「移動」が私たちの成長のカギを握っている
こんにちは、フォレスト出版の小原です。
そろそろお盆休みですが、今年は円安・物価高のせいもあり、
旅行には行かず近場で過ごそうと考える人が多いみたいですね。
そんな考えに待ったをかける書籍を紹介します。
すばる舎から出ている
長倉顕太さんの『移動する人はうまくいく』。
私がこの本を読んだ理由は、旅行とは関係なく、
フォレスト出版に入社してからの1ヶ月間「ずっと席に座っていないで!」「もっと外に出な!」と、上司から何十回と言われているからです。
これは言い訳ですが、前の会社では「自席で仕事をしなさい」というのが基本ルールでした。
テレワークも無かったので、「仕事はオフィスでやるもの」「長時間席を離れるのはよくないこと」という意識が植えついてしまったように思います。
そんな理由で、これまでの意識をさっぱり拭いきれずにいたので、この本のタイトルが際立って目に入ったのです。
著者の長倉さんによると、日本社会は「その場に留まる人を優遇する仕組み」になっており、「定住すること」が基本というライフスタイルに慣れてしまっているそうです。
(その方が、統治する側にとって都合がいいから。)
しかしその「定住」こそが、私たちの能力を低下させている、と。
それは、人は「これをやるぞ!」と意気込んで感情が動いても、環境が変わらなければ、環境に引っ張られ、いずれ元の生活に戻ってしまう生き物だから。
――たしかに、毎日長時間会社にいる人は偉い、転校や転勤はできれば避けたい……など、様々な場面で「その場に留まること」が良しとされている印象です。
移動や引っ越しは何かとお金がかかる……といった、金銭的な要因もあります。
しかし。
人間という生き物は環境に適応しようとする本能が備わっているので、別の環境に足を踏み入れることで生き抜くためのサバイバル能力を発揮したり、新たな課題・アイデアを見つけることができるようになる、と著者は主張しています。
たしかに、席で仕事をするだけでは、サバイバル能力も身に付かなければ、課題の発見・新しいアイデアも見つけることができません。
先に環境を変えることで、意識・感情を引っ張って変えていく。
人間が成長していくにはこの流れがもっとも効果的ということですね。
移動(外出)は悪いことではない
移動は自分の能力を伸ばすために有効な手段である
その場に留まると能力は低下する
まさにフォレスト出版編集部の先輩方も、これと同様の考えで毎日色々な場所に出向いており、私にも外に出ることを勧めてくれているんだ、と感じました。
本書を読み、私はこの言葉をモットーにしようと決めました。
“移動する編集者はうまくいく。”
本書には、ほかにも
・移動時間でやるべきインプット・アウトプット
・引っ越しすることのメリット
・二地域居住のすすめ
などなど、興味深い内容がたくさん詰まっています。
あなたの周りに「定住観念」によって職場でゲッソリしている人がいれば、この本を差し出してあげてください。
また、まとまった休みが取れるという方は、お金をかけなくとも「移動」を目的とした小旅行をしてみてはいかがでしょうか?
移動中や移動した先で、新しいアイデアの種が見つかるかもしれません。
小原