半導体産業の「過去」「現在」を分析して「未来」を占う
フォレスト出版編集部の寺崎です。
米国の半導体企業のエヌビディアが時価総額1兆ドルに達し、今年に入ってマイクロソフトを抜いて時価総額が一時3兆ドルを超えて、たいへんな話題となりました。
私の周りでも「エヌビディアの株買っておけばよかった」と残念がる人が、ちらほらいました。
時価総額が1兆ドルを超えたのはエヌビディアだけではありません。 台湾の半導体企業TSMCも時価総額が今年7月に1兆ドルを超えました。 こうした流れを受けて日本でも経済産業省がTSMCを熊本に誘致。 さらに政府主導のもと、鳴り物入りで設立されたのが半導体製造のラピダスです。
なぜ、これほどまでに半導体の世界が盛り上がっているのか?
その最大の理由は・・・生成AIをはじめとするAIの実現に大量の半導体が欠かせないからです。
AIだけではありません。
これから実用化が期待されている量子コンピュータの制御にも半導体が必要です。 温室効果ガスの発生と吸収の合計をゼロにするカーボンニュートラルの実現にも半導体が欠かせません。 もちろん電気自動車にも必須。
わたしたちがいまこうしてインターネットを通して世界中とやりとりが可能となっているのも半導体チップを用いたレーザーや受光器でデータが高速に通信回線をめぐっているから。
もはや、現代人にとって半導体は生活になくてはならないものなんです。 だから、今後も成長が見込まれる半導体企業は投資先として魅力的であり実際に活発な投資が行われており莫大なマネーが集まっている場所です。
かたや、日本の半導体産業はどうか?
かつて、1989年は日本の半導体企業の世界シェアはなんと50%を超えていました。 しかし、いまではシェア10%を切るまでに没落してしまいました。
だからいま、日本の産業界は焦っています。なんとかしないといけない、と。 ・・・いまさら、なんとかなるのでしょうか?
そんな疑問に答える新刊がこちらです。
日本の半導体産業がなぜ没落したのか?
いまから復活することは可能なのか?
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著者の津田さんはNECの半導体開発技術者を経て国際科学ジャーナリストとして40年以上の実績を誇る、まさに半導体業界を隅から隅まで知る男。 投資家目線でもためになる情報が満載です。
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