フォレスト出版の社員が本気で「妻社長メソッド」を実践した結果……
3月に発売されて好評を得ている坂下仁『新版 いますぐ妻を社長にしなさい』。
本書には旧版を手にして実際に「妻社長メソッド」を実践した11名の方の体験記が記されています。
私が編集作業をしているとき、そのなかで1人だけ特に気になる人物がいました。プロフィールには「元出版社」とあります。
「へええ、同業者で実際に挑戦した人がいたんだ。なかなか行動力がある人だな」と感じたものです。
しかし、原稿を何度もよく読むうちに、「もしかしてこの人、◯◯さんなんじゃ……」とピンと来ました。元フォレスト出版の社員です。もちろん、在職中に原稿のようなことをしていたことは知らなかったのですが、記されている断片的な個人情報をつなぎ合わせていくと、◯◯さんの像が私のなかで浮かんだのです。
確かめてみると、やはりビンゴ。
在職中から「妻社長メソッド」をやってたんかい!
(そもそも弊社は副業OKだったっけ?)
妻社長メソッドを実践し、フォレスト出版を退職した◯◯さんは、その後どうなったのか?
本書から本記事用に一部抜粋・改編して掲載します。
子どもの誕生を機に仕事の内容そのままで身分を変えて収入を増やす
私は、妻と幼い子どもと東京都で暮らすマーケティング・コンサルタントです。10年以上、会社員と並行して副業をしていましたが、現在は独立。夫婦で経営する法人では、お客様の売上・利益アップのアドバイスをし、そのノウハウを教えるオンラインスクールを提供しています。
いまでこそ好きな仕事で起業できていますが、最初は銀行員として社会人生活をスタート。お堅い仕事に馴染めず、営業成績はほぼゼロ。営業代行など複数の副業にもチャレンジしましたが売上は立たず、経費ばかりの赤字状態。貯金もほとんどなく、年末年始などに大学生に混じってイベント設営の日雇いバイトでしのぐ状況になってしまいました。
ある日、書店で『いますぐ妻を社長にしなさい』を見つけて、当時の彼女(現在の妻)と協力しながら民泊を始めたところ、大幅な黒字化に成功。インテリアセンスやシーツ交換を中心とした洗濯作業の効率化で妻が大きく役
立ってくれたのです。この経験から、ビジネスもプライベートも妻と協力するスタイルに変わり、絆も一層強まりました。
家計に余裕ができたことで、やりたかったマーケティング・コンサルティングの副業をスタート。これは出版社で培った経験とスキルを活かしたものです。
次に副業の経験を出版社での仕事に逆循環させました。副業経験があるからこそ、副業をテーマにした書籍やセミナーをつくって販売し、売上額も社内でトップになりました。
ときには出版社社員としての裏方だけでなく、著者・セミナー講師を兼務する社内で唯一の特別なポジションも獲得しました。
このように本業も副業も、得意で好きなことをやれていたわけですが、転機が訪れます。
それは子どもの誕生です。育児のために、より自由な働き方を求めて会社員を辞めることを決意。一方で勤務先からは、私の力を引き続き必要としていただけました。
そこで、従業員という身分から業務パートナーに転身。私たちの法人とプロジェクトごとに契約を結び直してもらいました。月々の収入はアップダウンしましたが、成果を出せたおかげで、年間トータルの収入ではアップすることになりました。
こうして10年以上、両立しながら活動できた背景には、ミッションの存在があります。妻社長メソッドでもミッションが大切ですが、軸があるからこそ複数の活動を同時にやっても、会社員と副業、仕事と家庭を両立させることができたと考えています。
私のミッションは「自由と安定を両立した豊かなライフスタイルへの第一歩を切り拓く」です。この使命に基づいて、セミナー受講生や読者さんが豊かなライフスタイルを送るキッカケになることを常に意識していました。
副業で提供しているコンサルティングやオンラインスクールの顧客にもそのキッカケを提供できたと自負しています。
現在はマーケティング・コンサルタントとして、起業・副業ノウハウを教え、売上・利益アップを支援しています。
しかし、そのビジネスも豊かな人生を送るための一つの手段にすぎません。それを忘れずに「人生トータルでどうなりたいのか?」から逆算して、お客様にアドバイスをしています。
特徴を一言でいうと「凡人のための負けない人生戦略」です。このコンセプトでいまも活動。普通の人が安心・安全に起業して安定的に人生を豊かにしていくための戦略構築が強みになっています。そのために「マーケティングは人生の万能薬」という座右の銘を携えて、マーケティングに関する情報発信をしています。
理想へ向かって一歩踏み出したい方には、これからも、お役に立ちたいと思っています。
元フォレスト出版社員が登場している本がコチラです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(編集部 石く ろ)
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