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#342【ゲスト/祈り】私たちはなぜ「お祈り」をするのか?

このnoteは2022年3月3日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

土屋:皆さん、こんにちは。フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める土屋芳輝です。本日はVoicy初登場のデジタルメディア局の安田さんとともにお伝えしていきます。安田さん、よろしくお願いいたします。

安田:よろしくお願いいたします。

土屋:今日は安田さんがここ数年、プロジェクトで関わっている素敵なゲストに来てもらっているんですよね。

安田:はい。フォレスト出版からは『神さまが味方する すごいお祈り』、『神さまのアドバイスを受けとる方法』というタイトルの本を2冊出されているのですが、私はそれに関連したセミナーや教材の販売を担当させていただいています。というわけで、今回のゲストは佐川奈津子さんです。

土屋:佐川さん、本日はよろしくお願いします。

佐川:よろしくお願いします。


「祈りの伝道師」としての多彩な活動

土屋:「祈りの伝道師」と呼ばれる佐川さんですが、私のほうから簡単にプロフィールをご紹介したいと思います。佐川奈津子さんは1971年、東京生まれ。その後、茨城県水戸市で幼少期を過ごされます。幼い頃より祖母と教会に通い、20歳の時に御茶の水のキリストの教会にて受洗。クリスチャンとなります。水戸市長の父を持ち、余命宣告を受けた父の海外随行秘書に専念するため、神奈川大学経営学部を中退。父の死を機に子供服の販売をスタートします。累計6億円以上を売り上げる実業家として活躍するも、幼少時代からの直感能力が加速し、2009年、奇跡体験のヴィジョンに従い退社。双子のように育った実妹と母の死、離婚後、『A Course in Miracles(奇跡のコース)』を学び始め、カウンセラーとして全国でクラスを展開。奇跡体験を受け取る日々が始まります。「奇跡のコース」への深い洞察と類まれなるリーディング力。ひとりひとりの心に寄り添い、受け入れることに徹した、あたたかなトークライブの鮮やかさが口コミで広がり、約5,000人以上の人々を奇跡体験へと導いていらっしゃいます。佐川さんはフォレスト出版から、『神さまが味方する すごいお祈り』、『神さまのアドバイスを受けとる方法』の2冊を出版されています。また、同時に動画プログラムや音声教材も多数リリースされていて、【現実創造】に特化した祈りの奇跡体験プログラム『ザ・ギフト』、高波動を生きる人格を育てる上級プログラム『Glory』、セクシャリティのエネルギーを現実創造へ戻す動画配信『Amour』、聖性を受けとるバイノーラル録音音声教材『Holy Mirror』、祈りとボディへの波動アプローチをテーマとした南フランスリトリートも実施。と、正直、祈り、キリスト、奇跡というと、ちょっと僕は分からないところがあるんですけれども、プロジェクトを担当されている安田さんはいかがでしょうか?

安田:はい。奈津子さんにはもう5年ぐらいフォレスト出版でやっていただいているんですけども、奈津子さんはクリスチャンということで、そういったクリスチャンの部分の祈りをベースにたくさんの教材を5年間で出していただいたんですけれども。奈津子さん、本当にたくさん出してきましたよね。

佐川:出したね。

安田:ありがとうございます(笑)。

佐川:(笑)。

土屋:本当にここに書かれているだけでも、色んなものを出されていますよね。

佐川:そうですね。ありがとうございます。

「祈り」にテーマが絞られてきた理由

安田:最初の方は基本的に「浄化」っていうところをメインにしたプログラムだったり、教材が多かったかなと思うんですけれども、最近の2月に開催したイベントなんかは、「浄化」の部分が少し高レベルになった「ヒーリング」だったり、そういったところを中心に最近はやっていただいています。奈津子さん、どうですか?

佐川:そうですね。フォレスト出版さんが、スピリチュアルのジャンルのご本ですとか、教材というものにチャレンジされているところに・・・、私は何世代に入るんだろう?第1なのか、第2なのかっていうところの、ある種の節目のところで先に本を出させていただいて、そこから「動画配信もやってみませんか?」っていう、スカウトっていうか。ちょっとオーディションみたいなのがあったんですよ。それをクリアしてやらせていただいて、「祈り」っていうジャンルがあまりスピリチュアリティでも取り上げられることが、業界自体、日本でも少なかったから、すごく「知りたかったな、そこ」って言ってくださる方がいっぱいいてくださったり、フォレスト出版さん自体も面白いなって思ってくださったんだと思うんですね。というのは祈りって、やっぱり加持祈禱というか、神道の宮司さんになるとか、クリスチャンの牧師さんになるとか、お寺さんで髪を下ろしてお坊さんになる人が扱うものだから、一般というか、スピリチュアリティの人が「祈り」というものをきちんと説明するっていうジャンルがなかったっていうか。そういうことが、もっともっとそのことを知りたいって見てくださる皆さんとか、私自身とか、フォレスト出版さんの探究心で、どんどん講座が深まったっていう感じがするんですよね。ちょっと堅い話になっちゃいましたけど(笑)。

土屋:では、それまではこういう教材とかをご自身でやられていたわけではなく、フォレスト出版と作っていったっていう。

佐川:そうそう。私はクラスをすごくコツコツやっていて、プロフィールにもありました、「奇跡のコース」っていう・・・。アメリカのニューエイジブームっていうスピリチュアルの、そういうところ講師のメンター業をされていた方が、「奇跡のコースをやっていない人はいないよね」っていうぐらい、もう55年以上前ぐらいのテキストなんですけれども。コロンビア大学の心理学と精神科の教授が、准教授の時に書かれて、今は教授になられたんだけれども、非常に不思議なテキストがあって。全くクリスチャンじゃなくて、宗教にも興味がないっていう教授2人が霊的なものに導かれて。心理学のテキストとしても非常に優秀だし、それを読んで経験すると奇跡的な経験ができるっていう、とっても画期的なテキストが出たんですね。それを私はずっとクリスチャンで、そういう勉強をしてみたかった。霊的な祈りっていうものが、奇跡体験につながっていくっていうことを、小さい頃から体験していたから、それを体験化した勉強をしたいなって思って。それが始まりだったんですよ。当時、アメリカからスピリチュアリティっていう、『ザ・シークレット』とか、ああいうところに出てくる・・・。ご存知ですか、『ザ・シークレット』?

土屋:もちろん。存じております。僕はディマティーニさんの教材をやらせていただいておりまして。

佐川:そうなんですね。ディマティーニさんが『ザ・シークレット』ではまだまだ脇役みたいな感じの時代ですね。あそこに出てらっしゃるメンターの方、ディマティーニさんもそうだけど、「奇跡のコース」をやっていない人はいないっていうか、「一度は通っていますよ、そのテキスト」っていうものだったんですよね。で、その「奇跡のコース」を皆さんに教えるっていうクラスを細々とやっていたんです、東京で。アメリカで流行っていたから、それを聞きつけて、それこそフォレストさんでは、自己啓発のレッスンもいっぱいされているじゃないですか。経営者の方でも、この「奇跡のコース」をやってみたいっていう方がいらっしゃって、それを「仕事に取り入れたい」「コンサル的に扱って欲しい」って言ってくださった方とかもいらっしゃって、それで全国でクラス展開をできるようになっていた時に、そのクラスにフォレスト出版の編集者の方がさらりと来てくださったんですよね。そこで、そのコースをベースにした「“祈りの本”っていうのを書いてみませんか?」って、スカウトを受けたっていう感じでした。

土屋:なるほど。佐川さんはフォレスト出版から『あなたのなかの神と出会う祈りの習慣』っていう電子書籍も出されていると思うんですけども、やっぱり追求するテーマは「祈り」「奇跡」ということなんですよね?

佐川:お祈りしかしてこなかったんですよ、私が。だから、皆さんにお伝えできるものが、それしかなかったっていうのと。あと、この本が出版されるちょっと前に「祈りのちから」っていう映画が全米ですごく人気になって、日本にも来たんですよね。クリスチャン映画なんですよね。3億円ぐらいで作った小さな映画なのに、80億ぐらい、すごく動員したっていう、興行成績もすごくなっちゃって。「本当に祈りの力はすごいね」みたいな映画があって。私がそれを見た時に、「奇跡のコースの中に入っている“祈り”のレッスンじゃなくて、“祈り”っていうものを前に置いたクラスをしてみたいな」って思って。それをやっていたクラスに、フォレスト出版の編集者の方が来てくださったんですよ。だから「祈り」っていうものを前に持ってきて。「祈りの伝道師」っていうのは、フォレストさんの編集者さんが付けたニックネームで(笑)。そういう感じですかね。

土屋:なるほど。じゃあ今日はその辺りを深く聞いていきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

佐川:ありがとうございます。

「奇跡」とは、たったひとつの愛に戻っていく完璧な法則のこと

土屋:佐川さんの代表作、『神さまが味方するすごいお祈り』では、「祈り」や「奇跡」に関する様々なお話があるんですが、最初に「奇跡とは、たったひとつの愛に戻っていく完璧な法則のこと」とあるんですけども、これは一体どういう意味なんでしょうか?

佐川:回りくどいから難しいですよね(笑)。逆に土屋さんは、お祈りってされたことある?

土屋:お祈りはしたことがない・・・。初詣に行って神社で「応援してください」みたいなことはするんですけれども、それぐらいですね。

佐川:逆にどうして初詣だけは行くんですか?

土屋:そうですね。正確にはたまに行ったりするんですけども。年に1回、気持ちを新たに神様に応援されているというか、むしろ「頑張りますので」って、宣言をしていることが多いんですけれども。年に一回はきちんとやっておこうぐらいの。特に深い意味はないですね。

佐川:じゃあ、土屋さんの中には神様っていう存在があるってことですか?

土屋:そう言われれば、そうですね。あると考えています。

佐川:いつからあるの?

土屋:恐らく、子どもの頃からだと思うんですけれども。それこそ今思い出せば夜寝る前に神様にお祈りしてたんじゃないかなっていう。「明日もいい日でありますように」みたいなことをして寝ていた記憶がよみがえりました。

佐川:あら、素敵。どなたに1番最初に神様の存在を教えていただいたの?

土屋:どうですかね?教えてもらったのは誰なんでしょうか?それこそ、そういう本を読み聞かせてもらったり。あとは親なのか、おじいちゃん、おばあちゃんなのか分からないですけど、気づいた頃にはそういうふうになっていましたね。なんででしょう?

「祈り」はとても美しいこと

佐川:素敵。神様ってそういうふうに親御さんとか、環境とか、自分以外の目上の方というか、先に生きていらっしゃる方からどんどん伝承されてくるものなんですよ。言い伝えて広まってくるっていうか。子どもである私たちの認識の中に入ってくるんですよね。で、そういうお家もいっぱいあるけど、それにパッと火がつくと言うか。神という存在とか、神とお話しする時って、「祈り」っていうおしゃべりの仕方をするっていうことですね。そういうことが入ってきて、そこに火がつくっていうか、明かりが灯るような感じで。灯らない人もいたり、灯る人もいたりするわけよね。それが、「祈り」の世界なんですよ。人伝えに伝えられて、心が安らいだり、土屋さんだと決めたことを報告したりとか、こういうふうに生きていきたいなとか、自分や他人の幸せというもの、不安と思うみたいなことの全部が「祈り」です。だから、「想う」っていうことが「祈り」だから。誰でもやっていることで、誰でもいつも何かを考えてるし、何かを想っているっていう。とても美しいものを想う心が「祈り」って言ったから簡単かもしれないね。何でかって言うと、フォレストさんって、そういう自己啓発のお勉強をしている人がいっぱいいるからさ。目標達成みたいなやつあるじゃない。こういう夢を達成するみたいなやつね。あれは「頑張ります」みたいな目標なんだよね。夢とか。「祈り」っていうと、イメージとか、想うことじゃん、どっちかっていうと。そこと「祈り」がどう違うかというと、「祈り」には美しさっていうところが入ってくる、想い。土屋さんが何か想う時に、美しさを感じている想いって何かあったりする?「明日もいい日であるように」って小さな子が想うとかって、やっぱりそれは美しいことだと思わない?今はもう大人になった土屋さんが小さい頃は、そのお祈りを夜にこっそりしていたら、美しいと思わない?

土屋:はい。そうですね。確かに。今考えてみたら、そうなんですね。

佐川:すごいよね。いじらしいというか、うれしいよね。そんな小さな子に、次の日の家族の幸せとか、楽しい日を想ってくれているなんてさ、こんな美しいことはないよね。

土屋:じゃあ、僕は美しかったんですね(笑)。

佐川:美しかったよ。笑っているけど(笑)。美しかったんだよ。それが神様っていう感じって思ってくださったらいいかな。神事は美しいんです。美しさがあるんですよ。純粋さとか。だから「頑張るぞ」とか、そういうのはどっちかっていうと、語弊があるかもだけど、「奇跡のコース」では自我扱いになっちゃう。エゴっていう扱いになるの。だから、エゴはいけないとか、自我がどうってことじゃないんだけど、区別をする、ファイリングするよっていう意味では、美しいものが神のもので、頑張っているものは人間のもの。自分の我があるっていう、人間の世界のものっていう感じって言えばいいかな。そこが「祈り」と「目標」の違いかなって。良い、悪いじゃなくて、違いね。

願望達成をゴールにしない祈り

土屋:願うことをゴールにしない、奇跡体験をゴールにするというところもあると思うので、そこら辺がエゴとか、そういうことに関わってくるんですかね?

佐川:そう。そういった奇跡体験をゴールにするってことは、美しさをゴールにするってこと。叶える、達成するっていうことをゴールにするんじゃなくて、叶おうが、叶わなかろうが、結果もプロセスも失敗も含めて、そうならなかった時も、なった時も含めて、すべて美しさを求めるっていう。美しさを受け取っていくっていうのが「祈り」だと思う。

土屋:考えたこともなかったですね。なるほど。

佐川:土屋さんとしゃべれてよかった。私はこれをずっと何年もフォレストさん伝道しているんですよ(笑)。

土屋:すみません。そこらへんのことが全くわかっていなかったので。

佐川:いえいえ。でも、小さい頃からやっていて、すごい。

安田:奈津子さんと話すと、最初は「祈り」ってどんなものかなって。神社でお祈りするとかはあるんですけど。その概念が結構変わるなって。祈り方が違う部分も美しさのところにあるのかなって。「〇〇しますように」じゃなくて、感謝の方にもっていくみたいなところを最初にお話ししていたと思うので。それもつながるんですかね。

佐川:そうだね。安田さんも、もう私の担当になっちゃったから、いっぱいスピリチュアルを勉強してくれたんだよね。それでね、その時にやっぱりスピリチュアルのメンターの方はたくさんいらっしゃって、感謝っていうものが大事なことだよって。そういう大いなる存在とか、そういう神様に対して感謝をしていくことが「祈り」だよっていうふうにコースの世界でも、どこのテキストでも書いてあって、感謝の業をたくさんしたほうがいいよっていう本もあったりするんだけれども、そもそも「じゃあ、感謝って何?」っていうこととか、感謝の質とか、誰に感謝するのか、感謝の定義っていうものを丁寧に、私たちのフォレストさんでの教材では再定義しているところはあるんだよね。感謝ってやっぱり誰かから何かをいただいたときに、出るお礼の言葉だから、じゃあ何をいただいたのか、誰からいただいたのかっていうところをはっきりさせていくっていうことはすごくしているの。感謝するといいことがあるから感謝をいっぱいしましょうっていう本って、いっぱいあると思うのね。そういうふうに雑にしたくないっていうか。批判ではないんだけど、そういうふうに簡単にわかってもらうために、きっとライトに書いてくださっているんだと思うの。たくさんのメンターの方はね。だけど、私はもっと読んでくださる人の繊細さを信頼しているから、「そんなに単純明快に言わなくてもいいんじゃない?」と思っていて。もっとそれは誰なのかっていうこととか、一体何をもらったんだろうっていうところを細かく見ていく心が、土屋さんの話で、小さい子でも、そんなことを想えるんだから、そういうところをノックしていくっていうことはしていきたいなって思ってやってきたんですよね。土屋さん、難しい?大丈夫?

土屋:大丈夫です。

佐川:結構、抽象的なんですよ、私たちのレッスン(笑)。でもね、結構抽象的なエネルギーの方が現実が動くんですよ。

安田:奈津子さんは「言葉よりも波動で感じて」っていうのは、よくおっしゃっていますよね。

佐川:そうそう。ありがとう。私が抽象的な言葉づかいをしたり、美しい話をしようとするのは、波長、音楽で言うと、音色みたいなものが綺麗な感じになるじゃないですか。フワーッとすると言うか、「何言っているか分からないなー」みたいな感じでも、「なんとなく清らかな感じだー」みたいな(笑)。ああいう感じで空間が包まれたり、土屋さんもよく分かんないんだけど、「なんか包まれてきたー」、「懐かしい綺麗なことを思い出してきたー」っていう状態の波長になると、スピリチュアルで引き寄せって言えばいい?現実創造っていうのが速くなる特質があるんですね。量子力学的なことを言えば、色々ともっと説明できるけど、その波長を作り出す、そこに包まれていく、そういうものを持っている人を選んでいく。で、自分もそれと同化していくということは、とても「祈り」の世界では大事だと思う。お坊様の御経とか、お祈りとか、教会での牧師様のお祈りとかを聞くと、やっぱりとっても不思議な気持ちになるでしょう。あの感じっていうのを目指しているというか、すごく大切だなって思っているの。それが、今日のこのトークでもそうだけど、お話ししているだけでも、その波長が出るように話しているっていうか、祈るように話しているというか、祈るように暮らしていくっていう方が効率がいいじゃない(笑)、ずっとその波長が出ているから。と思ったりしてる。

土屋:そうですね。今、そういう気分になってきましたね。

佐川:ありがとう、合わせてくれて(笑)。

土屋:いやいやいや(笑)。でも、昔のことを思い出すと思わなかったので。

佐川:いい感じでしょ?そういう時間も。

「時間は存在しない」とはどういうことか?

土屋:そうですね。あと、この「祈り」に関しての大事なポイントとして、時間についてお話をされているということだったんですけど、そのあたりはいかがでしょうか?

佐川:OK!じゃあ、ここも土屋さんに質問。土屋さんって、時間についてどう思っているの?時間って何なの?

土屋:時間についてはあまり考えたことがないですね。

佐川:へー。いいね。縛られていないんだ、時間に。

土屋:そうですね。最近はなんとなくすごしちゃっているなーっていうのは自分の中で思うので、ちょっともったいないなとは思っています。

佐川:フワッとしている時間が多いっていうこと?

土屋:そうですね。あんまり考えずに、どっちかというと、ただ過ぎているっていう感じですかね。

佐川:へー。それはすごく「祈り」に向いている人だよ。

土屋:そうなんですか!

佐川:うん。時間にキチキチに縛られて、タイムスケジュールで、タスクで、みたいな人の方が、波長とか雰囲気っていうのを捉えづらいのね。切って考えちゃうから。「はい、次は何時、次は何時」って。でも、「なんとなく過ぎています」とか、「時間とか意識していません」っていう人の方が今のことだけを感じてるって言うか、「今食べ物が美味しいなあ」とか、「今いい気分になってきたな」みたいな。今のことしか考えてないような感じっていうのかな。シンプルな生き方の方が、「祈り」の世界なんですよ。

土屋:なるほど。

佐川:うん。向いてる、向いてる、土屋さん(笑)。

土屋:じゃあ、逆に今を感じていればいいということなんですね。

佐川:そうそう。だってお坊様のお話とか、宮司様のお話とか聞いたことある?あの方って、将来のこととか、過去のこととかをくよくよお説教したりしない。「そうですね。あーですね。気をつけて帰ってくださいね。お参りしてくださってありがとうございます」みたいな、フワーッとしたことしかおっしゃらないじゃない。そこなんですよ。そのフワーッとした形のないものが、綺麗なものが、美しいものが、神とか、愛とか、聖なるものっていう波長だから、それがずっとそこにいて漂っていることがすごく実はパワフルなんです。

土屋:そうですよね。いつの間にか時間で区切られているって、僕たちの生活の中で色々とあると思うんですけれども、そういうのって考えてみると、確かにおかしな話だなという気がしますよね。

佐川:待ち合わせしたり、飛行機が何時に飛ぶとか決まっていると確かに便利なんだけど、色々ね。管理していく管理社会とか、管理システムには時間で区切るとか、共有のそういうことを持つっていうのは便利なんだけど、ただ今、誰かが何かを感じているっていうものに、その時間じゃない時がいい時もあるじゃない。1時間後じゃなくて、今感じてるっていう。今っていうとこだけが重なり合っていくっていうシンプルさ。実はそこに集中していた方が以心伝心とかもすごく強くなるんだよ。土屋さんの言っていることとか、安田さんの言っていることとか、奈津子の言っていることが、「お互い、わかるね」みたいな感じで、時間で区切らない方が、相手が本当は何を思ってるとか、テレパシーがすごくわかっちゃうようになるの。

土屋:へー。

佐川:そう。やってみて(笑)。

土屋:そうですね。今をちゃんと意識して。

佐川:そうそう。「時間は存在しない」って、コースにはよく書いてあるんだけど、時間ってことを考えないで、過去とか未来を感じないで、今だけを感じていくようになると、まったく違う世界を体験できるよ。

土屋:そうですね。意識してみるようにします。どうしても将来がこうであるとかって考え出すと、頭がこんがらがったりするので。

佐川:そうそう。向いてないんだよ、土屋さんはそういうの(笑)。今にいる方が向いているんだよ(笑)。いい感じ。

私たちの本質はとても温かいもの

土屋:はい(笑)。では、ちょっとお時間もあれので、最後に。『神さまが味方するすごいお祈り』では、「祈りを解説、「今」というたったひとつの愛に戻っていくため、本当の愛以外の○○の出来事や関係性や時間は同時にきれいに消えてなくなります」とあるんですが、これは今、お話していただいた「今」っていうところとつながってくると思うんですけども、ここら辺はどうですかね?

佐川:そうだね。この本って、愛から書いている本じゃないから、ちょっと回りくどいの。愛から書いた本だと、もっとフワッとするんだけど、フォレスト出版さんの本をお好きな方って、お勉強好きの方が多いから、「ロジカルに書いてください」ってオーダーをいただいたの。だから、ちょっと逆に土屋さんみたいな感覚的な人からすると、こういう言い方の方が複雑というか、よくわからないなってなっちゃうと思うんだけど。さっきも以心伝心の話をしたけど、「今」ってところにいて、永遠が繋がっているよって思ってると、時間だ、約束だ、未来だ、過去だ、思い出だとか、ひとりひとりのドラマの意味が違うとか、そういうことじゃなくて、「今一緒だよね」っていうふうに、そこの感覚だけを大事にしていくと、本当に思っていることがつながりあって、あったかい、ポジティブなものっていうものを自動的に分かち合えるっていうことが、なぜか起っちゃうの。で、なぜかというと、私たちの本質はとてもあたたかい愛っていうものを持っているっていう考え方なのね、「奇跡のコース」とか、「祈り」の世界っていうのは。あんまり否定的には考えないの。私たちの中にはそういうものがあって、それは時間の世界とか、あの人と私は性格が違う、性別が違うとか、育ちが違うとかって分けちゃうと、「一緒だね」っていう前提が壊れちゃうから、その違いを見ないで、同じ感覚、「今」ってみんな絶対「今」にしかいれないっていうのは、共通の感覚だよね。だから、「同じものはなんだろう?」、「この3人の同じものなんだろう?」、「100人の同じものなんだろう?」っていうことだけを考えていくと、受け取っていくと、すごく分かち合えるの。何もかもが透明になっていくの。全部の考え方とか、存在がスケルトンになって、あたたかいものが立ち上がってくる。こういうことが「祈り」だったり、今だったり、愛だったり、神だったりっていう言い方になってるの、世界では。

土屋:なるほど。本当に興味深い内容をお話いただいてるところなんですけども、お時間がそろそろやってきましたので、明日も佐川さんにご出演いただけるということで、明日はさらに詳しく、実際にどのように「お祈り」をすればいいかについて具体的にお聞きしたいと思います。ぜひこれをお聞きの皆さんは、明日もお聞いただければと思います。ということで、今日の分は一旦ここで締めようと思います。佐川さん、安田さん、本日はありがとうございました。

佐川:こちらこそ聞いていただいて、ありがとうございます。

安田:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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