【受験生応援!再掲】受験生なら覚えておきたい、しょぼいけど使える数字の暗記法
先週、受験生応援企画として、3年前の黒澤孟司『聞いたら忘れない勉強法』の暗記法に関する記事を掘り起こして掲載しました。
今週も同様に、本書から数字の暗記法の部分について解説した記事を再掲いたします。
受験シーズン直前ということもあり、先週、暗記法・記憶法はショボい(けど使える)という記事を紹介しました。
そうしたメソッドを使えば、以下のように馬に関心がまったくない人にとって退屈な情報でも、簡単に記憶できるわけです。
では、勉強には欠かせない数字の暗記はどうすればいいでしょう?
代表的な年号なんかは、ネット検索すればいくらでも語呂合わせはあるので問題ないでしょう。しかし、少しマニアックな年号だったり、以下のような医学的な知識を覚えなくてはならないときなど、どうすればいいのでしょうか?
特に法則性も特徴もない「136〜145」という数字。友人の誕生日や自分のケータイ番号さえ覚えていない人にとっては、暗記するのが難しいと感じるはずです。
そこで先週と同様、黒澤孟司『聞いたら忘れない勉強法』から、数字を暗記する方法を一部抜粋、本記事用に改編したうえで掲載します。
難しい2桁の数字を暗記する方法とは? トランプ記憶法
歴史の年号のように、数字の羅列を覚えなければならない場面は多々あります。
しかし、それらを一瞬で覚える方法があります。
代表的な数字の記憶法としては、「いい国つくろう鎌倉幕府(現在は「いい箱〈1185〉つくろう鎌倉幕府」が主流)」という語呂合わせによる記憶法です。みなさんも、小学校のときにお世話になっているはず。
この方法にも弱点があります。数字が2桁だと語呂合わせがつくりにくいことです。
たとえば、1900年代は日本史でも世界史でも覚えなければならない年号が多いですよね。1919年、1921年など、重要な歴史的出来事がてんこ盛りです。
したがって、1900年代の数字で語呂合わせをつくると、「いく○○」という語呂だらけになってしまいます。この2桁だけで語呂をつくるのは、発想しにくいんです。文字数が2文字ですからね。21だと「にい」「ずい」「ふとい」「つい」くらいしか語呂合わせできない。
そういうわけで、2桁の暗記を強いられる試験には使いにくい。
そこで登場するのがトランプ記憶法です。
トランプを適当に並べて、その順番を記憶する世界チャンピオンはトランプ1枚1枚に対して、明確なイメージを持っています。
たとえば、ハートのエース、ハートの2、スペードのキング、という順番でトランプが並んでいるとしましょう。
この順番を、トランプ記憶世界チャンピオンは次のように、自分にとって記憶しやすい何かにたとえて覚えます。
まず、ハートのエースに「前田敦子」、次にハートの2に「大島優子」、そしてスペードのキングに「山ちゃん」「山里亮太」というイメージを持たせます。
そして、「前田敦子が大島優子と抱き合って、お互いをたたえ合うところをじっと見る山里」というシーンを想像して覚えるのです。
2桁の数字すべてにイメージを植えつける 数字を覚えるスキル
トランプ記憶法を応用すると、無意味な数字の羅列でも覚えられるようになります。それは00~99までの2桁の100個の数字に最初からイメージをつけ、それをベースにして数字を連想する方法です。
数字には、最初に思いつく強力なイメージを当てはめてください。たとえば、次のようにします。
思いつくままに00~99までつくりましょう。そして、それを壁に貼り、いつでも思い出せるようにすると、さまざまな教科に応用できるようになります。
具体例で解説します。次のことを覚えたいとします。
ここから2桁の数を次のように抜き出します。
常識的に考えて、下限と上限が100~199の間にあるので、上限の01は無視できます。
そして、それぞれの2桁の数字を次のようにイメージしたとします。
そして、肝心のNa(ナトリウム)については、次のようにイメージしたとします。
ここまでできたら、もう覚えられたも同然です。簡単にストーリーにできますね。
こうしておけば、なかなか忘れません。
準備は面倒ですが、ほぼ一瞬で記憶できます。覚えられず苦労していたことが、あっさりと覚えられてしまうと感動しますね。
私にとって、最初に浮かんだのが以下の表の単語ですが、人によって思い入れは異なります。
たとえば、「51」のランディ・ジョンソンって言われても、野球を知らない人にとっては、さっぱりですよね(ピッチャー。ダイヤモンドバックス所属時代の背番号が51。永久欠番に指定されている)。自分の知識や経験、ボキャブラリーに合うようにイメージを決めてください。
受験生の皆さん、ラストスパートがんばってください!
(編集部 ishiguro)