすことのすべてに骨の折れる努力が必要です。ところが、取り組むことに対して「楽しくてしかたがない」という自分の状態をつくりだせば、やることなすことのすべては「ハッピー」なことに変わり、疲れたり飽きたりということがありません。
 たとえば、インターネットでいろいろな情報を調べるのが好きな人は、毎日、朝から晩までパソコンにかじりついていても、疲れないし、楽しくてしかたがありません。俗に「インターネット中毒」と評されますが、それは中毒なのではなく「ハッピー」なのです。人生のゴールを達成するなら、これと同じ「ハッピー」な状態で物事に取り組めるようにしてやることが肝心です。
 あなたの周りにも一人や二人は必ず例が見つかると思いますが、目的的志向が働いている人間は、「ハッピーだなあ」と感じて取り組んでいるうちに、ふと気づくと大きな仕事を成し遂げているものです。「目標は◎◎になることです」と意識していなくても、ちゃんと目標どおりの成果を上げ、高い評価を受けるように成長していきます。
 アファメーションの使い方を身につければ、このような人たち以上に成果を上げ、高い評価を受けられるようになるのはもちろん、彼らよりももっと大きなゴールを達成することができるようになります。
 その意味で、アファメーションは、目的的志向を働かせ、自動的に人生のゴールを達成するための方法ということもできるでしょう。

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「なるほど、アファメーションとはそういうものか」とご理解いただけたかと思いますが、具体的なメソッドについては、次回(15日の投稿)からご説明いたします。

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