見出し画像

情報過多のデジタル時代を生き抜くにはアナログのツールが必須

フォレスト出版編集部の寺崎です。
 
今の世の中は「情報化社会」と呼ばれますが、実際にどの程度の情報が飛び交っているのでしょうか?
 
一説によれば、現代人の1日分の情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分の情報量だそうです。
 
さらには、インターネットが普及して以降、直近10年の情報量の増加スピードがかなりヤバいことになってます。
 
総務省の「情報流通センサス報告書」によれば、過去10年間でインターネットに流通する情報量はなんと・・・71倍!
※下図は(平成13年度=100)

情報通信政策研究所調査研究部作成
「我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の計量に関する調査研究結果」(平成21年度)より

江戸時代1年分の情報量が71倍って・・・とんでもない情報量です。
 
テレビ、ラジオ、WEB、SNS、音声メディア……
さまざまなメディアからあふれる情報の洪水に溺れる現代人。
 
玉石混交の情報のなかから有益な情報を探し当てること。
そして、手に入れた情報をもとに優れたアイデアを生み出すこと。

 
こんな至難のワザを求められているのが現代ビジネスパーソンです。
 
「大切な情報はなにか?」
「逆に捨てるべきムダな情報はどれか?」

 
こうした判断を日々、瞬時にこなす必要があります。
 
そんな情報の渦に翻弄されるビジネスパーソンのみなさまに朗報です。
 
情報の海から「宝の情報」と「ゴミ情報」を瞬時に切り分け、ただの情報を価値あるリソースに磨き上げる、真の情報活用に欠かせない、とっておきのツールをご紹介します。
 
それは











「3色ボールペン」です!

今、スマホの画面もしくはパソコンのスクリーンの向こう側で「なんでボールペンやねん!」とズッコけているあなたの姿が目に浮かびます。
 
それもそうでしょう。
 
ITがコモディティ化し、生成型AIの出現が世を騒がしているデジタル隆盛の時代、なんで思いっきりアナログな「3色ボールペン」が情報活用ツールたりえるのか。
 
その答えを示した書籍がこのたび刊行されました。

書影をクリックするとAmazonのページに遷移します

著者はベストセラー作家の齋藤孝さん。

「3色ボールペンで情報活用」とはいったいどういうことなのか。 本書の冒頭にわかりやすい一節があるので、まずはこちらご紹介します。

 情報は自分の外を流れている川のようなものだ。これらを3色ボールペンを活用して全部自分の中に取り込んでいく。しかし、ガンジス川のごとき広大な情報の大河を全部取り込むのは不可能だ。必要なのは峻別、ろ過すること。
 この「ろ過機能」こそが3色ボールペンの活用の要だ。
 現代は情報に溢れている。いくらでもインターネットで調べられる。その量は無限に近い。さらに英語でも調べはじめたら、きりがないほどの情報がある。それを全部身に引き受けてしまうと、考えることができなくなる。
 たとえば、食材が多すぎて、なんの料理を作ったらいいかわからない状態のとき、絶対に入れなきゃいけない食材を赤、これはまあ入れておこうという食材を青、自分が好きだから個人的に入れておこうというのが緑……といった具合に分けていく。
 それが赤・青・緑の分類の基準だ。
 膨大な食材(情報)を見渡して、さっと分けて、ろ過する。峻別して、瞬時にその3つのボックスに入れる。そんなイメージだ。 

齋藤孝・著『情報活用のうまい人がやっている3色ボールペンの使い方』より

 最近では「黒・青・赤・緑」の4色を備えた4色ボールペンも多いのですが、本書のメソッドで使用するのは「赤」「青」「緑」の3色。 

それぞれの色は、以下のように区別します。

赤――客観的に見て、最も重要な箇所
青――客観的に見て、まあ重要な箇所
緑――主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いたりした箇所
 

じつはこの最後の「緑」がIT、AI時代に人間だけが持ち得る「個性」「強み」になります。

赤・青・緑の3色方式は、からだに身につける「技」です。

 応用範囲の広いこの技は、読書法に限らず、文章力、話術、速読術といった現代人に欠かすことのできないスキルを向上させ、さらにはさまざまなシーンで役立てることができます。

 【3色ボールペン方式の効用】
◎会議資料などのテキストを瞬時に咀嚼して理解できるようになる
◎あらゆる情報ソースからアイディアを引き出して活用することができる
◎主観と客観を明確にコントロールできるようになる
◎感覚や発想が鋭敏になる
◎メモを取る力が劇的に向上する
◎「聞く力」と「書く力」が格段に上がる
◎3色ボールペン手帳術によるタイムマネジメントの改善

3色ボールペンの威力は、威力を信じて使った人にははっきりとわかる。私がこんなにこの道具にこだわるのは、これが脳の働き方を鍛えるからだ。主観と客観をスイッチし、優先順位をクリアにする。情報の目的は、最終的には使えるアイディアを生み出すことにある。整理のための整理では、スポーツにおjける練習のための練習と同じだ。なんとしてもヒントをつかむという攻めの姿勢が情報活用のカギだ。3色ボールペンは、この攻めの構えを習慣化させる。

齋藤孝『情報活用のうまい人がやっている3色ボールペンの使い方』旧版 あとがきより

「3色ボールペンメソッド」を身につけると、最終的には3色ボールペンがなくても、あらゆる情報を瞬時に峻別できるようになります。 

IT(情報技術)・AI(人工知能)が発達する情報化社会において、これほど強力な思考の武器はほかにないといえるでしょう。 

IT技術が社会的なインフラとなり、生成AIの出現が世を騒がせているデジタルな時代だからこそ、溢れる情報を制し、最大限に活用するアナログな武器として、本書『情報活用のうまい人がやっている3色ボールペンの使い方』を手に、3色ボールペンをフル活用することをおすすめします。 


いいなと思ったら応援しよう!